「ねことじいちゃん」を観てきました。
ストーリーは、
とある小さな島に住む70歳の大吉は、2年前に妻に先立たれて以来、飼い猫のタマと2人きりで暮らしている。生まれ育ったこの島には幼なじみの巌をはじめ多くの友人や猫がおり、穏やかな日常が流れていた。東京で暮らす息子・剛はひとり暮らしの父を心配しているが、大吉もタマも自由気ままな現在の生活に満足している。しかし、親しい友人の死や大吉自身の身体の不調など、ずっと続くと思っていた日常に少しずつ変化が訪れはじめ・・・。
というお話です。
この映画、岩合さんだからこそ撮影出来た映画だと思います。ここまで猫が気持ちを許して撮影させてくれるのは、この監督だからこそだと思いました。だって、猫の表情が柔らかいんですもん。他の、動物を使った映画とは根本的に動物の表情が違うんです。動物がやらされているんじゃなくて、何となく好きに動いている自然な感じがあるんですよ。猫だって、表情があるんです。岩合監督、やっぱり凄いなぁ。
じいちゃんとたまが一緒に暮らしているのですが、本当に無駄な事をそぎ落として、ただ、自然に幸せに暮らしているという生活が、何とも良いなぁと思いました。朝から晩までTVをずーっと観ているんじゃなくて、朝起きて、食事を作って、散歩をして、沢山の人と会話をして、そして寝るという、何ともシンプルな生活で、こんな生活もしあわせなのかも知れないなぁなんて思いました。
志の輔さん、上手いんですよ。たまと生活をしているんですけど、本当に、ずーっと一緒に暮らしているように、分かり合っているように見えるんです。時々、会話までしているように見えるんですよ。これ、動物好きには堪らない映像だと思うなぁ。私は、もう、じいちゃんとたまに萌えていました。
たま以外にも、たくさんのネコちゃんが出て来て、それが、どの子も可愛いんですよ。というか、岩合監督がかわいく撮影しているんです。どの子も生き生きしていて、楽しそうで、海に行っては、漁師さんに魚を分けて貰ったり、温かい場所では日向ぼっこをしていたり、そんな猫たちに、誰かが嫌がらせをする訳でも無く、うるさいと怒る訳でも無く、猫が溜まっているからって役所に文句を言う訳でも無く、しあわせに共存しているんです。
都会だと、どうしても敷地が狭いし、猫がゆっくりできる様な場所も無いし、車は危ないし、猫を外に自由に出すのは恐いですよね。田舎のねこは、外で自由に生活が出来るけど、長生きは出来ないようですが、飼い猫で家から出さない子は長生きの子が多いようです。どちらが幸せなのかは、彼らに聞いてみないと分からないですね。でも、猫には、人間の良い相棒になって貰えたら、心も穏やかになり、しあわせに暮らせそうな気がするけどな。
私は、この映画、超!お薦めしたいと思います。私は大好きで、癒されたのですが、これ、動物好き、猫好きの方でないと、あまり良さが分からないかも知れません。動物の表情が分からないと、どれほどこの映画が他と違うかが分からないと思うんです。なので、動物が好きな方、猫が好きな方に、ぜひ、観て欲しいと思います。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
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