「小さな恋のうた」曲をベースに青春群像劇を描いています。思ったより良くて感動でした。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「小さな恋のうた」を観てきました。

 

ストーリーは、

米軍基地のある沖縄の小さな町で、ある高校生バンドが人気を集めていた。自作の歌を歌いこなし、観客たちを熱狂される実力をもった彼らは、東京のレーベルにスカウトされ、プロデビューすることが決まる。しかし喜びの矢先、ある悲劇が起こり、バンドは行く先を見失ってしまう。そこに1曲のデモテープと米軍基地に住む1人の少女が現れ・・・。

というお話です。

 

 

米軍基地のある沖縄の小さな町。高校に通う4人の男子がバンドを組んでいた。彼らのバンドは人気があり、曲のレベルも高く、東京からレーベルがスカウトに来て、プロデビューも決まって行く。高校の文化祭でどうしてもバンド演奏をしたいと考えていた彼らは、その練習を重ねていた。

 

ある日の夕方、家に帰る途中に亮多と慎司が話しをしていると、そこへ乗用車が突っ込んできた。二人とも跳ね飛ばされ、車は逃走してしまう。直ぐに二人は病院へ運ばれ、治療を受けるのだったが、亮多は記憶障害となり、何があったかを忘れてしまう。その他にも障害が出ていたが、そこへ友人の慎司が現れ、亮多に思い出すように促し、彼に寄り添う。そして亮多は記憶を取り戻し、慎司を探すが、実は事故で慎司は亡くなっており、亮多の為に戻ってきていたらしかった。

 

 

記憶を取り戻し慎司を送った亮多は、バンドをやる気にならず、大輝は他のバンドの一員となる為に辞めていった。亮多と航太郎は、何もやる気にならず、何となく学校生活をしていると、そこへ慎司の妹・舞が現れ、慎司が残していたテープを亮多に渡す。音楽が大好きだった慎司が残した曲をそのままにする訳に行かず、今度は舞を入れて、3人でバンドを組み、慎司の曲を演奏してみようと思い立つ。

 

慎司は、実は米軍基地の中の少女・リサと付き合っていた。慎司の死にショックを受けたリサだが、舞との交流で、慎司の思い出を語りながら、彼が残した曲を聞きたいと思っていた。しかし慎司の事故は轢き逃げであり、その犯人が米軍の車だったのではないかという噂が立っていて、基地の周りはデモでいっぱいだった。

 

 

そして文化祭が近づき、慎司が残した曲をゲリラライブでやってやろうと計画し、当日、学校の屋上でのライブを開いてしまう亮多と航太郎と舞。リサも学園祭に駆けつけようとするが、デモに阻まれ基地から出ることが出来ない。そして無断でライブを開いた亮多たちも先生に捕まってしまい・・・。後は、映画を観てくださいね。

 

実は、全然期待をしていなかった映画なのですが、観てみたら良かったです。感動作でした。沖縄の基地問題とか、若者バンドの成功などなど、盛り込んだモノが多すぎて、ちょっとウザいかなぁとも思ったけど、それでも、それぞれのキャラクターの良さで最後まで突っ走れていたと思います。私は、良かったと思いました。

 

 

基地問題に少し踏み込む為に、轢き逃げの犯人が基地の車だったらしいという噂がある事になっているのですが、ちょっと無理やりっぽくて、私はちょっと違和感を感じました。確かに沖縄には、米軍との確執り、問題があるのは解っていますが、無理にそれを入れ込む為に事故を盛り込むんで、その亡くなった生徒の彼女が基地の中の女の子っていうところも、少しやりすぎかなぁと思ってしまいました。あり得ない事ではないかも知れないけど、ちょっと重ねすぎって思っちゃいました。もう少し、スッキリして欲しかったな。

 

 

彼らと親との関係が良く描かれていて、良かったと思いました。それぞれに、色々な問題はあるかも知れないけど、親は子供を大切にしているし、子供も親の事を思っている気持ちが良かったです。子供を亡くした親の悲しみと、それでももう一人の子供の事を考えてやらなればならないという親心とが一緒にあるわけで、親だって人間だから、どうしても感情的になっちゃうこともあるけど、それでも子供を大切に思っているんだという描き方が良かったなぁ。感動でした。

 

 

良くいるバンド活動をする高校生の姿も描かれていましたが、まぁ、本当に良くある光景ですよね。なんでいっつも、高校生っていうと、バンドやろうぜって感じになったり、メジャーデビューするって話になったりするのばっかりなのかしら。なんか、もう少し、こう、他と違った展開って無いのかしら。この辺りは、ありきたりという感じでしたね。このパターンは飽きますが、現実にそういう事が多いから仕方ないのかな。この年代だと、誰もが一度はバンドって考えて、同じようなことをするから、分からないでもないのですが・・・。

 

亮多役の佐野さん可愛いし、この子、上手いですね。一緒にバンドをする航太郎役の森永さんも良いねぇ。”プリンセストヨトミ”でも上手いと思ったけど、どんどん味が出てきて、良い役者になりそうな予感。表情が良いですよね。私、この映画で初めて眞栄田郷敦さんを良く見たのですが、眼が大きくて綺麗な顔をしていますね。今後の成長を期待いたします。

 

 

私は、この映画、お薦めしたいと思います。青春群像劇という感じかしら。空いた時間でスッと観れる映画だと思います。良い映画なので後味も良く、感動も出来る作品ですよ。基地問題は出てくるけど、押し付ける訳ではなく、こんなこともありますよという感じに描いているので、嫌な気持ちにもならないと思います。ぜひ、観に行ってみてください。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

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