「僕たちのラストステージ」を観てきました。
ストーリーは、
2人組コメディアンのパイオニアとして100本以上の作品に出演し、共に人生を歩んできた2人が、人生の晩年に差し掛かって改めて互いへの愛や演じることの大切さに気づいていく姿を描き出す。
というお話です。
このお二人実在の人物で、チャップリンが人気になった頃に、チャップリンよりも先に大人気だった方々だそうです。映画の中でも、チャップリンの相手もしてやったんだというセリフがありましたが、サイレント映画の時代にトップを走っていて、その後、トーキーに移行して、そこでも人気を誇っていたそうです。
そんな彼らの歴史を描いた映画で、とっても楽しいけど、愛が詰まっている映画でした。SNSもTVも無い時代に、彼らコンビがエンタメ界でトップに立って、誰もが知っているコメディアンとして君臨している姿が描かれていました。でも、何も無い時代、情報って、どうやって伝わって行ったのかしら。新聞はあるようだったから、みんな新聞記事だけで、彼らが面白いと知り、その舞台を見に行っていたのでしょうね。なんだか不思議な時代です。
でも、娯楽が少なかった時代だろうから、こんな面白いコメディを舞台でやってくれたら、みんな、観に行っていたんだろうなぁ。毎回、同じコメディなのに、何故か、皆さん笑っていたようでした。この繰り返しが良いのかしら。同じところでコケたり、ツッコんだりしているのに、誰もが大笑いしていて、内容が判っていても楽しかったんだろうなぁと思います。
彼らのコントは、ハリウッドだけではなくヨーロッパでも大人気で、イギリスツアーが組まれたようなのですが、その頃には、段々と他にも沢山のコメディアンが出てきて、彼らの人気は落ち目だったのかな。そんな時のお話が、この映画の内容でした。舞台では、楽しそうに演じている彼らも、裏に入ると、それなりにシビアだし、練習に余念は無く、努力を積み重ねて、ここまで人気になったのだという事が、良く描かれていました。そりゃそうですよね。人気が続く人って、それなりに努力を続けている人なのだと思います。
そんな二人の晩年手前まで描かれていて、良かったです。私は、この映画、お薦めしたいと思います。考えさせられるけど、ほっこりする部分も多く、友情の大切さを感じました。ぜひ、観に行ってみてください。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
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