「母を亡くした時、僕は遺骨を食べたいと思った。」母の愛は何よりも強く、息子の愛は何よりも尊い。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
スミマセンが、ペタの受付を一時中断しています。ごめんなさい。

「母を亡くした時、僕は遺骨を食べたいと思った。」を観てきました。

 

ストーリーは、

子どもの頃から病気がちだったサトシは母のかけてくれたやさしい言葉に救われてきた。2年前、そんな母ががんの告知を受けたことから、今度はサトシが母にやさしい言葉をかける番になってしまった。30代後半になったサトシに母との永遠の別れが訪れる。あれから1年。生きる気力をすっかりなくしていた父と兄もようやく新たな人生へ再スタートをきった頃、サトシのもとに突然、母からのプレゼントが届く。

というお話です。

 

 
2012年・春。最愛の母の火葬場で母の遺骨の前にたたずむサトシは、小さい母のかけらをハンカチに包み、ポケットにそっとしまうのだった。30代後半、漫画家になりたいと思いながら、知人と営む塾の講師として働いていたサトシは、母親と永遠に別れる日が来るなんて、思ってもいなかったのだ。
 
子供の頃から泣き虫で病気がちで、お調子モノだったサトシは、いつも明るく、パワフルな母に救われてきた。中学の時、サトシが白血病と診断され、兄からの骨髄移植を受けることになった時も、母は強くサトシを支え、必ず治ると励ましていたのだった。
 
 
その母が突然がんを宣告されたのは2年前の春。それまで母が自分にかけてくれていた言葉を今度はサトシがかける番になる。サトシは母のために必死で明るく勤め、家族も戸惑いながらも見守るが、がんは進行していってしまう。弱気になりがちなサトシを笑顔にさせてくれたのは、母が病になってからよく家に来てくれるようになったサトシの恋人・真里だった。
 
 
2011年・秋。それまでの自宅治療から入院に切り替わる事になった母は、それでも気丈にふるまい、サトシと真里の結婚を後押ししてくれるのだった。そして、2012年・春。ついに、その時が来てしまった。病室に駆け付けたサトシは母の命がゆっくり消えゆく前に、愛している事を言葉で伝える。そして家族に見守られ母は安らかに旅立っていった。 母が亡くなり、すっかり生きる気力を失っていたサトシ、そして父と兄。久しぶりに人気のない湖で男たち3人だけで集まった時、兄が熱い想いをぶつけ、3人はようやく新たなスタートをきる気持ちになれたのだった。
 
 
2012年・秋。サトシは念願だった漫画家としてデビューを果たし、結婚した真里と東京に引っ越していた。そして引っ越しがまだ落ち着いていない、ある日、一本の電話がかかってくる。それは、サトシの人生を大きく変える、母からの“贈り物”だった。あとは、映画を観てくださいね。

 

今回は、公式サイトのあらすじを採用させていただきました。だって、公式サイトに完璧なネタバレが書いてあるんですもん、それを採用した方が良いでしょ。自分でネタバレはしたくないけど、公式サイトに書かれていたものならネタバレではないもんね。

 

 

という訳で、ほとんど最後までのあらすじが書かれていますが、うーん、この映画、良い映画なんだけど、イマイチ、感動が薄かったのはなぜかしら。倍賞さんのお母さんは素敵だったし、安田さんの息子は弱かったしで、楽しめたのですが、何だろうなぁ。最初に亡くなったところから始まったから、亡くなる事に準備が出来ちゃって、お母さんが弱っていく姿を見て、悲しいんだけど、でも、心が準備しちゃってるから、それほど盛り上がらなかったのかも知れません。

 

石橋さんのお父さんと村上さんのお兄ちゃんが、結構、良かったです。中心は、サトシ=安田さんなんだけど、周りの二人が、なんとも優しくて、情けなくて、助けてあげたくなっちゃう感じだったところが、良かったなぁ。3人で湖で叫ぶところは、やっぱり感動でした。

 

 

そうそう、サトシの恋人役を松下さんが演じているのですが、どーも安田さんとバランスが悪いんですよねぇ。もう少し家庭的な温かい雰囲気の女優さんの方が、このサトシの恋人役には合っていたような気がしました。サラッとしすぎていて、お母さんと上手くいっているという感じが、上辺だけみたいに見えちゃうんです。

 

親が亡くなったら、遺骨を食べたいと思うっていう気持ちは、とてもよく解ります。私も、そう思うと思いますもん。もう、私の両親も年を取ってきているので、いつ別れることになるか分かりませんが、遺骨を食べたいと思うし、いつも肌身離さず持っていたいと思います。自分を守ってくれるような気がしますから。自分を愛してくれていた人を大切に思うのは、当たり前のことだと思います。だから、この気持ちは凄く理解が出来ました。

 

 

私は、この映画、お薦めしたいと思います。感動作だと思いました。ただ、ちょっと、映画の構成の仕方が、イマイチだったかしら。最初に別れるところからやられてしまうと、心の準備が出来てしまうので、号泣とはなりませんでした。ぜひ、観に行ってみてください。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

母を亡くした時、僕は遺骨を食べたいと思った。|映画情報のぴあ映画生活