「運び屋」90歳で麻薬の運び屋の仕事を受けるって、すごい根性ですよね。お爺ちゃんすごいっす。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「運び屋」を観てきました。

 

ストーリーは、

家族をないがしろに仕事一筋で生きてきたアール・ストーンだったが、いまは金もなく、孤独な90歳の老人になっていた。商売に失敗して自宅も差し押さえられて途方に暮れていたとき、車の運転さえすればいいという仕事を持ちかけられたアールは、簡単な仕事だと思って依頼を引き受けたが、実はその仕事は、メキシコの麻薬カルテルの「運び屋」だった。

というお話です。

 

 

アール・ストーンは、デイ・リリーという百合の栽培を生業とし、手広く農場をしていたのだが、時代は変わり、ネットでの販売が主流となってしまい、アナログな販売しかしていなかったアールの農場は倒産してしまう。アールは、それまで、仕事が一番という生活をしてきて、デイ・リリーの品評会などを優先し、娘の結婚式も呼ばれていたにも関わらずすっぽかしてしまい、家族に愛想を尽かされ、妻とは離婚し、長く会っていなかった。

 

倒産して家も無くしたアールに、孫娘の婚約パーティーの知らせが舞い込み、訪ねていくと、孫娘は喜んでくれたが、娘と元妻は嫌がり帰ってしまう。居場所が無いアールは帰ろうとするが、その時、パーティーに来ていた誰かの友人らしい人物が声をかけてくる。仕事を探しているのなら、荷物を運ぶ仕事があるというのだ。メモを貰い、その場所へ行くと、指示通りに荷物を運び、ホテルに車を置いて、カフェで休んで車に戻れば、ダッシュボードにお金が入っているというのだ。お金もないのに孫娘の結婚パーティーのお金を出すと言ってしまった為、どうしても金が必要で、その仕事を受けることにする。

 

 

言われた通りに行動し、車に戻ると、簡単には手に入らないような金額の金が入っており、びっくりするアールだったが、そのお金で孫娘にも金を出してやれると一安心。これからも引き続き仕事をお願いしたいと言われ、受けることにする。もうすぐ90歳にもなるアールだが、昔からアメリカ内を何度も走り回ったが、一度も警察に捕まったことがないというのが彼の自慢であり、自信だった。そして、運び屋の仕事を何度か繰り返すのだが、ある日、たまたま、荷物の中身を見てしまい、それが麻薬だということを知ってしまう。そして・・・。あとは、映画を観てくださいね。

 

このお話、実話というか、90歳の運び屋が居たというニュースに着想を得て考えられたフィクションだそうです。でも90歳で、あのアメリカのハイウェイをぶっ飛ばしていると思うと、恐ろしいですね。良く事故らなかったと思います。

 

 

主人公のアールは仕事人間で、家族を全く顧みなかったんです。で、仕事が無くなって、90歳なのに何もなくなっちゃうんですけど、これ、もし、アールが家族を少しでも大切にして、例えばネット社会に変わって行く時に家族に相談をしていたら、倒産という状況が変わっていたと思うんですよ。娘や孫にネットの使い方を教わって、その販売だけをやって貰っていたら、倒産しなくて済んだんじゃないかな。どんなに仕事が楽しくても、家族を蔑ろにしたのでは何もならないと思うし、誰も助けてくれないから失敗しちゃうよねぇ。なんで気が付かないのかしら。

 

 

で、カッコつけるためにお金が必要になっちゃって、運び屋という安易な道を選ぶんですけど、まぁ、90歳だから、それから何か新しい仕事を始めるとかは無理だから、この運び屋という職業はちょうど良かったのかしら。これなら、誰にも迷惑はかけずに、自分が運転するだけで、お金が稼げるもんね。でも、悪いものを運んでいるから、すごい迷惑なんだけどね。しかし、警察も、まさか90歳のジジイが凄い量の麻薬を運んでいるとは思わないよなぁ。まして、犯罪歴は無く、事故歴も無いんだから、疑いようが無いですよ。良く見つけましたね、警察さん。

 

 

麻薬を何百キロも、こんな爺さんに運ばせていたなんて、メキシコの麻薬ギャングって、本当に極悪ですね。言い換えれば頭が良いのかも知れないけど、それにしても凄いなぁと思いました。トランプが壁を作るっていう気持ちも分からないではないですね。不法移民の問題だけじゃなくて、麻薬の問題も大きいのだろうと思います。麻薬をアメリカにどんどん入れて、誰もが買えるようになっちゃったら、中毒者が増えすぎてアメリカは破城しちゃいますよ。

 

警察の捜査官をブラッドリー・クーパーとマイケル・ペーニャが演じているんだけど、もう絶対に捕まえられるはずってところまで詰めているのに、目の前に爺さん?ありえねーって感じで、全然、アールは目に入ってないんです。そこら辺が、面白いんですよ。良く出来ているなぁと思いました。

 

 

反対に麻薬組織の男たちは、麻薬はキッチリ時間通りに運ばせろと考えていて、爺さんが途中で寄り道したりしているとすごく怒るんだけど、ボスだけは、爺さんの予測不能なところが警察に捕まらないための要素なんだと考えているんです。確かに、予測不能な方が、警察も追い難いですよね。この麻薬王、頭が良かったのになぁ。

 

そいえば、またもメキシコの麻薬王役で、アンディ・ガルシアが出てました。彼、この役、多いですよね。またですかって思っちゃった。確かに、ピッタリの役なんだけど。つい、笑ってしまった。

 

 

私は、この映画、お薦めしたいと思います。きっと、誰が観ても感動するし、驚くし、楽しめる映画だと思います。私はこの映画も好きだけど、イーストウッド監督の作品としては、グラン・トリノとアメリカン・スナイパーの方が好きかなぁ。でも、本当に良い作品なので、ぜひ、観に行ってみてください。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

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