「映画ドラえもん のび太の月面探査記」を観てきました。
ストーリーは、
月面探査機がとらえた白い影がニュースとなり、それを「月のウサギだ」と主張したのび太は、周囲から笑われてしまう。そこで、ドラえもんのひみつ道具「異説クラブメンバーズバッジ」を使い、月の裏側にウサギ王国を作ることにしたのび太。そんなある日、不思議な転校生の少年ルカが現れ、のび太たちと一緒にウサギ王国に行くことになるのだが・・・。
というお話です。
ある朝、のび太がTVを観ていると、月面探査機が月面で白い影を捉えたというニュースが流れる。月面に白い影と言ったら”ウサギ”に決まっていると決めつけたのび太は、学校でも偉そうにウサギだろと言うと、クラスのみんなに大笑いされ、ボロボロにされてしまう。家に帰り、ドラえもんに泣きつき、「異説クラブメンバーズバッジ」を出してもらう。そのバッジは、”月にはウサギが居る”というような、異説を現実化するバッジであり、そのバッジをつけているうちは異説が現実として目の前に現れるという事なのだった。
その異説バッジをつけ、どこでもドアで月面へ行き、月面の裏側にウサギ王国を作って発展させることにしたのび太とドラえもん。ある程度、ウサギも育って王国が出来たころに、ジャイアン、スネ夫、しずかちゃんを連れて月の王国へ向かおうとすると、転校生のルカも一緒に行きたいという。そして一緒に月のウサギ王国へ遊びに行くのび太たち。
月面へ行き、ウサギ王国で楽しく過ごしているのだが、そこでちょっとした事故が起こり、のび太がピンチになってしまいます。そんな時、のび太の前に現れたのはエスパルという不思議な力を持つ人々で、彼らはルカの一族でした。
ピンチを脱したのび太でしたが、そこへ、カグヤ星の統治者であるディアボロの命令を受けたゴダートが現れ、ルカやルカの仲間であるエスパルたちを捕まえようとします。圧倒的な戦力の前に、太刀打ちできないのび太たちは、どこでもドアで逃げようとしますが、ルカは、彼らを助けるために、自分だけ月に残ります。自分たちだけで地球に戻ってきてしまったのび太とドラえもん、ジャイアン、スネ夫、しずかちゃんは、友達を助けるために、もう一度、月に行こうと考えるのですが・・・。あとは、映画を観てくださいね。
やっぱり、ドラえもん、いいわ。マジで、泣けました。大人のくせにって言われるかもしれないけど、今回、脚本が辻村さんだから、本当に深いのよ。一つ一つのセリフに、思いがこもっていて、それを考えるだけで、うーんって考えてしまうほどなんです。
この異説クラブメンバーズバッジなのですが、異説が見えるバッジなんです。でもね、ただの小さなバッジなんですよ。そんな物一つで、それぞれの人間に見えるものが違うんです。でも、この世界でも、隣の人が同じものを見ているとは限らないでしょ。もしかしたら隣の人はバッジをつけていて、目の前にUFOが見えているのかも知れない。誰もが同じものが見えているとは限らないんです。だから、人がいう事にも、ちゃんと耳を傾けなければいけませんねって思いませんか?そんなことを言われているような気がしました。
そして、ルカの種族のエスパルですが、彼らは超能力のようなモノを持っていて、それをディアボロは欲しがるんです。でも、ルカたちは、そんな力は欲しくないと思っていて、その力のせいで、両親とも離れることになっちゃったんです。あまり書くと、ネタバレになっちゃうので書けませんが、そのエスパルのお話の中には、親の深い愛が描かれていて、永遠の命なんかより、未来を生きて過去を忘れていく事も大切なんだという事も描かれていたような気がしました。
今回は、のび太たちが、友達のルカの為に、夕方に自宅を出ていく場面が描かれているのですが、この場面を見て、小学生ののび太たちだけど、少しづつ、巣立ちをしているんだなと思いました。友情の為に、勇気を出して、家族との別れをするという姿が、なんとも言えず、良かったです。いつまでも親が作ってくれた巣の中だけで包まれているのではなく、巣立ちをして、自分のあるべき場所を作って、そして、親の元に会いに帰るという姿が良かったです。
ウサギ王国も可愛かったなぁ。ウサギなら白だと思っていたけど、ピンクも良かったです。もふもふしてたしね。のび太に似ているウサギのノビットは、何故か、のび太とは違って天才ウサギでした。可愛かったなぁ。
そいえば、カメも出てました。ツキノワリクガメと言って、宇宙一、甲羅が固いらしく、すごい武器にもなってましたよ。モゾっていう名前で、この子も良かったな。
ゴダートがカッコイイのよ。最初は、悪役かと思っていたんだけど、仮面を取るとイケメンで、ある人と似ていたんです。そこもちょっと驚くんだけど、ここら辺の設定も、上手く出来ていました。やっぱり、脚本を小説化の先生が書いてくださると、本当にしっかりしていて、面白いし、安心して観ていられます。
私は、この映画、超!超!お薦めしたいと思います。やっぱりドラえもんは面白いなぁ。特に、今回は、深く考えながら観ていると、そこらの小説よりも考えさせられる内容に仕上がっているし、現代の人間に不足している想像力というものの大切さも教えてくれています。何事も想像力=創造力って、大切なんですよ。相手が考えていることを想像して尊重することが大切だし、何もない所から作り出すことも大切だし、この二つがあってこそ、社会は成り立っているという事に気が付かせてくれるお話なんです。ぜひ、観に行ってみてください。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
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