「ハウス・ジャック・ビルト」を観てきました。
ストーリーは、
1970年代、ワシントン州。建築家を夢見るハンサムな独身の技師ジャックは、ある出来事をきっかけに、アートを創作するかのように殺人を繰り返すように。そんな彼が「ジャックの家」を建てるまでの12年間の軌跡を、5つのエピソードを通して描き出す。
というお話です。
1970年代。ワシントン州。ジャックは、森の中を車で走っていると、女が立っていることに気が付く。車がパンクしたらしいが、ジャッキが壊れて修理が出来ないようだった。女は、直して欲しいと話しかけてきたが、ジャックはジャッキを持ってなく、壊れたジャッキでは車を持ち上げられない。他の人に頼んでくれと言うが、女は食い下がり、仕方なく近くの修理工場まで連れて行き、ジャッキを直させる。
道中、女はジャックに、「あなたは殺人犯かもしれない。」などと気分の悪い事ばかり話し、工場に着くと、また車まで送れと強引に了承させる。仕方なく女に付き合い、元の車まで送ると、またもジャッキが壊れて車を持ち上げられない。どうしようもなく、また工場へと車に乗り込み、女の愚痴を・・・、というところで、耐えられずに女を殺してしまう。それが最初となり、趣味のように、人を殺し始める。
ジャックは、父親に技師になれと言われ、技師になったが、自分は建築家になりたかった。その夢を叶える為に、自分で土地を買い、自分で設計をして、「ジャックの家」を建てようと考えていた。そして、その家を建てる計画をしながら、また何人もの人々を殺し、処理をしてきたのだった。
ピザの工場を買い、その冷凍庫に死体を保管することにし、順調?に問題無く、人を殺すことを続けていたのだった。ジャックの世界は、どんどん狂って行き、そしていつの間にか、彼の横にはヴァージという詩人という男が立っている。彼は一体何者なのか。狂った世界は、もう誰にも止められず、ジャックの家は建てることが出来るのか・・・。後は、映画を観てくださいね。
この映画、うーん、何が言いたかったのか、よく解りませんでした。主人公のジャックは、最初の女性がきっかけで、それからどんどん殺人を犯していきます。まるで趣味を楽しんでいるように、怯える人を殺していくのですが、うーん、殺す部分以外は、なんか、何を表現しているんだか分からないんです。確かに、人を殺すことを楽しんでいるように見えて、そこに狂気を見ることが出来るのですが、それ以外は、ただ、悶々と考えていたり、無駄な事をしているようにしか思えないんです。
追い詰めていく感じが、ホラーっぽいなら分かるんだけど、私には、コメディっぽく見えてしまいました。だって、被害者が、ただ怯えているだけで、全く対処をしようとしていないんですもん。普通、襲われそうになっていたら、叫ぶとか、闘うとかするでしょ。まぁ、驚いたんだろうけど、でも、みんながみんな、怯えているだけじゃないと思うんです。何人かは抵抗したと思うんだけど、そんな場面も無く、ただ、怯えて逃げるだけ。うーん、疲れました。
ジャックの妄想の世界も描かれているのですが、アートっぽく出してはいても、私には、その意図が解りませんでした。というか、そこへ行くまでに疲れてしまい、意図を読み込んであげるほどの力が残っていなかったんです。もう少し、どうにかならなかったのかしら。
そして、ジャックが建築家に憧れて、自分で設計をして、家を建てようとするのですが、まぁ、大した家ではありませんでしたね。2x4の木造でしたが、うーん、設計も良くないし、構造も、只の部屋を作っただけとしか思えませんでした。それ、倉庫なの?って感じかな。暮らすための家を建てようとするなら、もう少し考えないと。センスが無さ過ぎるのよねぇ。やっぱり建築家には向いていない人だと思います。
ごめんなさい、私は、この映画、お薦めできません。観る人によっては、面白いのかもしれませんが、私は途中で疲れてしまって、眠くなりました。でもね、うとうとし始めると殺人が始まって、またも観てしまうので、寝れなかったんですけどね。そうそう、日本はノーカット版とか言って宣伝をしていますが、別に、普通でしたね。日本のスプラッターホラーの方が残酷だと思います。カットするほどの映画ではなかったなぁ。まぁ、気になったら、観に行ってみてください。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
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