「うちの執事が言うことには」原作ファンの私にはちょっと残念でした。衣更月は良いんだけどね。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「うちの執事が言うことには」を観てきました。

 

ストーリーは、

社交界の名門として名高い烏丸家第27代当主・烏丸花穎が留学先の英国から帰国した。しかし彼を迎えたのは、花穎が絶大な信頼を寄せる老執事・鳳ではなく、まったく見ず知らずの仏頂面の青年・衣更月だった。突如行方をくらました花穎の父・真一郎が残した命令によって、花穎は不本意ながら衣更月と主従関係を結ぶ羽目になってしまう。新たに執事として仕える衣更月との微妙な空気が流れる中、花穎に上流階級の陰謀が降りかかる。
というお話です。

 

 

日本が誇る名門・烏丸家の第27代当主となった花穎は、まだ18歳。英国留学から帰国し、次の朝、目を覚ますと、既に父親は突然の引退宣言をし、執事の鳳を伴ってヨーロッパへ旅立ってしまっていた。後に残されたのは、花穎と彼の執事として父から任命された衣更月という男だった。

 

花穎は、突然に当主としての仕事を任せられ、頼りにしていた執事の鳳は父親と行ってしまった。今、ここにいる衣更月という男を執事として、烏丸家を取り仕切って行かなければならない。父は昔から変わった人物だったので、花穎はそれほど驚かず、27代目当主として仕事をし始める。

 

 

ある日、芽雛川家の次男の誕生日パーティに呼ばれた花穎は、当主としての社交界デビューをするべく、パーティーに向った。芽雛川家の邸宅に着くと、沢山の人々と挨拶を交わし、少し疲れてトイレで休んでいると女性の悲鳴が聞こえる。驚いて行ってみると、女性トイレで女性が倒れており、鼻血を出していた。介抱しようとしていると、そこへゲストたちが駆けつけ、花穎は彼女を殴った犯人とされてしまう。女性の連れは赤目刻弥、大学生であり、財閥出身でありながらパティスリーを経営する若者である。彼が言うには、彼女は犯人の顔を覚えていないという。花穎は、自分の潔白を証明すべく、自分の目の特性を使って、犯人を探し当てようとするが・・・。後は、映画を観て下さいね。

 

 

私は原作小説のファンで、ずっと読んでいるのですが、申し訳ないけど、私のイメージとキャストが合わなかったんですよ。烏丸家という日本屈指の名門なのに、それなりの”品”が無いのよねぇ。佇んでいるだけでも上品な雰囲気が漂ってくるけどまだ若者、っていうイメージが欲しかったんだけどなぁ。もちろん、永瀬くんも可愛いし、キレイな顔をしているんだけど、どーも身近な大学生っぽくて、名門家のご子息って感じが無いのよねぇ。なんでこの役をやったんだろう。もっと彼に合った役があると思うんだけど。

 

原作小説は、短編集のようになっていて、とっても読みやすいんです。移動時とかに読むのに最適で、内容も面白いんですよ。大きな事件などがある訳ではないけれど、それなりに小さな事件が積み重なって、楽しいんです。映画では、1巻のエピソードと、少し長く関わっている”赤目”さんとのエピソードが中心に描かれていました。この赤目刻弥も、もう少し他の子居なかったのかしら。もっと鋭い感じで冷たいタイプに見えないと赤目じゃないんだけどなぁ。残念でした。

 

 

衣更月は、最初どうかなぁと思っていたけど、清原さん、段々と合っているような気がしてきました。この無表情ながら、時々、気持ちがこぼれてしまう感じが、良かったと思います。あの長身でキックをかまされたら、そりゃ、イタイだろうなぁ。破壊力凄そう!でも、カッコ良かった。この衣更月というキャラは、冷静な振りをしながらも、時々、爆発するところが良いのよねぇ。良く表現されていました。

 

キャストが私のイメージと違うのは仕方ないとしても、演技はもう少し勉強して欲しかったな。何故ジャニーズは、もう少し演技の勉強をさせようと思わないのかしら。いつも思うのですが人気が出てくると、直ぐに主演に持ってくるでしょ。そりゃ、文章を読んでいるような感じになるよね。やり方を知らないんだから。永瀬くんと神宮寺さんは、とても演技という感じではありませんでした。期待をしてなかったから良いけど、原作が好きだから、凄く残念なのよ。いくらアイドル映画だからと言って、もう少し勉強して欲しかった。ドラマなどの端役で何度か先輩に鍛えられてからなら良かったのにね。

 

 

内容は、原作が面白いので面白いですが短編集なので、映画にすると、どーもぶつぶつしているように見えるんです。一応、赤目さんのエピソードでまとめていたのですが、脚本もまずかったかなぁ。それぞれの話は原作通りで良いのですが、つなぎ方が悪いよね。なんだか、感想を書けば書くほど、文句が出てきてしまいそう。なんたって、ずーっと読んでいて、この次の「うちの執事に願ったならば」も読んでいて、愛があるので、つい、気持ちが入っちゃうのよねぇ。スミマセン。

 

もう一つ言わせてもらうと、アイドル映画だからなのか、アップが多いんだよなぁ。確かに、顔を見せたいんだと思うけど、全体的な状況を説明する為には、もう少し全体像を見せたり、絵の美しさを出すために、遠目から撮ってみたりとして欲しかったです。典型的なアイドル映画の作りでした。

 

 

お父さん役の吹越さんと鳳役の奥田さんは、安定でしたね。でも、お父さんは、もう少し穏やかな雰囲気の俳優さんでも良かったな。吹越さんを観ると、映画「冷たい熱帯魚」を思い出しちゃって、ちょっとゾッとするのよ。上手い役者さんで好きなんだけどね。他にも、庭師で私の大好きな村上さんが出ていました。

 

そうそう、雪倉峻役の神尾くんが綺麗な顔をしていて、上品で良かったなぁ。結構、お気に入りになりそうでした。今までも、色々な作品で観ていると思うけど、今回、良かったな。これからが楽しみです。

 

 

私は、この映画、まぁ、お薦めしても良いかなという感じです。お話は面白いです。ただ、私の原作のイメージにキャストが合っていなかったという感じです。永瀬くんのファンの方は満足出来るんじゃないかな。私のような原作ファンには、ちょっと残念かもしれません。一般の方は、まぁ、アイドル映画だと思って、観に行ってみてください。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

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