「いちごの唄」を観てきました。
ストーリーは、
冷凍食品の製造工場で働く笹沢コウタの大親友・伸二は、2人が「天の川の女神」と崇拝していたあーちゃんを交通事故から守り、あーちゃんの身代わりとなって死んでいった。それから10年、コウタは偶然あーちゃんと再会する。伸二の「死」を背負いながら生きていたコウタとあーちゃんは、伸二の命日に1年に一度「逢うこと」を約束。毎年逢瀬を繰り返すコウタは、次第にあーちゃんに恋心を抱くようになる。
というお話です。
実家から東京に出てきて、冷凍食品の製造工場で働く笹沢コウタは、ある日、街を歩いていると前から歩いてくる女性に目が留まる。目の前には、中学の時の同級生、天野千日が立っていた。中学時代、コウタは伸二と一緒に、千日のことを”あーちゃん”と呼んでいたのを思い出し、つい千日に向ってあーちゃんと呼んでしまう。千日もコウタを見て思い出したようで懐かしがり、コウタは、それだけで別れがたく、そのすぐそばにあったラーメン屋にあーちゃんを誘う。
その日は七夕の日で、中学で別れてから既に10年は経っていた。中学時代、コウタは伸二という同級生と仲が良く、可愛い千日を女神のように思っていた。いつも二人で彼女を見つめていたのだが、ある日の登校時にトラックが暴走し、千日をかばって伸二が亡くなったのだった。伸二が亡くなった日は七夕で、ちょうど10年前だった。そんな思い出を胸に、2人は懐かしさを語り、コウタは千日に連絡先を聞きたいのだが、どうしてもいう事が出来ない。もじもじしていると、千日が、来年の同じ日にここで会おうとコウタに言い、コウタも嬉しそうに、じゃ、来年会おうと別れることになる。
それから1年後の七夕に、またラーメン屋で再会した二人は、何となく懐かしい話を続け、また別れ、次の年も会う事にする。そんな事を何年か続け、コウタは千日に恋をするのだが、ある時、突然に会うのを辞めようと千日から言われてしまう。何か自分が悪い事をしてしまったのかと慌てるコウタだったが、実は、千日にはコウタに話していなかったことがあったのだった。そして、それが心に重くのしかかり、辛くなっていたのだった。千日と会うことが出来なくなったコウタは、たまたま送られてきた中学の同窓会に出席することにし、実家に帰るのだったが・・・。後は、映画を観てくださいね。
主人公はコウタなのですが、憧れていた千日さんの心の中にあった”しこり”のようなものが、10年後の再会によってコウタに伝わり、千日さんの心の開放を助けることになるというお話でした。感動作だと思いますが、イマイチだったかなぁ。
主人公のコウタを演じている古館さんなのですが、下手なのか、ワザとなのか、凄く違和感があり、障害を持っている青年なのかなと思えば、まぁ、理解出来るけど、一般的な青年とは観れなかったんです。純粋なのは解るし、素直な良い子というのも解るけど、でも、ちょっとわざとらし過ぎる気がして、どーも、違和感を覚えました。なので、私の頭の中では、少し障害を持っている青年なんだなと思って見ていました。
石橋さんは、もう何本も映画に出演されているし、上手いので、コウタと再会して、懐かしくて、嬉しい気持ちもあるけど、でも、亡くなった伸二の事を思うと心が晴れないという感じが良く出ていて、良かったと思います。
コウタと千日は、同じ過去の記憶を持っているけど、でも、観ている側面が違うという事が良く描かれていて、どちらにしても、目の前で、仲の良い友人が亡くなるというのは、やはり中学生にはショックだったのだろうという事は分かりました。
うーん、何だろう。悪い映画ではないと思うのですが、どーも違和感が拭えず、素晴らしい俳優さんがいっぱい出ているのに、それもプラスに働いておらず、何だか、ちょっと勿体ないなぁと思うような映画でした。もう少し、シンプルに描いた方が良かったんじゃないかなぁ。こんなに主人公が不思議な動きをする意味が解りませんでした。
私は、この映画、まぁ、お薦めしても良いかなぁと思います。悪い映画ではありません。じっくり観て、考えると、感動する内容なのですが、イマイチ、描き切れていないのと、主人公に違和感があるというのが問題だったかな。気になったら、ぜひ、観に行ってみてください。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
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