「オーファンズ・ブルース」の試写会に行って来ました。
ストーリーは、
夏が永遠のように続く世界で生きるエマ。記憶が欠落する病を抱える彼女は、常にノートを持ち歩いて些細なことでもメモをしている。そんな彼女のもとに、行方不明の幼なじみヤンから象の絵が届く。消印を手がかりにヤンを探す旅に出たエマは、ヤンの弟バンら関わりのある人々に出会う。しかし旅が進むにつれ、エマの記憶の欠落は加速していき・・・。
というお話です。
ある路上で古本を売っているエマ。海沿いの町で、人は少ないようだ。エマは、その町に暮らしており、数少ない客からの注文を受けて、本を手配しているようだった。家の中を見ると、沢山のメモが壁を埋め尽くしており、どうも記憶障害があるように見える。
ある時、幼馴染のヤンから手紙が届き、そこには象の絵が描かれていた。ふとヤンに逢いたいと思ったエマは、荷物をまとめて、ヤンの手紙の消印を手掛かりに彼を探しに出かける。ヤンの家らしき場所を尋ねるが、彼はおらず、バンや色々な人々と出会いながら、ヤン探しの旅を続けていくのですが、ヤンは見つからず、エマの記憶はどんどん欠けて行きます。そして・・・。後は、映画を観てくださいね。
出だしは、異国のような雰囲気で、岩井監督の「スワロウテイル」を思い出しました。あのYENタウンのような感じで、日本語を話しているんだけど、いきなり中国人らしき女性が話しかけてきたりして、不思議でした。そんな世界観の中で、エマは記憶を無くしていきながら、幼馴染のヤンを探していきます。
途中で、色々な人々に出会い、出来事も起こるのですが、エマは記憶が欠落して行ってしまうので、あれ?という部分も多くありました。きっと、エマの視点で映画が描かれているので、欠落した部分は、そのまま欠落なんです。だから、観ている人間が、それを想像して、つなぎ合わせて行かないと、あれ?という部分が多く出てきてしまいます。
そして、色々な事が淡々と進んでいき、何か大きなことが起こるとかは無いので、観ていると、段々と眠くなっていくんです。私は、バンと出会った辺りから、ちょっとウトウトしてしまいました。でも、一瞬だと思うので、話は、全く進んでおらず、問題なく、先を観ることが出来ました。でもね、一般的な映画と比べると、やっぱり、ちょっと進み方が辛いなぁと思いました。
京都造形芸術大学の卒業制作作品だそうで、卒業制作にしては、良く出来ているなと思いました。だって、商業映画と比べて、ちょっと波が無いとか、解りにくいとかはありましたが、十分に比べても良いような映画でしたから。でも、やっぱり、どこかで見たようなシチュエーションとか、場面などが多く、既視感は否めなかったかな。
私は、この映画、文句を言いながらも満足出来たので、お薦めしたいと思います。これからの監督なので、きっと期待出来るんじゃないかな。これからの彼女の作品を期待して待ちたいと思います。ぜひ、観に行ってみて下さい。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
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