【演劇】「ハムレット」シェークスピアの有名な戯曲をロンドンの演出家により上演です。

舞台「ハムレット」を観てきました。

ストーリーは、

デンマーク、エルシノア城。

国王が不慮の死を遂げ、追うの弟クローディアスは王妃ガートルードと結婚し、新たなデンマーク王の座に就いた。

父王の死と母の早すぎる再婚を憂う王子ハムレットは、父の亡霊が夜な夜な城壁に現れると聞き、自ら確かめに行く。ついに対面した父の亡霊は、実は自分が弟クローディアスによって毒殺されたことを告げ、その無念を語り、ハムレットに復讐を促すのだった。

復讐を誓うハムレットは、親友ホレイシオにだけ本心を打ち明け、真相を探るべく狂気を装う。クローディアスとガートルードがハムレットの変貌ぶりを憂慮する一方、国王の顧問官ポローニアスは、その原因を娘オフィーリアへの実らぬ恋ゆえだと推察する。父の言いつけで、ハムレットの真意を探ろうとしたオフィーリアだが、ハムレットの容赦ない言動に動揺するばかりだ。

旅役者に芝居をさせることで王が父を暗殺した確証を掴んだハムレットは、母ガートルードと口論になるが、物陰に潜んでいたポローニアスを誤って殺してしまう。身の危険を感じた王はハムレットをイングランドに送り、亡き者にしようと企てる。だがハムレットは王の陰謀を逆手に取り、密かに帰国の途についていた。

一方、父を殺されたオフォーリアは狂気に陥り、哀れな最後を遂げる。留学先から帰国した兄レアーティーズは父と妹を失った悲嘆と怒りに震え、ハムレットへの憎悪をたぎらせる。王はレアーティーズの復讐心を利用して剣の試合を持ち掛け、ハムレットを確実に死に至らしめる方策を練っていた。そして罠が仕組まれた試合が始まる。

ポーランド侵攻からの帰途、デンマークを表敬したノルウェー王子フォーティンブラスが、その場で観た光景とは・・・。

というお話です。

ハムレットは、もうご存じの通り、シェークスピアの有名な戯曲の一つですね。今回は、ロンドンを拠点に、ロイヤル・ナショナル・シアターのアソシエイトディレクターを務めている、サイモン・ゴドウィンさんの演出でした。

うーん、今回のハムレット、今まで私が観てきたハムレットと比べると、説明というか、重要な部分のセリフが流されちゃっているような気がしました。父王の亡霊が出てきて、無言でなにかをハムレットに訴えるのですが、そこでハムレットが復讐しろと言うんですねって、結構、悩むんだけど、その場面も少なかったし、義父王に芝居を見せて、王を毒殺したでしょ～ってジクジク虐めるシーンも、芝居がサラッとしていて、そんなに殺したことを責めてないんですよねぇ。

あと、母親の部屋でポローニアスを殺しちゃうシーンですが、あそこで母親に、ちゃんと、父親王を殺したのは義父王なんだって母親に訴えなきゃいけないのに、それもあやふやな感じでした。もう少し、伝えることはしっかり伝えて欲しかったんだけどなぁ。知っている人は良いけど、あまり知らない人だと、これ、なんだか良く解んなかったと思うのよ。

そんな部分が多々あり、絵的には、とっても美しいし、ハムレットも苦しんでいて良かったし、オフィーリアも悲しみで狂って行く姿も良かったし、母親のガートルードも罪を認識して死んでいく姿が良かったので、十分に満足したのですが、ストーリーを知らなかったら、これ、分からなかっただろうなぁと思うと、ちょっと残念だったかな。

キャストは、とても良かったと思います。ハムレットとオフィーリアはもちろんの事、特にガートルードの松雪さんが素晴らしく良かったです。劇団新感線の時の役とは大違いで、高貴で美しく輝く女王の姿は素敵でした。やっぱりシェークスピアの王道演劇は良いですね。本当に面白いです。

最後に一つ、フォーティンブラスの出番が少ないので、村上虹郎さんの出番が少なくて残念でした。もっと虹郎さん観たかったわ。彼、本当に良く舞台に出るようになって、演技が格段に上手くなりましたもん。もっと観たいよぉ～！

私は、この舞台、お薦めしたいと思います。でも、ストーリーを知らないと、しっかりと出来事を伝えてくれない部分があるので、どうしてそうなるの？っていう場面があるかも知れません。原作を読んでから行くことをお薦めいたします。ぜひ、観に行ってみてくださいね。

ハムレット　Ｂｕｎｋａｍｕｒａ　　

https://www.bunkamura.co.jp/cocoon/lineup/19_hamlet/

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