「パドマーワト 女神の誕生」美女をめぐる宗教戦争は悲劇を生むだけだと判らなかったのかしら。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
スミマセンが、ペタの受付を一時中断しています。ごめんなさい。

「パドマーワト 女神の誕生」を観てきました。

 

ストーリーは、

13世紀末、シンガル王国の王女パドマーワティは、メーワール王国の王ラタン・シンと恋に落ち、メーワール王国の妃となった。一方その頃、北インドでは叔父を暗殺した若き武将アラーウッディーンがイスラム教国の王の座を手に入れ、その影響力を広げていった。絶世の美女パドマーワティの噂を聞きつけたアラーウッディーンは、メーワール王国に兵を遣わせるが・・・。

というお話です。

 

 
13世紀末、アフガニスタンのハルジー族の族長ジャラールッディーンは、甥アラーウッディーンが娘メフルニサを妻に迎えることを許し、盛大な宴が開かれた。しかし、アラーウッディーンはメフルニサを放置して他の女性と密通し、その現場を目撃したジャラールッディーンの側近を殺してしまう。
 
同じころ、スリランカのシンガール王国の王女パドマーワティは狩りの途中、同国を訪れていたメーワール王国の王ラタン・シンを誤って射てしまう。傷の手当てをする中で2人は恋に落ち、ラタン・シンはパドマーワティを妃に迎える。
 
 
奴隷王朝を倒してハルジー朝を興したジャラールッディーンは、モンゴル軍の侵攻に対処するためアラーウッディーンを派遣する。アラーウッディーンはモンゴル軍を撃破するが、ジャラールッディーンの許しを得ないままヤーダヴァ朝のデーヴァギリを攻略する。ジャラールッディーンはアラーウッディーンの元を訪れ、褒美として奴隷カーフールを与える。しかし、アラーウッディーンはカーフールにジャラールッディーンの大臣を殺させ、ジャラールッディーンも暗殺してスルターンの座を奪い取ってしまう。
 
ジャラールッディーンは、奴隷カーフールに絶世の美女パドマーワティの噂を聞かされ、メーワール国に兵を差し向けるが、堅牢な城壁と、誇り高いラージプート族の王であるラタン・シンの抵抗により、パドマーワティの姿を見ることも許されなかった。
 
 
一計を案じたアラーウッディーンは、ラタン・シンを拉致してパドマーワティを自らの城におびき寄せるが、彼女の勇気ある救出策によりラタン・シンは奪い返され、遂に総力をメーワール王国に向かわせる。 城を取り囲むアラーウッディーンの大軍勢と睨みあうメーワール王国の兵士たち。 やがて始まる、王と王の誇りと野望を懸けた最後の戦い。
そして、圧倒的に不利なその戦に、パドマーワティは、ある決意をもって臨んでいたのだった。後は、映画を観てくださいね。

 

噂のインド映画です。宗教上の問題で、撮影中にセットが燃やされたり、公開が延期になり、この映画に出演した女優さんに殺害予告が出たりとか、公開されるまでに、様々な問題があったそうです。でも、製作費はインド映画では最高額が投じられ、素晴らしい映画になっていました。

 

 

イスラム教やヒンドゥー教などの問題が良く解らない私は、この映画のどこが問題なのか、よく解りませんでしたが、ラージプトとヒンドゥー教を屈辱する内容だと言うんです。主役のパドマーワティと敵のアラーウッディーンのラブロマンスが描かれているという噂が出てしまい、勘違いで恨みを買ったらしいです。エンタメなんだから、許してあげてよって言いたいけど、許せない方々もいるのでしょう。はっきり言って、私には、何が何だか、よく解りませんが、宗教問題というのは、本当に困りますね。

 

パドマーワティは、美しいという事で、目を付けられてしまって、その為に敵国が攻めてくることになってしまったんです。確かに美しい女性なんですけど、こんなにも大事になってしまったのは、パドマーワティが、宮廷にいたチェータンという占い師を嫌って、追放したことが発端で、このチェータンが恨みを晴らすために、パドマーワティという絶世の美女がいるから奪うと良いと吹き込んで、このイスラムの王が攻め込んでくることになってしまったんです。やっぱり、恨みって怖いわよね。

 

 

それが無ければ、実は、それほどでもない普通の女性だったかも知れないし、小国なので攻めても仕方ないと思っていたかもしれないんです。酷いでしょ。

 

どう考えても最初から、メーワール王国は小国だから、ハルジー朝のスルタンになったアラーウッディーンに攻められたら勝てないのは解っていたと思うんです。必死で色々な策を講じるのですが、多勢に無勢じゃ無理ですよね。まぁ、凄い話でした。

 

 

内容について、あんまり書けないけど、とにかく、このアラーウッディーンって奴が酷い男なのよ。下品で極悪で、残酷なんです。出会いたくないタイプの男ですね。こんな酷い描かれ方をしたので、イスラム教徒の方々にとっては、歴史上の素晴らしい人物なんだろうから、そりゃ、怒るだろうと思いました。

 

出演者たちの演技はもちろん素晴らしいのですが、とにかく、製作費をかけただけあって、美術が素晴らしいです。もう、はぁ~ってため息が出るほど素晴らしい宮殿の数々が出てきます。そして、衣装も美しいんです。女性だけでなく、男性も美しく着飾っているので、観ていて飽きません。

 

 

私は、この映画、お薦めしたいと思います。歴史的なインドの抒情詩であり、こんなお話が昔ありましたよという感じの話なので、面白いし、美術が素晴らしいです。この美術は必見だと思いました。美しい俳優さんたちにもため息が出ますよ。ぜひ、観に行ってみてください。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

パドマーワト 女神の誕生|映画情報のぴあ映画生活