「バイス」の試写会に行ってきました。auスマートパスのご招待でした。
ストーリーは、
1960年代半ば、酒癖の悪い青年だったチェイニーは、後に妻となる恋人リンに叱責されたことをきっかけに政界の道へと進み、型破りな下院議員ドナルド・ラムズフェルドの下で政治の裏表を学んでいく。やがて権力の虜になり、頭角を現すチェイニーは、大統領首席補佐官、国務長官を歴任し、ジョージ・W・ブッシュ政権で副大統領の座に就くが・・・。
というお話です。
この映画、ギャグっぽいけど、いたって真面目な話なんですよ。でもね、真面目にやってるのに、何故か、笑いがこみあげてくるというのが、この映画の特徴です。
クリスチャン・ベールがチェイニーを演じているのですが、これが、また、クリソツなのよ。そして周りの人々である、親子ブッシュや、ラムズフェルド、パウエル等々、本当によく似ていました。話し方や、しぐさまで、細かく真似ているから、もう、笑っちゃいけないと思いながらも吹き出してしまいました。特殊メイクもあるけど、とにかく、体形が凄いんです。どうやって太ったのかしら。すごいと思いました。
それにしても、映画、本当に面白かったし、よく出来ていました。裏で、こんなことが本当に行われていたんですかね。この映画の作り方だと、戦争を好んで起こしているのはチェイニーで、そのチェイニーの性格をよく解って政治家として成長させ、そして自分の利益の為に動くように育てたのは、妻のリンだというように描かれていました。これが実話なのかどうかは分かりませんが、まるっきり嘘を描いているとは思えません。
奥さんのリン、超怖いんです。こんな人が奥さんだったら、みんな、大切な部分が縮こまっちゃって、まるで子犬のようになっちゃうのでしょうね。だって、とっても美しくて、頭が良くて、完璧な奥さんなんですもん。時代が違っていたら、奥さんのリンが政治家として成功していたかもしれません。
この映画の監督は、TVで政治家のコメディ番組を作っていて、この映画のように政治家に似せて、ギリギリのギャグなどをやっていたそうで、今回も、全ての戦争の責任はチェイニーにあるというような描き方をして、平気で楽しく映画にしてしまうというところが、素晴らしいと思いました。日本だと、こんな風に、今、活動をしている政治家をバズることって無いですもんね。TV局も報道関係者も怖がっちゃって、本当の事を全然描かないから、日本のマスゴミはダメなんですよ。だからマスゴミなんです。こんな風に、目一杯、バズって上げればよいのに。それで文句を言うようなゲスな政治家は、その次は選挙に受かりませんから。
あ、でも、日本人って、結構、偉い人大好きな民族だから、一般人も批判するかも知れませんね。日本人って、井の中の蛙大海を知らずで、政治家の本当の姿を全く見ずに、権力に従ってしまうという犬のような人種ですもんね。正直者が馬鹿を見るという言葉を知らないのかしら。綺麗ごとを言う奴ほど、人の言葉を批判する奴ほど、自分の汚い部分を見ようとしないのよ。あんたたちの事だよ、ほら、あんたたちの事、○○党の皆さん、鏡で自分の姿を見てみろっつーの。
いやぁ、この映画、マジで面白かった。でも、あまりにも沢山の政治家が出てくるから、一回観ただけじゃ理解が出来ないです。内容は分かるのですが、誰がどこにいたのかってことが、全部わからないんです。とりあえず、ラムズフェルドとかパウエルは分かりますよ。もー、とにかくサム・ロックウェルのブッシュが似すぎていて笑えます。スティーブ・カレルのラムズフェルドは、超下品でビックリでした。これは嘘かもなぁ。
もう、この面白さを言葉だけでは伝えられない。私は、この映画、超!超!超!お薦めしたいと思います。先日のグリーンブックに続き、最高のお薦め度にしたいと思います。これもアカデミー賞を取って欲しいなぁ。というか、もっと、何度も観たい映画です。もう少し、チェイニーについて勉強してから、もう一度観ようかな。楽しそうです。皆さんも、公開されたら、ぜひ、観に行ってみてください。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
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