【演劇】「クラッシャー女中」面白いのですが、私はイマイチだったかな。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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舞台「クラッシャー女中」を観てきました。

 

ストーリーは、

 

世界的な画家であり、大富豪の小笠原義一の息子・義則は、大人気のデザイナーとして、成功を手にしていた。

 

屋敷の主人・義一はすでにこの世にはなく、今ここには、彼の母親・和沙と二人の女中、また彼の幼馴染で孤児の華鹿男(カカオ)という男の子も養子として住んでいた。

 

義則は、彼の好みの女性・静香を婚約者としてこの屋敷に向える。

彼女はゆみ子という女中を伴っていた。

 

この二人の女は、実は、それぞれにある企みを持ってこの屋敷に入り込んできたのだが、彼女たちの出現によって、隠された真実が次々とあらわになり、彼女たちの仕組んだ罠が、義則の底知れぬ欲望と、悲しい過去が、思わぬ事態を招いてゆく。

 

ある屋敷を舞台に繰り広げられる女と男の対決の物語。

 

というお話です。

 

 

この舞台、笑って、楽しめましたが、私は、最後がイマイチだったかな。あるお金持ちの家のイケメン男の子の義則は、子供の頃からクラスでも、どこでも、大人気だったんです。だから、彼を好きな女の子たちが沢山いて、その子供の頃の事が、大人になっても関係してくるんです。

 

誰もが憧れる義則ですが、彼は、父親が世界的な画家だったので、自分に何の取り柄もない事が、とてもコンプレックスだったんです。だから、必死で自分が一番になれる事を探して、母親も息子可愛さに協力するんです。で、デザイナーとなって、有名になるのですが・・・。

 

そんな歪んだ義則が、可愛い婚約者を家に呼ぶのですが、その婚約者が、どこか怪しげなんです。女中を連れてくるのですが、その女中も、なんだか色々探っているようで、不思議なんです。

 

義則の家に引き取られた華鹿男は、小学生の頃に家が火事になり、両親と妹が亡くなって、義則の父親が可哀想な彼を引き取って、一緒に育ってきたんです。この火事も、実は義則の家に関係があって、複雑に絡み合っているんです。

 

そんないくつもの謎の中で、ある女中がクラッシャーしているというか、ストーカーというか、ちょっと思い込みが激しすぎて、少し狂っているようなんですよ。そんな女中の考えに気が付いて、みんな、引いていくんですけどね。いやぁ、最後、これ、笑いというか、私はある意味、怖かったです。ちょっとホラーチックでした。

 

 

義則を中村さんが演じているのですが、カッコいいんですよ。子供の頃も、大人になっても、自分で演じているのですが、声のトーンで子供と大人の使い分けをしていて、ちょっと笑っちゃいました。最初は、天才的なデザイナーで、素晴らしい人物なのかと思うのですが、段々と、そのバケの皮が剥がれていく姿が、良く描かれていて、唸ってしまいました。やっぱり上手いですよね。

 

それに対して、もちろん周りも良くて、私は、趣里さんが好きなので、お茶目な感じだったり、慌てたりしている場面が楽しかったです。麻生久美子さんが女中役でして、ちょっと引いた感じで、主人を守るようにしているのですが、そのバケの皮も剥がれ始めると、ちょっと怖かったです。

 

役者も、舞台も良かったのですが、ちょっとストーリーが、何となく、最後、納得いかなかったというか、スッキリしませんでした。それまでは、楽しくて、笑っていたんだけど、最後で、怖いとは思いましたが、ちょっと、はぁ?という感じがあり、うーん、凄く満足という所には届かなかったです。面白くない訳ではないんですけどね。

 

 

私は、この舞台、お薦めしたいと思います。でも、私は、イマイチでした。キャストも舞台も良いんですけど、ストーリーで、ちょっと・・・でした。でも、楽しめるので、ぜひ、観に行ってみてください。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

クラッシャー女中   http://mo-plays.com/crusher/