「あの日のオルガン」保育所で疎開をしていたというのを初めて知りました。大変な事です。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「あの日のオルガン」を観てきました。

 

ストーリーは、

1944年、第2次世界大戦末期の東京。警報が鳴り、防空壕に非難する生活が続く中、品川の戸越保育所では園児たちの安全を確保するため、保母たちが保育所の疎開を模索していた。ようやく受け入れ先として見つかった埼玉の荒れ寺で疎開生活をスタートした若い保母たちと園児たちは、日々噴出するさまざまな問題に直面しながらも、互いに励ましあいながら奮闘していく。

というお話です。

 

 

1944年、第二次世界大戦末期の東京。首都にも空襲が始まり、警報が鳴るたびに人々は防空壕に避難して、生活を続けていた。品川の戸越保育所の主任保母である板倉楓は、子供たちだけでも疎開した方が良いのではないかと考え始める。保育所で疎開が出来ないかと考えた楓は、所長の脇本に掛け合い、保育所の疎開先を探してもらう。

 

脇本所長は、色々な場所に掛け合い、埼玉の荒れ寺を疎開先として提供してくれるということが決まる。楓は、子供たちの親を呼び、保育所での疎開をしようと思うので希望者を募ることを伝えます。親たちは、それほど空襲が酷くなるとは思えないとか、子供と離れるのは嫌だとか、色々な意見を言い合い、半数の子供たちを連れて、疎開することに決まる。

 

 

楓は、何人かの保母を連れて先に疎開先に行くと、酷く荒れており、雨戸以外に戸が無く、床も埃だらけだった。それでも疎開場所があるだけでも良いと考え、直ぐに全員で掃除に入る。埼玉の村の人々は、自分たちの生活だけでも大変なのに、保育所の子供たちの食糧を分け与えるのは大変だから迷惑だと言うが、世話役の近藤の取り成しで、何とか食料も確保出来た。

 

子供たちが疎開先へ着き、親たちと離れ離れになっての生活が始まる。まだ小さな子供たちは、我慢して生活をしているが、親が恋しかったり、寂しい気持ちが重なり、おねしょが止まらなくなったりと、問題が山積する。保母たちは、寝る時間も無いほど、子供の世話に追われ、大変な日々を過ごす。

 

 

新米保母の光枝は、楓に怒られながらも何とか保母の仕事をこなしているが、まだ本人も子供のような光枝は、途中で東京に帰った同僚の保母が空襲で亡くなったことを知り、ショックで引き籠ってしまう。そして・・・。あとは、映画を観てくださいね。

 

実話の実写化なのですが、こんな事があったんですね。保育所での疎開なんて、本当に大変そう。ただでさえ、保母さんの仕事って大変だと思うのに、親から預かって、一緒に暮らすなんて、本当に良くやっていたんだなって思いました。自分の子供だけでも大変なのに、何人もの子供を面倒見るなんて、私には無理だなぁ~と思いました。

 

 

東京の空襲が酷くなる前に、疎開出来て本当に良かったですね。それに、疎開出来る場所があって良かった。その時代、誰もが苦しかっただろうから、食料だって、分けて貰うことは難しかっただろうし、まして子供が何人も来るなんて聞いたら、そりゃ、迷惑だと思われただろうと思います。国の後押しがあったからこそ、何とか出来たんだろうと思います。普通の民間だったら、絶対に出来ない事だろうと思いました。

 

戸田さんが演じた主任保母さん、素晴らしい人だったんだろうと思いました。女性が率先して意見を出して、子供たちを助けようと動いたなんて、この時代、すごい事だと思います。周りの協力もあって、出来た事だとは思いますが、良くやってくれたなぁと思いました。

 

 

楓役、良かったです。戸田さんも良い女優になりましたね。デスノートの時が懐かしいです。楓に対して、光枝という若い保母が出てくるのですが、この保母、嫌な役だったなぁ。子供と一緒に遊びながら面倒を見ていて、周りの保母たちは、こんな保母さんになりたいと、彼女を珍重うのですが、観ていてイライラしました。

 

上司のいう事は聞かないし、仕事の途中で寝ているし、挙句の果てに引き籠るって、本当に迷惑でしょ。こんな使えない保母は雇いたくないなぁと思いました。本人に全然悪気がない所が問題なんです。悪気があるなら、まだ改善のしようがあるけど、本人に自覚が無いのでは、どうしようもない。こういうタイプが可愛いと思う方もいらっしゃると思いますが、私は、つい、自分が使う側だったらと思ってしまい、関わりたくない人間のタイプだと思いました。

 

 

この光枝、大原さんが演じているのですが、あざとい感じに見えて、マジで私はダメでした。可愛い顔をしているとは思いますが、私、きっと彼女のタイプがダメなんだと思います。ファンの方、すみません。私は好感が持てず、観ていて辛かったです。

 

色々な方が出演されているのですが、子供の親の役で山中さんが、出演されていました。彼、本当に良い役者で、映画や舞台にも沢山、出ていて、”ねことじいちゃん”でも良かったし、今回も良かったです。田中直紀さんも林家正蔵さんも、皆さん、良かったです。

 

監督が平松監督で、「ひまわりと子犬の7日間」以来かしら。とても温かい映画を撮る監督で、好きなのですが、今回は、温かい中にも、辛い戦争が描かれていて、心にグッときました。親と離れて我慢する子供たちの姿と、守らなければという保母たちの強い姿が描かれていて、良かったです。

 

 

私は、この映画、お薦めしたいと思います。とても良い映画でした。戦争時代の映画だし、あまり万人受けはしないかも知れないけど、単館系映画が好きな方や、年配の方には良いかなぁと思います。ぜひ、観に行ってみてください。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

あの日のオルガン|映画情報のぴあ映画生活