「記者たち 衝撃と畏怖の真実」この映画は「バイス」と合わせて観るべきです。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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「記者たち 衝撃と畏怖の真実」を観てきました。

 

ストーリーは、

2002年、ジョージ・W・ブッシュ大統領は、サダム・フセイン政権を倒壊させるため「大量破壊兵器の保持」を理由にイラク侵攻に踏み切ることを宣言。ニューヨーク・タイムズやワシントン・ポストといった大手新聞をはじめ、アメリカ中の記者たちが大統領の発言を信じて報道を続ける中、地方新聞社を傘下にもつナイト・リッダー社ワシントン支局の記者ジョナサン・ランデーとウォーレン・ストロベルは、大統領の発言に疑念を抱き、真実を報道するべく情報源をたどっていくが・・・。

というお話です。

 

 

ある法廷に下半身不随の元兵士が入ってくる。そして宣誓をし、話を始める。そして一言、「なぜ、戦争を始めたんでしょう。」と訴える。

 

2001年9月11日、アメリカは同時多発的に実行されたイスラム過激派テロ組織アルカイダによる4つのテロ攻撃を受けた。2機の飛行機はワールドトレードセンターへ突入、1機はペンタゴンへ突入、1機はピッツバーグ郊外へ墜落。前代未聞のテロ攻撃を受け、アルカイダを攻撃する為にアフガニスタンへの侵攻をすることになる。

 

 

そして政府は、テロ組織を支援する国としてイラクが「大量破壊兵器」を手に入れていると公表し、それを理由にイラク戦争に踏み切ることになる。しかし、中堅新聞社ナイト・リッダー社ワシントン支局の記者ジョナサン・ランデーとウォーレン・ストロベルは、独自の取材により、どう考えてもイラクがテロを支援し、大量破壊兵器など持っている訳が無いという結論にたどり着いてしまった。

 

彼らは、政府が公表している記事や大統領の発言には虚偽があるという真実を伝え続けるのですが、大手新聞社は取り合わず、愛国心を掲げる人々からもそっぽを向かれ、ナイト・リッダー社の傘下の新聞社も、彼らの記事を載せることを拒み始める。それでも、彼らは真実を追い続け、どこまでも間違っていることを訴え続けるのだが・・・。

 

 

法廷で訴えた元兵士は、小さな町のレストランの息子で、9.11のテロ攻撃を見て、愛国心から軍に志願しました。そして国の為に戦争へ行き、骨髄をやられて下半身不随になりました。帰国すると、本当は破壊兵器は無く、政府の発表が嘘だったと新聞社により真実が明かされ、この法廷に訴えに出てきたのでした。

あとは、映画を観てくださいね。

 

この映画を観るだけだと、ふーん、って思うだけなのですが、この映画を観た後に「バイス」を観てもらえると、ここで描かれていることが、どんなに凄い事なのか、理解が出来ると思います。彼らが真実を掴んでいたのに、アメリカ全てが当時の政府の嘘に騙されてしまったという事が分かるんです。確かにテロ攻撃は許せませんが、それを利用しようとするなんて、人の命が関係しているのに、許せないと思いました。

 

 

いやぁ、この映画の感想のところに「バイス」の事を書いちゃいけないとは思うけど、本当に「バイス」は面白い。そして「バイス」をもっと楽しむために、この映画は、ぜひ観て欲しいと思いました。こっちの映画は、真面目な映画ですし、大きく”マスゴミ”なんて書いちゃいけないなって思えるような内容です。こんな風にニュースを追い、事実を明らかにして、記事を書く記者の方々は、尊敬するに値すると思いました。

 

ここに出てくる記者の方たちの取材の仕方が凄いんですよ。どこまでも喰いついていき、このパワーはどこから来るんだろうと思うほど現地を周って、ここまでやられれば相手も根負けするかもなぁと思えるような取材をするんです。だからこそ、真実がわかったと思うのですが、まぁ、凄かったです。

 

 

反対に、ブッシュやチェイニーがどんだけ酷いんだってことが分かるのですが、この映画では、政府側の考え方や裏の話は一切描かれていないので、そこを楽しむために「バイス」なんです。いやぁ、あちらは、すっごく人物を似せているので、大笑いしながら観れるのですが、あの映画は、とっても面白く作ってあって、素晴らしいエンタメになっているので、重要なことが重要に思えなかったりするのですが、こちらの映画と合わせると、どれだけの人々が、彼らの嘘のせいで犠牲になったのかという事が分かります。

 

キャストも凄いんです。ウディ兄さんやトミー・リー・ジョーンズが出演していて、監督のロブ・ライナーも俳優として出演しています。ウディ兄さん、好きなんですよぉ~!

 

 

私は、この映画、お薦めいたします。本当は、超!を付けたいけど、この映画だけだと面白さが半減なんです。この映画と「バイス」を観ると、本当に楽しめるんです。ぜひ、観に行ってみてください。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

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