【イタリア映画祭】「幸せな感じ」兄の病気をきっかけに絆を取り戻す兄弟は幸せだったのだと思いたい。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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イタリア映画祭2019「幸せな感じ」を観てきました。10作目です。

 

ストーリーは、

マッテオは魅力的で大胆な若手の企業家で成功を収めていた。一方で、兄のエットレは中学校の教師で慎重な性格。対照的な2人だが、兄の病気をきっかけに2人は距離を縮め、お互いを見つめ直していく。

というお話です。

 

 

マッテオは、事業で成功した若手企業家であり、順風満帆な生活を送っていた。実家のある小さな地域では自分がゲイであることで家族に嫌な思いをさせるのではと、あまり実家に帰ることは無かった。一方、兄のエットレは、母親と一緒に暮らしており、中学校の教師という職で、確実な生活を送っていた。妻と息子もいるが、妻との関係はあまり良好とは言えない状態だ。

 

そんな二人の兄弟にあることが起きる。エットレに脳腫瘍が見つかり、直ぐにでも治療が必要となったのだった。マッテオは、エットレに再検査を受けさせ、エットレの病状が思っていたよりも重症な事を知り、直ぐに自分の住んでいる街に呼び寄せ、治療を始めさせる。母親やエットレの家族には、本当の病状は知らせずに、直ぐに戻れるからと言って、連れて行く。

 

 

それまで仲が良かったとは言えない兄弟だったが、それを期に、一緒に生活をするようになる兄弟。それまで知らなかったお互いの事を知り、やっぱり兄弟なんだと再確認する二人だったが、エットレの病状は、どんどん悪くなっていく。手術が出来ない状態のエットレは、普段は普通に生活が出来ているが、突然に頭が痛くなったり、意識を失ったりするようになっていく。

 

マッテオは、お金で出来る限りの治療を行うのだが、それにも限界があり、もう治療する手立てが無くなっていく。エットレはマッテオに経済的負担をかけている事を悪いと思い、もういいからと言いながらも、マッテオに従い、色々な手立てを試みる。ある時、マッテオはエットレに内緒の恋人がいることを知り、こっそり、エットレの彼女を治療場所に呼び寄せ、再会させるのだが・・・。後は、映画を観てくださいね。

 

 

それまで、ほとんど無くなっていた家族の絆が、病気になったことで戻り、兄弟の深い愛が蘇ってくると言うお話でした。病気になった兄と弟の話ですが、全然、暗い話では無く、途中で大笑い出来る様な事も沢山あるんです。

 

エットレの為に、色々な治療場所に連れて行ったり、病院に行ったりするのですが、その場その場で、マッテオはゲイなので、イケメンを見つけると、つい手を出してしまうんです。時には、ホテルに男を連れ込んで、エットレに毛布と枕を持たせてベランダに出して”30分位待っていて”と言ったりするんです。もう、大笑いしてしまいました。だって、病気のエットレなのに、そんな事するんですよ。笑っちゃうでしょ。

 

 

そんなマッテオですが、凄く兄思いで、科学的治療が無理だと分かると、ルルドに連れて行ったりと、何が何でもエットレの病気を治そうとするんです。でも、まさかそんな非科学的な祈りとかで病気が本当に治るとか思っていなくて、ちょっと疑いながら、不思議な治療を受けて回る姿も笑えました。本当は笑えるような状況じゃないのに、二人は仲良く色々な場所を旅して、それが微笑ましくて、楽しかったです。

 

イタリアの2大俳優ともいうべき、リッカルド・スカマルチョとバレリオ・マスタンドレアがダブル主演を果たしており、見どころのある映画でした。イケメン二人が兄弟としてじゃれ合っている姿は、何ともステキでした。

 

 

私は、この映画、超!お薦めしたいのですが、この映画も日本公開は決まっていません。これは受けると思うんだけどなぁ。だって、2大スターが主演だし、ゲイということでBL要素もあったりして、今なら、この映画、女性にウケると思うけど、日本公開してくれないかしら。出来れば、もう一度観たいなぁと思う作品です。ぜひ、機会があったら、観に行ってみて下さい。

ぜひ、楽しんでくださいね。カメ

 

 

イタリア映画祭2019  http://www.asahi.com/italia/2019/

 

 

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