「パドマーワト 女神の誕生」を観てきました。
ストーリーは、
13世紀末、シンガル王国の王女パドマーワティは、メーワール王国の王ラタン・シンと恋に落ち、メーワール王国の妃となった。一方その頃、北インドでは叔父を暗殺した若き武将アラーウッディーンがイスラム教国の王の座を手に入れ、その影響力を広げていった。絶世の美女パドマーワティの噂を聞きつけたアラーウッディーンは、メーワール王国に兵を遣わせるが・・・。
というお話です。
そして、圧倒的に不利なその戦に、パドマーワティは、ある決意をもって臨んでいたのだった。後は、映画を観てくださいね。
噂のインド映画です。宗教上の問題で、撮影中にセットが燃やされたり、公開が延期になり、この映画に出演した女優さんに殺害予告が出たりとか、公開されるまでに、様々な問題があったそうです。でも、製作費はインド映画では最高額が投じられ、素晴らしい映画になっていました。
イスラム教やヒンドゥー教などの問題が良く解らない私は、この映画のどこが問題なのか、よく解りませんでしたが、ラージプトとヒンドゥー教を屈辱する内容だと言うんです。主役のパドマーワティと敵のアラーウッディーンのラブロマンスが描かれているという噂が出てしまい、勘違いで恨みを買ったらしいです。エンタメなんだから、許してあげてよって言いたいけど、許せない方々もいるのでしょう。はっきり言って、私には、何が何だか、よく解りませんが、宗教問題というのは、本当に困りますね。
パドマーワティは、美しいという事で、目を付けられてしまって、その為に敵国が攻めてくることになってしまったんです。確かに美しい女性なんですけど、こんなにも大事になってしまったのは、パドマーワティが、宮廷にいたチェータンという占い師を嫌って、追放したことが発端で、このチェータンが恨みを晴らすために、パドマーワティという絶世の美女がいるから奪うと良いと吹き込んで、このイスラムの王が攻め込んでくることになってしまったんです。やっぱり、恨みって怖いわよね。
それが無ければ、実は、それほどでもない普通の女性だったかも知れないし、小国なので攻めても仕方ないと思っていたかもしれないんです。酷いでしょ。
どう考えても最初から、メーワール王国は小国だから、ハルジー朝のスルタンになったアラーウッディーンに攻められたら勝てないのは解っていたと思うんです。必死で色々な策を講じるのですが、多勢に無勢じゃ無理ですよね。まぁ、凄い話でした。
内容について、あんまり書けないけど、とにかく、このアラーウッディーンって奴が酷い男なのよ。下品で極悪で、残酷なんです。出会いたくないタイプの男ですね。こんな酷い描かれ方をしたので、イスラム教徒の方々にとっては、歴史上の素晴らしい人物なんだろうから、そりゃ、怒るだろうと思いました。
出演者たちの演技はもちろん素晴らしいのですが、とにかく、製作費をかけただけあって、美術が素晴らしいです。もう、はぁ~ってため息が出るほど素晴らしい宮殿の数々が出てきます。そして、衣装も美しいんです。女性だけでなく、男性も美しく着飾っているので、観ていて飽きません。
私は、この映画、お薦めしたいと思います。歴史的なインドの抒情詩であり、こんなお話が昔ありましたよという感じの話なので、面白いし、美術が素晴らしいです。この美術は必見だと思いました。美しい俳優さんたちにもため息が出ますよ。ぜひ、観に行ってみてください。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
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