「君は月夜に光り輝く」余命ゼロの彼女の為に何が出来るのか。親では出来ない事って多いのよね。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「君は月夜に光り輝く」を観てきました。

 

ストーリーは、

高校生の岡田卓也が出会った同級生の渡良瀬まみずは、不治の病である発光病で入院生活を送っていた。細胞の異常により皮膚が発光するその病気は死が近づくにつれて光が強くなり、成人するまで生存した者はいない。卓也は、病院から外出が許されないまみずに代わり、彼女の願いを実行し、その感想を彼女に伝える「代行体験」を始め、まみずは卓也との代行体験を通し、人生の楽しみを覚える。次第に2人の距離は縮まっていくが、卓也とまみずは避けることができない死の恐怖に襲われる。

というお話です。

 

 

高校生の岡田卓也は、未来の目標も無く、ただ何となく学校生活を送っていた。ある日、入院しているクラスメイトへの寄書きを頼まれ、自分が最後だった為に、寄書きを届ける役目も頼まれてしまう。届けるだけだからと、何も考えずに病室を訪れると、一度もクラスに現れたことのないクラスメイトの渡良瀬まみずがいた。初めましてと挨拶をし、お互いの事を話し始めるが、大した話もしない内に看護婦さんが来てしまう。気まずくなり帰ろうとする卓也に、まみずは小さな紙きれを渡す。

 

その小さな紙切れに”グミが食べたい”と書いてあり、卓也はグミを持って、再度、まみずを尋ねることにする。そしてまみずが”発光病”だという事、余命1年と言われて、既に1年が過ぎたこと、外に出られない事などを聞き、卓也は何か出来ることはないかというと、まみずは、自分がやりたかったことを変わりにやって、報告をして欲しいと話す。

 

 

その日から卓也は、まみずがしたかった事を変わりに実行し、報告するようになる。ジェットコースターに乗ったり、ジャンボパフェを食べたり、ホームランを打ったり、メイド服の写真を撮ってきたりとして、二人の距離は、どんどん近くなっていく。とても元気そうに見えるまみずだったが、病気は良くはならず、夏休みには外に出れるかと思っていたのだが、検査の結果が悪く、病院から出られないことが分かる。落胆する二人だったが、ある夜、スーパームーンが見れるというので、まみずを病院の屋上へ連れて行き、天体望遠鏡で月を見ることにする。

 

そんな二人の様子に気付いたまみずの母親は、1分1秒でも長くまみずを生かすために病院に閉じ込めているのだから関わらないで欲しいと卓也に告げる。しかし、卓也は籠の中だけで死を待つなんて悲しいと思い、それからもまみずがやりたかったことを実行していく。しかし、まみずの病状は悪化するばかりで・・・。あとは、映画を観てくださいね。

 

 

そろそろ、病気ものの映画はなぁ~と思いながらも、ついキャストに興味があり、観に行ってしまいます。でも、思っていたよりも楽しめました。発光病って、本当にあるのかな?と思ったのですが、調べたら無いそうですね。原作者の創作みたいです。でも、色々な病気があるので、似たような病気もあるのかも知れませんね。病気って、沢山の研究がされて解明されて治療出来るようになるけど、そうすると、また新しい病気が出てくるみたいで、本当に追いかけっこみたいです。もし、ガンが治るようになっても、次は、何か不思議な病気が出てくるのでしょうね。

 

病院の中だけで生きているのって、どうなのでしょうね。まみずの母親ように、少しでも長く生きて、治療法が出来るのを待つ方が良いのか、籠から出てやりたい事をして、それで自然に死が訪れるなら仕方がないと思うのか、簡単には答えが出せないことだと思います。でも、高校生くらいで体力があるなら、外に出ないで治療法が出来るのを待つのも手なのかなとは思いました。年を取っていたら、好きなことをしても良いと思うけどね。

 

 

卓也は、まみずの願いを一つづつ叶えて行くのですが、この二人、とっても可愛くて、応援したくなりました。北村くんと永野さん、似合ってたなぁ。本当に最近の若手の俳優さんって、上手いから驚いてしまいます。二人でいると、本当に可愛いカップルに見えちゃうんですもん。悲恋のお話だけど、とっても良かったです。

 

私、今回、イチオシはまみずの父親役の及川さんです。本当に良いお父さん役を演じていて、泣けました。病気の娘を思いながら「普通に結婚して、と思ってたんだけどなぁ。」と呟き、卓也にある言葉を言って欲しいと願う場面は、本当にこの立場の父親なら思うだろうなぁという感じがにじみ出ていて泣けました。自分よりも娘が先に死ぬなんて本当悔しいと思います。及川さん、上手過ぎます。マジで泣けました。

 

 

亡くなってしまった卓也の姉と香山の兄の存在が、卓也の心に影を落としているんだけど、そちらの描き方が、イマイチ、丁寧じゃなかったなと思いました。これ、この内容だと、あんまり影になってないんです。ちょっとは、ーんって思うけど、忘れちゃってれば、それはそれで、何てことはないエピソードなので、勿体なかったかなぁと思いました。姉の部分は2場面ほどしかないし、香山の兄はセリフでちょこっと語られるだけだから。もっと今はいないカップルの話をもう少し知りたかったです。

 

病気のお話は辛いですよねぇ。特に、若い子が亡くなるというのは、どうしても納得が出来ず、辛いです。古い言い方かも知れないけど、死だけは、年功序列で行って欲しいと思うんですよ。やっぱり若い人は長く生きて、楽しい事をたくさん感じて欲しい。沢山の経験をしないと、何が楽しいとか嬉しいとか、判断が出来ないでしょ。経験すればするほど、楽しいことも嬉しいことも増えるんです。だから生きて欲しい。

 

 

病気なら仕方ないけど、苛めとかで悩んでいるなら、学校は辞めれば良いし、会社なら訴えれば良いし、今いる場所だけが世界ではないんだから、新しい場所に移れば良いんです。生きていれば新しく楽しい事を探せるんだから。

 

さ、話を映画に戻して、そういえば、香山役の甲斐くん、カッコいいですね。背が高いし、イイなぁと思いました。これからが楽しみです。もっと観たいなぁ。

 

 

私は、この映画、お薦めしたいと思います。良い映画で楽しめました。ただ、またも、病気で若い子が亡くなる映画なので、もう少し元気な映画を沢山お薦めしたいんだけど、仕方ないですね。私は、特に及川さんが演じている父親役押しです。親の気持ちになると、すごく共感が出来ます。ぜひ、観に行ってみてください。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

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