「僕たちのラストステージ」古い時代のエンタメ界で活躍したお二人の姿を再現しています。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「僕たちのラストステージ」を観てきました。

 

ストーリーは、

2人組コメディアンのパイオニアとして100本以上の作品に出演し、共に人生を歩んできた2人が、人生の晩年に差し掛かって改めて互いへの愛や演じることの大切さに気づいていく姿を描き出す。

というお話です。

 

 
1937年、スタン・ローレルとオリバー・ハーディによるお笑いコンビ、ローレル&ハーディは、観客からも批評家からも愛され、出演映画は世界中で上映され、ハリウッド・コメディ界の頂点に君臨していた。しかし、彼らを雇っていたローチは、昔、雇用した時と同じ給料しか払っておらず、ローレルもハーディも不満がたまっていた。
 
もう我慢が出来ないといって、ローレルは独立することにするのだが、ハーディは脚本家の彼女と結婚を望んでいて、借金もあり、ローチから別れることは出来なかった。二人は別々の雇用になり、コンビ解消は無かったものの、一緒の仕事は減って行った。
 
 
1953年、ローレル&ハーディは、イギリスでホールツアーを開始するも、既に二人は過去の人になっていた。待遇は悪く、客席もガラガラ。興行主もこのままではマズいと思い、二人に営業活動をして客を集めて欲しいと言い、チラシを配ったり、美人コンテストの審査員などを引き受け、互いを笑わせあいながら、過酷なツアーを頑張って続けるうちに、やがて二人はファンを取り戻していく。
 
ステージも満杯になり、これならまだまだこれからやっていけると自信を取り戻し始めたのだったが、ある日の口論をきっかけに、オリバーの限界だった身体は悲鳴を上げ始め、オリバーは引退を覚悟するのだったが・・・。あとは、映画を観てくださいね。
 

 

このお二人実在の人物で、チャップリンが人気になった頃に、チャップリンよりも先に大人気だった方々だそうです。映画の中でも、チャップリンの相手もしてやったんだというセリフがありましたが、サイレント映画の時代にトップを走っていて、その後、トーキーに移行して、そこでも人気を誇っていたそうです。

 

 

そんな彼らの歴史を描いた映画で、とっても楽しいけど、愛が詰まっている映画でした。SNSもTVも無い時代に、彼らコンビがエンタメ界でトップに立って、誰もが知っているコメディアンとして君臨している姿が描かれていました。でも、何も無い時代、情報って、どうやって伝わって行ったのかしら。新聞はあるようだったから、みんな新聞記事だけで、彼らが面白いと知り、その舞台を見に行っていたのでしょうね。なんだか不思議な時代です。

 

 

でも、娯楽が少なかった時代だろうから、こんな面白いコメディを舞台でやってくれたら、みんな、観に行っていたんだろうなぁ。毎回、同じコメディなのに、何故か、皆さん笑っていたようでした。この繰り返しが良いのかしら。同じところでコケたり、ツッコんだりしているのに、誰もが大笑いしていて、内容が判っていても楽しかったんだろうなぁと思います。

 

 

彼らのコントは、ハリウッドだけではなくヨーロッパでも大人気で、イギリスツアーが組まれたようなのですが、その頃には、段々と他にも沢山のコメディアンが出てきて、彼らの人気は落ち目だったのかな。そんな時のお話が、この映画の内容でした。舞台では、楽しそうに演じている彼らも、裏に入ると、それなりにシビアだし、練習に余念は無く、努力を積み重ねて、ここまで人気になったのだという事が、良く描かれていました。そりゃそうですよね。人気が続く人って、それなりに努力を続けている人なのだと思います。

 

 

そんな二人の晩年手前まで描かれていて、良かったです。私は、この映画、お薦めしたいと思います。考えさせられるけど、ほっこりする部分も多く、友情の大切さを感じました。ぜひ、観に行ってみてください。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

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