「フォルトゥナの瞳」原作より映画の方が感動的に作られていると思いました。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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「フォルトゥナの瞳」を観てきました。

 

ストーリーは、

幼少期に飛行機事故で家族を失い、友人も恋人もなく仕事にのみ生きてきた木山慎一郎。しかし、慎一郎が「死を目前にした人間が透けて見える能力」=「フォルトゥナの瞳」を持っていることに気づいてしまったことから、生活が一変。なぜこのような力を持ってしまったのかを自問自答する苦悩の日々が続く。そんな日々の中で慎一郎は桐生葵という女性に出会い、互いに惹かれあった2人は幸せな日々を過ごす。慎一郎の孤独な人生に彩りを与えてくれた葵という存在。しかし、葵の身体が突然透け始めてしまう。

というお話です。

 

 

子供の頃に飛行機事故に遭い、家族を失った木山慎一郎。その事故が原因なのか、慎一郎は、死を目前にした人間が透けて見えるという能力、フォルトゥナの瞳を持ってしまう。その為に、目の前で死ぬ運命が判っていても何も出来ない自分に苦悩し、人と関わらないように生きてきた。唯一、勤めている自動車修理工場の社長夫婦にのみ、少しだけ心を開いていた。

 

ある日、工場の新店舗を任されることになった慎一郎だったが、同僚からのひがみに遭い、持っていた携帯を壊されてしまう。全壊ではなかったのでショップに持っていくと、古い機種の為に修理が出来ない事が判るが、ショップの女性が出来るだけの修理を内緒でしてくれる。その彼女は桐生葵。彼女が気になった慎一郎は、再度、ショップを訪ねると、彼女の手が消えかかっている。これはいけないと思い、勇気を出して、彼女に話しかけ、仕事の後に会う約束を取り付ける。

 

 

カフェで彼女を待っていると彼女が現れる。すると、もう彼女の体は消えかかっておらず、運命が変わったことに気が付づく。それから何となく彼女が気にかかり、彼女も慎一郎が気にかかったらしく、会うようになり、付き合い始める。彼女の明るい性格に引っ張られ、慎一郎も笑うようになり、明るくなっていった。しかし、彼女の運命を変えたことで、慎一郎の身体に異変が起こり始め、心臓に負担がかかり、慎一郎の真実を知っている医者は、今度、誰かの運命を変えたら命が危険になると忠告される。そんな時、またも葵の手が消えかかり始め・・・。あとは、映画を観てくださいね。

 

 

私、この原作を発売されて直ぐに読んだんです。百田先生の作品でラブストーリーって珍しいなって思って。で、映画を観て、結構、感動しました。だって、原作の方が映画より、結構、シビアな描かれ方なんですもん。映画だと、良い雰囲気で終わっているのですが、原作だと、辛かったなぁ。あまり愛が無くて、ちょっと悲しくなったのを覚えていたので、映画で、こんな風に描かれていて、良かったです。

 

 

フォルトゥナの瞳を持ったら、死を目前にした人が透けて見えるって、すごい話だと思いませんか?だって、やっぱり愛する人が透けて見えたら、助けたいと思いますよね。ほおっておける訳がないです。それに、目の前で人が倒れたら、そりゃ、助けようとしちゃいますよね。で、助けちゃったら、自分が死ぬって、酷すぎるでしょ。もし、そうなったら、目隠しをして、目が見えないものとして生きて行くしかないでしょうね。沢山の人を見殺しにするなんて、心が壊れてしまいますもん。

 

 

そんな悲しい運命を背負った慎一郎を、神木君は、力強く真摯に演じていました。心の変化を表現するのは、このキャラクターは難しかったと思います。最初は無表情で笑わないので、同僚にいじめられたり、社長夫妻に可愛がられる部分での微妙な表情の違いを、観ている人間に伝えるのは、大変だっただろうなぁと思いました。無表情ながら、不安な気持ちや嬉しい気持ち、諦めの気持ちなどがちゃんと伝わってきて、上手いなぁって思いました。

 

 

葵という有村さんが演じている女性も、実は、ある運命を背負っていて、彼女も慎一郎に出会うことで、幸せになっていくんです。二人で過ごしている姿は、本当に幸せそうに描かれていて、こんな二人が結婚して、家庭を持てたら、良い家族になるんだろうなと思えました。ま、簡単に幸せにはなれないんですけどね。それでも、この二人のキャスティングは、ピッタリだったなぁと思いました

 

 

私は、この映画、お薦めしたいと思います。私は、ちょっと感動しちゃいました。原作を読んでいたからかもしれませんが、予想よりも実写化されたものが良かったので、印象は良かったです。但し、甘々のラブストーリーではなく、サスペンスっぽいストーリーなので、もし、甘々を期待している方は、ちょっとガッカリされるかもしれません。ぜひ、観に行ってみてください。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

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