「母を亡くした時、僕は遺骨を食べたいと思った。」を観てきました。
ストーリーは、
子どもの頃から病気がちだったサトシは母のかけてくれたやさしい言葉に救われてきた。2年前、そんな母ががんの告知を受けたことから、今度はサトシが母にやさしい言葉をかける番になってしまった。30代後半になったサトシに母との永遠の別れが訪れる。あれから1年。生きる気力をすっかりなくしていた父と兄もようやく新たな人生へ再スタートをきった頃、サトシのもとに突然、母からのプレゼントが届く。
というお話です。
今回は、公式サイトのあらすじを採用させていただきました。だって、公式サイトに完璧なネタバレが書いてあるんですもん、それを採用した方が良いでしょ。自分でネタバレはしたくないけど、公式サイトに書かれていたものならネタバレではないもんね。
という訳で、ほとんど最後までのあらすじが書かれていますが、うーん、この映画、良い映画なんだけど、イマイチ、感動が薄かったのはなぜかしら。倍賞さんのお母さんは素敵だったし、安田さんの息子は弱かったしで、楽しめたのですが、何だろうなぁ。最初に亡くなったところから始まったから、亡くなる事に準備が出来ちゃって、お母さんが弱っていく姿を見て、悲しいんだけど、でも、心が準備しちゃってるから、それほど盛り上がらなかったのかも知れません。
石橋さんのお父さんと村上さんのお兄ちゃんが、結構、良かったです。中心は、サトシ=安田さんなんだけど、周りの二人が、なんとも優しくて、情けなくて、助けてあげたくなっちゃう感じだったところが、良かったなぁ。3人で湖で叫ぶところは、やっぱり感動でした。
そうそう、サトシの恋人役を松下さんが演じているのですが、どーも安田さんとバランスが悪いんですよねぇ。もう少し家庭的な温かい雰囲気の女優さんの方が、このサトシの恋人役には合っていたような気がしました。サラッとしすぎていて、お母さんと上手くいっているという感じが、上辺だけみたいに見えちゃうんです。
親が亡くなったら、遺骨を食べたいと思うっていう気持ちは、とてもよく解ります。私も、そう思うと思いますもん。もう、私の両親も年を取ってきているので、いつ別れることになるか分かりませんが、遺骨を食べたいと思うし、いつも肌身離さず持っていたいと思います。自分を守ってくれるような気がしますから。自分を愛してくれていた人を大切に思うのは、当たり前のことだと思います。だから、この気持ちは凄く理解が出来ました。
私は、この映画、お薦めしたいと思います。感動作だと思いました。ただ、ちょっと、映画の構成の仕方が、イマイチだったかしら。最初に別れるところからやられてしまうと、心の準備が出来てしまうので、号泣とはなりませんでした。ぜひ、観に行ってみてください。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
・母を亡くした時、僕は遺骨を食べたいと思った。|映画情報のぴあ映画生活
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