「バースデーワンダーランド」を観てきました。
ストーリーは、
誕生日の前日、自分に自信がない小学生の少女アカネの前に、謎めいた大錬金術師ヒポクラテスとその弟子ピポが現れる。自分たちの世界を救ってほしいと必死で訴える2人に無理やり連れて行かれたのは、骨董屋の地下室の扉から繋がるワンダーランドだった。不思議な動物や人が住むそのカラフルな世界は、色が消えてしまう危機に陥っていた。ワンダーランドを守る救世主にされてしまったアカネは大冒険を繰り広げ、やがて人生を変える決断を迫られる。
というお話です。
誕生日の前日、学校をズル休みしたアカネ。その前日に、勇気が無くて仲の良い友達を助けてあげることが出来ず、悔やんでいたんです。ベッドから起きだしたアカネに、母親は叔母の骨董屋へのお使いを頼みます。仮病を見透かされたようで、仕方なく叔母の家に行くアカネ。
叔母の店に着き、母親から頼まれたものを受け取りに来たというと、そんな物頼まれたかしらと首を傾げ、ガラクタの中を探し始めます。すると、二人の前に地下室から上がってきたヒポクラテスという髭を生やした男が現れます。彼は錬金術師だと言い、その弟子ピポも連れていました。そしてアカネに、彼女が救世主だと告げて、自分たちの世界を救って欲しいと訴え、彼女を自分たちの世界に連れて行きます。叔母のチィも付いてきて、4人の旅は始まります。
ワンダーランドという世界は、不思議な動物や人々が住む世界で、その町では水が重要視されており、その水が枯れてきているというんです。代々、王家が水を管理しており、前王から引き継いだ、今の王子が”水切り”という儀式を失敗せずに行えれば、井戸の水は復活し世界は救われるらしいのですが、ザン・グという悪人が井戸を壊そうと計画しているらしく、このまま、水が無くなると、この世界には色が無くなってしまうというんです。
ヒポクラテスと旅をしながら井戸のある町へ向かうアカネですが、救世主と言われても、一体、何をしたら町を救えるのか全く判らず、不安な気持ちが募ります。そんなアカネにヒポクラテスは”前のめりの錨”というペンダントをプレゼントし、彼女が後ろに逃げず、前に進めるようにと助けます。そして、井戸のある町へとたどり着くのですが・・・。あとは、映画を観てくださいね。
うーん、この映画、面白いとは思ったのですが、主人公が小学生でしょ。その小学生に、大人の松岡さんが声を当てていて、イマイチ、合わないんです。もっと、高校生くらいなら、まだ大丈夫だと思ったのですが、小学生の声が松岡さんだと、どう見ても小学生に見えないんです。松岡さん、吹替えは初めてだったのかしら。せめて声を子供っぽく変えてくれれば良かったんだけど、私はダメだったなぁ。まず、声でつまづいたので、ちょっと辛かったです。
内容は、子供が勇気を持てずにいたけど、ある世界に行って勇気を貰って帰ってくるというお話でした。でもね、お話もイマイチだったんだよなぁ。友達を助けてあげられなかったという理由から、ワンダーランドに行くという所に繋がるんだけど、その心情が解り難いんです。
ワンダーランドに行って、悪い奴と出会って、まぁ、闘う事になるんだけど、その敵も、なんでそんな事をすることに至ってしまったのかという部分が、解り難いんです。一応は、恐さとか、自分の弱さからなんだけど、それがその人物にとって、どれほど大きな恐怖だったのかとか、自分の弱さをさらけ出す部分とかが無くて、感動が来ないんですよねぇ。
悪い映画ではないし、子供にはウケるかもしれないんですけど、私の心には、ちょっと響かなかったんです。まず、小学生なら小学生らしい言葉と気持ちを、もっと表して欲しかったし、やっぱり子供なんだから、子供らしい部分も作って欲しかった。救世主という役かもしれないけど、でも、子供なんです。子供なら、恐い事もあるだろうし、母親と離れて寂しいだろうし不安な気持ちもあるだろうし、もう少し無邪気な部分も作って欲しかったな。最近の子供はこんなもんだと言われちゃうかもしれませんが、それでも、子供は子供の表現が欲しかったです。
あとね、ご都合主義で、時間が無い時は早く動けるとか、そういう基本から外れた事を取り入れるのは、止めて欲しかったな。もし、そういう裏技があるというなら、最初から使わなくても、この世界では裏技もあるけど1回しか使えないとか、何とか説明をして欲しいです。最初からそれ使えよって思っちゃうもん。それに、魔法がある世界で、錬金術師も出てきているんだから、それなりの魔法の場面も欲しかったし、錬金術師の技も観たかった。彼が技を使ったのは、ペンダントを作るだけなんですもん。鋼の錬金術師エドとアル程とは言わないけど、せっかくの錬金術師なんだから、何か見せて欲しかった。
ごめんなさい。今回は文句ばっかりになってしまったかしら。観ていて、楽しんだのは確かなんです。でもね、後から後から疑問が沸いてきてしまって、その上、声も合っていなかったので、不満が出てしまいました。あ、でも、母親と叔母の声の麻生さんと杏さんは、良かったですよ。年齢なりの声だったので、良かったです。
私は、この映画、まぁ、お薦めしても良いかなぁくらいですかね。私は、ちょっと文句が沢山出てきてしまいましたが、でも、面白かったことは面白かったので、ぜひ、気になる方は観に行ってみてください。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
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