「アリータ バトル・エンジェル」の試写会に連れて行って貰いました。IMAX3Dでした。
ストーリーは、
数百年後の未来。スクラップの山の中から奇跡的に脳だけが無傷の状態で発見されたサイボーグの少女アリータは、サイバー医師のイド博士によって新たな体を与えられ、目を覚ます。しかし彼女は、自分の過去や今いる世界についてなど、一切の記憶が失われていた。やがてアリータは、自分が300年前に失われたはずの最終兵器として作られたことを知り、そんな兵器としての彼女を破壊するため、次々と凶悪な殺人サイボーグが送り込まれてくる。アリータは、あどけない少女の外見とは裏腹の驚異的な格闘スキルをもって、迫り来る敵たちを圧倒していくが・・・。
というお話です。
数百年後の未来。天空に浮かぶ「ザレム」という選ばれた人々のみが暮らす都市と、ザレムから排出された廃棄物が山と積まれたクズ鉄の町「アイアンシティ」。大戦後、世界は支配する者と支配される者の二つの世界に分かれていたのだった。
ある日、アイアンシティに住む、サイバー医師のイドは、クズ鉄の中から、少女サイボーグの頭を見つける。奇跡的に脳などに損傷が無く、イドは、彼女に新しい身体を与え、意識を取り戻すように接続をしていく。目を覚ました少女サイボーグは記憶を失っており、イドは、そんな彼女に”アリータ”という名前を付けて、色々な教育を施して行く。
見るもの聞くものが全て新鮮で、外に出て行くのが楽しくてしょうがないアリータは、ある場所でモーターボールというスポーツを知る。出会ったヒューゴという青年にやってみたいかと言われ、初めてモーターボールというスポーツに参加する。最初は上手く行かないが、直ぐに覚えて、素晴らしい運動能力で驚くようなゴールを決める。モーターボールは、競技として開催されており、それに優勝すれば上に世界”ザレム”へと行けるらしい。
サイボーグが襲われて殺されるという事件が連続し、夜に出かけていくイドを疑い始めるアリータ。ある日の夜、あとをつけると、イドは犯罪者を狩るハンターウォーリアとして、賞金のかかった犯罪者を殺していたのだった。しかし、今夜は罠にはまったらしく、待ち伏せをされていて危機に陥るが、そこへアリータが現れ、イドを救出する。そこで出会った犯罪者・グリシュカに狙われることになったアリータは、後日、付け狙われ、グリシュカに身体をバラバラにされてしまう。
イドは、アリータに本当に合う身体を探し出し、彼女に接続する。彼女は、300年前に製造されていたサイボーグ兵器であり、底知れぬ力を持っていたのだった。新しい身体は、その能力を使えるような身体であり、その身体を手に入れたアリータは、過去にあった出来事を少し思い出し、自分が倒す相手の名前が”ノヴァ”という事を思い出す。そして・・・。後は、映画を観て下さいね。
試写会でIMAX 3D で観せていただきました。迫力は満点ですね。アクションなどの映像は凄いので、結構、ハラハラドキドキでした。でも、どーもアニメ臭いというか、ほとんどアニメという感じで、これならアニメでも良かったんじゃないかと思ってしまいました。
見ていると段々と違和感は無くなって行くのですが、アリータのデカすぎる眼がどうしても気味悪く、美しさを感じられないんです。あまりにもキモいので、適役のジェニファー・コネリーが凄く美しく見えて、良かったと言えば良かったのですが。原作の銃夢は、少し読んだことがあるのですが、アリータ(ガリィ)はもっと可愛いんだけどなぁ。そんなに眼が大きい感じにしなくても、主演の女優さんの顔で良かったのではないかと思うんだけど、制作者の感覚が分かりません。
とは言え、映画は楽しめました。映像が良かったのもあるのですが、とにかくアクションが凄いんです。大きな敵相手に動きまくるアリータもカッコいいのですが、蜘蛛女みたいに変化する女サイボーグや、ザパンと呼ばれるハンターや、カギ爪で襲ってくるグリシュカという巨大サイボーグなど、敵のサイボーグも個性豊かで楽しめます。
それにモーターボールという昔のローラーゲームみたいな競技の場面があり、それも面白かったですよ。ローラーブレードを履いてバスケをする感じです。サイボーグたちは、履くのではなく、足をローラーに変えてるんですけどね。
イドは、娘を亡くしていて、その娘にあげるはずだった身体をアリータに与えるんです。象牙色で各所に彫刻が施してあって、美しい身体なのですが、それだと普通の人間用の身体なので、アリータには使い勝手が悪く、その後、彼女にあった身体になって行くんですけど、その娘さんの身体を与えて、娘の名前をも与えたアリータを、娘のように可愛がっていくんです。そこへ、イドの元妻であるチレンが現れて、それまで娘を亡くして、ザレムに登ることだけを考えていたチレンは、少しづつ人間らしい心を取り戻して行くんです。子供を亡くし、壊れてしまった心が、少しづつ回復している様子が良いなぁと思いました。
それ以外の部分は、話としては、あまり魅力的とは言えないかなと思ってしまいました。面白いのですが、あまり感情移入出来る場所が無くて、ただ、動画を見て楽しむというような、そんな感覚を覚えました。映画なんだから、本当は、話で感動させて欲しいんだけどなぁ。まぁ、楽しいなら良いんですけど、ちょっと物足りなさを感じました。
私は、この映画、お薦めしたいと思います。面白いですし、アクションも凄いのですが、話の内容がイマイチかなぁと私は思いました。原作漫画だと面白いのになぁ。でも、まぁ、日本のコミックがハリウッド映画化されたのだから喜ばなくちゃね。ぜひ、観に行ってみて下さい。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
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