「パラレルワールド・ラブストーリー」誰が現実からハズれてしまったのか。最後まで見てくださいね。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「パラレルワールド・ラブストーリー」の試写会に連れて行ってもらいました。
 
ストーリーは、
脳の研究を行うバイテック社で働く幼なじみの敦賀崇史と三輪智彦は、親友でもあり互いを尊敬し合う良きライバルだ。ある日、智彦が紹介したいと連れてきた女性は、崇史が学生時代に密かに思い続けていた津野麻由子だった。そしてある朝、崇史が目を覚ますと麻由子が崇史の恋人として朝食を作っていた。麻由子が「親友の恋人」である現実と、「自分の恋人」である現実。2つの世界で崇史が翻弄されていく。
というお話です。
 
大学院に通っていた敦賀崇史は、毎朝、隣り合う電車がすれ違う一瞬だけ会う事が出来る女性に一目惚れをし、卒業という時に彼女と会おうと行動するのだが、結局会う事は出来ず、崇史の恋は終わってしまう。
 
卒業し、脳の研究を行うバイテック社で働き始めた崇史。中学から一緒の幼馴染、三輪智彦も同じ会社だ。研究は違うが、今も親友でライバルだった。ある日、智彦が彼女を連れてくるというのでカフェで待っていると、智彦の彼女は崇史が電車の中で一目惚れをした彼女で、津野麻由子といった。驚く崇史だったが、仕方ないと諦める。
 
次の朝、崇史が目覚めると、麻由子が朝食を作っていて、麻由子が自分の恋人だったことを思い出す。変な夢を見たと話すが、麻由子は取り合わない。まぁ、イイかとあまり考えず、会社に出勤すると、今度は、智彦の彼女が麻由子で、会社の食堂で一緒に食べている智彦と麻由子を見て、耐えられずにその場から立ち去ろうとする。しかし智彦に呼び止められ、自分には恋愛経験が無いから、色々協力して欲しいと言われ、親友にを断れず、協力を約束する。
 
智彦の彼女である麻由子と、自分の恋人である麻由子、どちらが本当の自分の世界なのか、時間が経つにつれて、どこまでも入り組んでしまい、判らなくなっていく。麻由子は誰の彼女なのか、そして、自分がやっている研究は何なのか。迷宮に入り込み、段々と追い詰められていく崇史は・・・。あとは、映画を観てくださいね。
 
 
東野圭吾さんの原作小説を映画化したものです。結構、ダークサイド的な映画でした。もっと、明るい感じになるのかと思ったら、いやいや、どんどん暗くなり、ダークサイドに引き込まれました。でも、ちゃんと最後は、謎やら、何やらは、解決するので、安心して観てください。どこかの映画みたいに、謎はそのまま放置なんてことはありません。
 
崇史と智彦は、中学の頃からの同級生で幼馴染です。智彦は足が悪く、運動が出来ないというハンデを負っていましたが、そんなことを気にせずに、学校一の秀才でスポーツ万能だった崇史は、智彦に声をかけて、仲良くなります。ま、二人とも、バイテック社に入って、研究員になっているくらいだから、智彦も学年ではトップクラスだったんでしょうね。
 
このバイテック社で行っている智彦の研究は、今提唱されている「脳は嘘をつく」という事なんです。嘘でも信じ込ませれば、自分の中で真実に変わってしまうという事。これ、ネタバレだと思うでしょ。大丈夫、全然違うんです。だって、この映画を観ていると、誰の脳が嘘を付いているのか、全く判らないんですもん。誰が真実を言っているのか、誰の脳がおかしいのか、どこまでも分からないんです。
 
追い込まれていく崇史と、それを冷ややかに見る麻由子と智彦、そして、研究室の教官もおかしな動きをします。というか、この研究室の映像を良く観ていると、段々と違和感を感じてくると思います。その違和感が、何に繋がっているのかも重要でした。面白かったな。
 
 
主演の玉森さん、凄く頑張っているとは思ったのですが、もう少しかなぁ。こういう映画だからかも知れないけど、顔の表情が硬いんです。最初は、自分の考えが間違っているとは思っていないんだから、もっと嬉しそうだったり、表情が柔らかくても良かったんじゃないかなって思いました。まぁ、難しい役だから、こんな役作りもあるのかな。
 
染谷さんの智彦は、不気味だったなぁ。イイ奴だろうとは思っても、どーも怪しくて、何か企んでいるんじゃないかとか、この表情の裏があるんじゃないかとか、色々思わせぶりで、上手いなぁと思いました。やっぱり、染谷さん、さすがです。
 
吉岡さんは、いつもの様な明るくて優しい女性役じゃなくて、不思議な魅力のある謎の女性として現れるので、ちょっといつもと雰囲気が違って、良いなと思いました。途中で「おいおい、まさか只の二股じゃないだろうなぁ。」とツッコミたくなりましたが、そこも謎の一つでした。
 
私は、良く出来ていたと思いますが、ちょっと謎が回収しきれてないかなぁと思う部分はありました。私の見落としかも知れないので、なんとも言えませんが。でも楽しめたので、良いと思います。ぜひ、観に行ってみてください。
ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ
 
 

パラレルワールド・ラブストーリー|映画情報のぴあ映画生活

 

 

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