【イタリア映画祭】「盗まれたカラヴァッジョ」良く出来た面白いサスペンスでした。来年春公開です。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
スミマセンが、ペタの受付を一時中断しています。ごめんなさい。

イタリア映画祭2019「盗まれたカラヴァッジョ」を観てきました。2作目です。

 

ストーリーは、

映画プロデューサーの秘書ヴァレリアは、人気脚本家アレッサンドロのゴーストライターを務めている。ある日、彼女のもとに謎めいた男が近づいてきて、1969年から未解決のカラヴァッジョの名画盗難事件について教えてくれた。興味を引かれた彼女は事件をシナリオに起こし始め、それがアレッサンドロの次回作として採用されることに。しかし、そのことが原因で彼女たちは事件に巻き込まれてしまう。

というお話です。

 

 

映画製作会社の秘書ヴァレリアは、人気脚本家アレッサンドロ・ペスのゴーストライターをしていた。今回も新作を頼まれ、何か題材は無いかと悩んでいると、買い物に行った先で謎の男に話しかけられる。彼は、ある未解決事件の話をするので、それを題材にしてみないかと言う。男の名はラック。ヴァレリアは、その話を聞き、興味をそそられて、プロットを起こしてペスに渡すと、映画会社はこれは傑作になると騒ぎ、映画化が決まってしまう。

 

その話とは、1969年にマフィアに盗まれたカラヴァッジョの絵画についての話なのだが、映画会社に資金を融資している人物の中にマフィアに繋がる人物がおり、そのプロットを見て、慌ててマフィアに連絡を取る。そのプロットには、盗まれた絵画の事実が載っていたからだった。マフィアは、ペスを誘拐して情報源を聞き出そうとするが、ペスは口を割らず、リンチの末に昏睡状態で放置されてしまう。

 

 

昏睡状態になったペスを見てヴァレリアは驚き怒り、ラックの情報を元に、脚本をミスターXとして送り続け、映画製作は着々と進んでいく。マフィアはどうにかして、情報源を潰そうと、段々と大胆な行動に移っていく。マフィアは政府との交渉に入り、”マフィア対策法”を失効させる代わりにカラヴァッジョの絵を返還すると持ち掛け、その密談も進んでいた。そんな密談をも嗅ぎつけたラックは、ヴァレリアと共に、首相官邸に潜り込み、ヴァレリアの母親も巻き込んで、その密談の進行を見守っていた。そして・・・。あとは、映画を観てくださいね。

 

この映画、面白かったぁ~!来年の春に日本公開が決まったそうで、良かったです。こんなに面白いなら、皆さんに観て欲しいもん。良く出来たサスペンス映画でした。ちょこっとだけアクションらしき部分もあるかな。やっぱり脚本が上手いんだろうなぁ。本当にどうなるんだろうってドキドキしながら観ました。

 

 

このカラヴァッジョの絵画の盗難事件は、実際にあった事件で、今も謎のままだそうです。FBI発表の絵画盗難事件での被害額ランキング3位の事件なんですって。マフィアに盗まれて、色々な取引の材料とされて、たらい回しにされて、今はどこにあるのかも判らないそうです。元マフィアの人間が、この絵の盗難についての証言をいくつもしているんですが、どれも真実かどうかは分からず、闇の中のままなんですって。面白いでしょ。そんな事件を調べて映画にしたそうですが、面白かったなぁ。

 

まず、主人公のヴァレリアですが、母親と共に本を凄く読み、頭脳明晰なようで、ゴーストライターとして何作も書いて、ペスをヒットメイカーに押し上げているんですが、自分は前に出ようとはしないんです。母親も同じような仕事をしており、政治家の影のアドバイザーをしているようでした。そんな母子に、突然に危険が迫ってくるんです。

 

 

謎の男・ラックは、何故か色々な場所の隠しカメラの映像を手に入れたり、誰もが知りえないような情報を手に入れたり、何故か首相官邸に入る裏口の鍵を渡して貰ったりと、謎謎の男なんです。まぁ、最後には誰なのか判るのですが、とにかく、最後の最後まで謎だし、何故、ヴァレリアに脚本を書かせようとしたのかも、最後まで判りません。そこが、とっても上手いなぁと思いました。

 

 

映画祭2作目で、こんなにも面白い作品に出会うとは、今年はなんて幸せなんだろうって思っちゃいました。私は、この映画、超!お薦めしたいと思います。ちょっと先だけど、公開するので待っていてくださいね。ぜひ、観に行ってみてください。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

イタリア映画祭2019  http://www.asahi.com/italia/2019/