イタリア映画祭2019「ルチアの恩寵」を観てきました。7作目です。
ストーリーは、
シングルマザーのルチアは、一人娘の子育て、恋愛、測量技師の仕事のバランスを取るのに必死だった。幸運にも大規模開発に関する仕事を得るが、そこには陰謀が渦巻いていた。
というお話です。
誰にも信じて貰えないが、仕方なく工事の中止を役人や建設会社に伝えるのだが・・・。あとは、映画を観てくださいね。
なんだか、笑っちゃうようなお話なんだけど、世間で起こっている不正を正す事の重大さを描いていると思いました。ルチアは、ズルいこともするけど、根は真面目で、嘘は付きたくないんです。でも、仕事の為には仕方ないと思って、不正を見て見ぬ振りをするのですが、そこに聖女が現れちゃうって、あり得ないでしょ~!(笑)
その聖女なんですが、ルチアの髪の毛を引っ張ったり、小突いたり、叩いたり、まぁ、聖女らしからぬ暴力を働き、酷いんです。周りの人からは、ルチアが一人でバタバタ暴れているようにしか見えないから、みんな、ルチアの気が違ってしまったのかと思って、ビックリするのですが、聖女に暴力を振るわれているんですよ。この部分は大笑いしました。
ルチアは測量技師なのですが、何かを建築する時に、測量が違っているというのは致命的なんです。まして、地質面での偽装だと、日本でもあったでしょ、あのマンション傾き事件、あんな感じになるんですよ。あれは傾いただけだから良いけど、中国とかだったら傾いて崩壊しているよね。一番やっちゃいけない偽装なんだけど、誰も文句を言わないって、あり得ないと思いました。映画を観ていると、地下水脈の関係もあるみたいだったから、建物が崩れちゃうよねぇ。それは止めなくちゃ。
役所まで加担しているというのが、最悪ですね。まぁ、日本でも流行りの忖度で、目をつぶっている物件もあるんでしょうねぇ。大手がやっている建物は、結構、この忖度がありますよね。だって大きなお金が動くから、政治家も動くでしょ。ヤバイこともあると思います。だから、本当は、大手を信用するより、中堅どころの真面目そうな会社が一番良いんだろうなぁ。
話を戻して、誰もが個人的には良い人なのに、集まると偽装などを行ってしまうという、それこそ忖度とか、大きな会社の利益の為には偽装がまかり通ってしまうという、結構、重要な事が描かれていました。それを、聖母が止めようとするんだけど、聖母、笑っちゃった。
そうそう、この聖母、”聖☆お兄さん”のイエスのママみたいな感じで笑えました。美しいのに、平気で酷い事を真顔で出来るんです。それも、何の悪びれも無くやるから、もう、笑っちゃうんですよ。ああー、この女優さんに”聖☆お兄さん”のマリア役をやって欲しいなぁと思いました。この人なら韓流にブッタの母親とハマっていても許せちゃうかも。(笑)
私は、この映画、お薦めしたいと思います。面白いし、少し前に流行っていた忖度を描いていて、楽しかったです。結構、私は気に入りました。建築関係の話だしね。でも、まだ日本公開は決まっていません。派手な映画ではないので、日本公開はどうかなぁ。出来たら皆さんに観て欲しいです。公開されたら、ぜひ、観に行ってみてください。
ぜひ、楽しんでくださいね。
イタリア映画祭2019 http://www.asahi.com/italia/2019/
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