イタリア映画祭2019「月を買った男」を観てきました。1作目です。
ストーリーは、
サルデーニャ島の誰かが月を所有したという未確認情報が世界中の諜報機関を駆け巡った。真偽を確認するために、イタリアの諜報機関はサルデーニャ島出身のケヴィンを島に送ることを決める。だが、彼は島の言葉や慣習を完全に忘れていて、島に溶け込むために特別なレッスンを受けることになるが…。
というお話です。
ある政府組織に緊急電話が入る。誰かが”月”を所有したらしい。アメリカが足を踏み入れ、最初に旗を立てたハズなのに、どういう事だと情報を集め始めると、どうもサルデーニャ島の誰かが所有権を手に入れたらしいことが分かる。
イタリアの諜報機関はどの国よりも先に真相を突き止めなければと、サルデーニャ島に誰かを派遣しようとするが、独特な生活習慣を有するサルデーニャ島に、簡単に誰かを潜入させるわけにはいかない。軍関係者などを探してみると、特殊部隊にサルデーニャ島出身者がいるという。彼の名はケヴィン。確かに島の出身だが、もう島を出てから随分になり、島の習慣などを全く忘れていた。仕方なく政府は、サルデーニャ島出身の老人にケヴィンを教育しなおしてもらう事にする。
モーラと呼ばれる独特なじゃんけんや格闘技などの技を磨き、慣習を学んだケヴィンは、クックルマル村に辿り着く。だが、バールで意気投合した村人たちを泥酔した勢いで屈辱してしまい、命を狙われる羽目に。そんな彼を救ってくれた漁師の老人タネッドゥが、自分が月を買った男だと告白する。そこには恋人に月をプレゼントすると約束した男の物語があった。あとは、映画を観てくださいね。
この映画、コメディです。どこまでも、出てくる人がハズれていて、おいおいってツッコミを入れながら観るような映画でした。特に、ケヴィンがめちゃくちゃなんです。特殊部隊のくせに突然発砲しちゃったり、酷い奴なんです。そんな彼を教育しなくちゃいけなくて、厩舎にいるおじちゃんに教育係を頼むんだけど、そのサルデーニャ島の住民の独特な習慣っていうのが、まぁ、おバカな感じなんです。言葉では言い表しにくいような、何なんだっ!って感じの事ばかりで、その訓練で大笑い。その部分が長かったなぁ。
で、やっと念願のサルデーニャ島に向かうんだけど、スムーズにいく訳ないですよね。踏んだり蹴ったりで、やっと助けられたと思ったら、その人が月を買った男だったりするんです。え、解決じゃん、って思うんだけど、そんな簡単なことじゃなくて、そこからまた展開していきます。
コメディ映画でありながら、ファンタジーで、ちょっと温かい気持ちになったりして、楽しめました。大笑いして、ドタバタ劇を繰り広げてはいるのですが、”月”という世界がまだ足を踏み入れていない土地を誰が手に入れたのか、各国政府が慌てて行動を起こして、その真相を探り、あわよくば自分たちが手に入れようと慌てて動き出す姿が、何とも、滑稽だけど、恐ろしいという事が描かれていました。だって、公には公表をせず、情報を知った一般市民は消してしまうという、酷い事するんですもん。でも、もし、こんなことがあれば、こんな風に影で動いて、情報は出さずに、色々なことをかたずけるんでしょうね。恐ろしい事です。
この映画、私はお薦めしたいと思います。が、日本公開は決まっていません。うーん、これは公開してくれるかなぁ。ちょっと難しいかもしれません。でも、もし、観る機会があったら、軽く楽しめるイタリア映画なので、ぜひ、観てみてください。
ぜひ、楽しんでくださいね。
イタリア映画祭2019 http://www.asahi.com/italia/2019/
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