フランス映画祭にて「愛しのベイビー」を観てきました。
ストーリーは、
シングル・マザーで、3人の子持ちのエロイーズ。
末娘のジャードも18歳になり、カナダに留学することに。別れを前に娘をスマホで撮影し、センチメンタルな日々を送っていた。子離れできない母親の葛藤を描いた作品。
というお話です。
エロイーズは3人の子供を持つシングルマザー。末っ子のジェイドも18歳になり、カナダの大学から合格通知が届いていた。そんなジェイドだが、まだ卒業資格試験に苦労しており、試験中にトイレからメールで答えをエロイーズに聞いてきた。娘に甘いエロイーズは、試験の答えをメールで返信して、安心していると、学校から呼び出しの電話がかかってくる。
カンニングが見つかってしまい、メールをチェックされて母親が共犯者だと解ってしまっていた。しかし、エロイーズは最後まで自分ではなく、他の子供かもしれないとしらを切り、学校側を黙らせるために、そんな事しているなら大学進学も辞めさせて仕事につけさせるから退学にしてくださいと学校に強く申し出て、学校側はあまりのエロイーズの剣幕に負けて、事なきを得た。作戦勝ちを喜ぶエロイーズとジェイドだったが、卒業資格が取れないと大学へも行けないので、努力するようにとジェイドには言い含める。
エロイーズは、iPhoneでジェイドとの日常を撮影したりと、別れて暮らさなければならなくなる娘にべったりで、出来ればカナダに行かせたくないとも思っているが、娘の夢の為には仕方が無いと考え、心の準備を整えつつ、自分の生活も充実させようと、楽しく過ごしていた。
高校卒業資格の試験も終わり、ジェイドの旅立ちの日が近づくにつれ、エロイーズには子どもたちとのたくさんの思い出が蘇る。3人の子供を生み育て、夫の裏切りを許せずに別れることになった時は、子供たちに寂しい思いをさせないようにと努力もした。子供の旅立ちは寂しいけど、子供のためだからと見送るエロイーズの気持ちは・・・。後は、映画を観てくださいね。
この映画、シングルマザーが3人の子供を育て上げて、ひと段落するまでを描いています。末っ子のジェイドは、すっごく可愛がっていて、本当にべったりしていて、エロイーズは子離れが出来ない感じなんですけど、でも、見送らなくちゃと自分に言い聞かせて、送り出そうとする姿が、何とも良かったです。
それにしても、こんなに娘にべったりだと、子供に”ウザ”って言われないのかなと思いました。驚くほどべったりで、ずーっと一緒に行動したり、娘の為ならカンニングも手伝って、学校に嘘もつくとかって、もー、モンスターペアレンツって奴ですよ。愛しているのは分かるけど、分別を持ってほしいなぁと思いました。
エロイーズは、とっても魅力的な女性で、素敵なんですけど、とにかく口が達者で、こんな母親だったら疲れるだろうなぁってちょっと思いました。静かに話すって、あまり出来なさそうなんですもん。真剣な話はしづらいかもって思いました。でも、まぁ、良い母親なんだろうなぁ。
この映画のリサ・アズエロス監督は、女優マリー・ラフォレさんの娘だそうで、自分の娘であり女優のタイス・アレサンドランを今回の映画のジェイド役に当てています。親子3代、映画の世界にいる訳なので、本当にサラブレッドですね。この映画は、娘のタイスさんと話し合いながら、脚本を書いたそうで、自伝的な作品だそうです。
面白くて良い映画でしたが、私は、子離れ出来ない母親が、ちょっとイラついちゃったかな。でも、他人から見るとそう見えるけど、いざ、自分を見てみると、同じようなこともしてしまうのかも知れませんね。子供は可愛いですから、仕方ないと思いました。
私は、この映画、お薦めしたいと思います。母と娘の関係を、楽しく笑えるように、そして愛が溢れるように描いていて、良かったと思います。でも、日本公開が決まっていないので、もし、観られる機会があったら、ぜひ、観てみてくださいね。
ぜひ、楽しんでください。
「愛しのベイビー」 http://www.unifrance.jp/festival/2019/films/1167/
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