「ガルヴェストン」を観てきました。あの美人女優メラニー・ロランが監督を務めた作品です。
ストーリーは、
裏社会で生きてきたロイはある日、末期ガンと診断され、余命宣告を受ける。その夜、いつものようにボスに命じられて向かった仕事先で何者かの襲撃を受け、自分が組織から切り捨てられたことを悟ったロイは、とっさに相手を撃ち殺し、その場に捕らわれていた少女を連れて逃亡する。少女はロッキーと名乗り、行く当てもなく身体を売って生活していたという。ともに深い傷を抱えた2人は、果てしない逃避行に出るが・・・。
というお話です。
ギャングの殺し屋として働いていたロイは、調子が悪くて身体の検査をすると末期ガンだと診断され、もう聞きたくなくて余命を聞かずに診察室を飛び出してしまう。そして、依頼された仕事で、ある弁護士を殺しに行くのだが、それは罠で、自分が殺されそうになってしまう。何とか相手を殺して逃げようとすると、その弁護士事務所に拘束された女性を見つける。ほおっておこうと思うが、つい助けて、逃亡に一緒に連れて行ってしまう。
組織に切られたロイは追われることとなり、連れてきた女性ロッキーを連れて、どこか遠くに逃げようとする。するとロッキーが、自宅に寄って欲しいと言い、彼女の自宅に寄ると、彼女は自分の妹だという小さな少女を連れてくる。ロイはロッキーと小さな妹を連れて、どこか組織に見つからない場所に逃げなければならなくなる。
実はロイは、弁護士事務所で見つけた書類に組織がトップが探していた目的の書類だと気が付き、何かの時の為にと持ってきていた。そして、ガルヴェストンという町にたどり着き、そこのモーテルでつかの間の休息をとる。そしてロッキーたちをモーテルに置いて、ロイは一人でそこから逃げることにする。元々、全く知らない女だし、一緒に居ては見つかる率も大きい。
見捨てられたと思ったロッキーは、仕方なく身体を売ってお金を稼ぎ始め、モーテルのオーナーは困り始めるが、何故かそこにロイが戻ってくる。やはりロッキーを見捨てることが出来なかったのだった。そして自分の余命僅かな身体で出来ることをしてやろうと、行動し始めるのだったが・・・。後は、映画を観てくださいね。
凄いハードボイルド的な映画でした。ロイは、どこまでも荒っぽいけど優しくて、わずかな命の期限をロッキーのために使おうと考え始めます。ロッキーは、不幸な生い立ちであり、幼い妹を庇いながら、必死で生きようと抗っていきます。そんな二人の姿がとっても良かったです。
この映画、あの女優・メラニー・ロランさんが監督を務めていて、ちょっと驚きました。あの美しい容姿とは似ても似つかないような力強い内容で、映像だったんです。でも、ふと見せる、優しさや気遣いなどが、やっぱり女性らしいかなとも思いました。とっても綺麗で悲しい映画でした。
この主人公のロイを演じているベン・フォスターさん、イケメンというほどではないけど、カッコイイんです。昔ながらの男って感じで、無口だし荒っぽいんだけど、凄く優しくて、彼なら信頼出来るという雰囲気に見えました。だからロッキーも、妹を連れて一緒に逃げようと考えたのだと思うし、ロイが戻ってきたとき、とても嬉しそうにするんです。
ロッキーをエル・ファニングが演じているのですが、キャリアが長いから若いけど上手いですね。子役の時はかわいかったけど、大人になったら、本当に色気のある女優さんになりました。独特の美しさがあって、このロッキー役にピッタリでした。幸せになりたくて、でも不幸から逃れられないという可哀想な役で、良かったです。
内容は、逃避行する二人を、組織が追ってくるというお話なんだけど、結構、ハードな内容で驚きました。もっと、途中から好転するのかと思ったんだけど、何処までも辛い話でした。まぁ、救いはあるんですけどね。とにかく、美しい映画でした。
私は、この映画、お薦めしたいと思います。ハッキリ言って、ハッピーエンドのラブストーリーにはならないけど、でも、とても美しい流れで、私は気に入りました。私は好きな映画です。ぜひ、観に行ってみて下さい。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
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