「劇場版 幼女戦記」を観てきました。
ストーリーは、
統一暦1926年。金髪碧眼の少女ターニャ・フォン・デグレチャフ少佐率いる帝国軍第203航空魔導大隊は、南方大陸での共和国軍残党との戦いに勝利する。凱旋休暇を期待していた彼らだったが、連邦国境付近における大規模動員の兆候が確認され、参謀本部から新たな特命が下る。その頃、連合王国主導の多国籍義勇軍が連邦内部に足を踏み入れる。その中には、父を殺した帝国に対する正義を求めて銃を取った少女メアリー・スー准尉の姿もあった。
というお話です。
ここからは前置きです。(ヴィキで調べました。)
21世紀初頭の日本。徹底的な合理主義者でエリートサラリーマンであった主人公は、同僚の逆恨みで命を落とす。死後の世界、創造主を名乗る”存在X”は彼の言動と無信仰を咎め、戦乱の世界で苦労して反省し信仰を取り戻させるとし、孤児の少女であるターニャ・デグレチャフとして別世界に転生させる。
転生した世界は魔法技術が存在するものの、大まかに20世紀初頭の欧州に似た世界で、タージャが生まれ育った「帝国」は技術大国だが経済が低迷している上に周囲諸国と外交的・軍事的問題を抱え、数年後には大戦に至る様相を呈していた。ターニャは前世の記憶と性格、そして天性の魔導の才能を生かして、幼女ながらも士官学校に入り、頭角を現して、舞台を任されるほどの少佐となる。
ここからが映画です。
統一歴1926年。ターニャ・フォン・デグレチャフ少佐率いる帝国軍第203航空魔導大隊は、南方大陸での共和国軍残党との戦いを繰り広げ、勝利する。大勝を治めたターニャと部隊は、楽しい休暇を満喫しようと思っていたのだが、調子に乗ったターニャの言動により、またも戦地に送られてしまう。
そこは連邦国領域内であり、不穏な動きがあるとの知らせで送られたのだった。偵察をしていると、列車砲を突如発砲し、同時に連邦から宣戦布告が出されたとの連絡が入る。直ぐに戦闘に転じるターニャの部隊だったが、その地域には、多国籍義勇軍の魔導士部隊が駐留していた。
戦闘に入ったターニャだったが、そこへ義勇軍の魔導士部隊が展開してくる。その中のメアリー・スーは、ターニャが持っている銃器が、メアリーが父親に送ったものだと気が付き、ターニャが父親の仇だという事を知って、戦争中でありながら、自分の恨みだけで動き始めてしまう。
ターニャは、帝国軍勝利の為に、戦術を組み戦っていくのだが、戦争とは全く別に恨みだけでしつこく向かってくるメアリーに段々と押されて行く。そして・・・。後は、映画を観て下さいね。
私は、原作も全く知らず、アニメでやっていたらしいのですが、そちらも一切観た事が無い状態で観に行きました。なので、もちろん、始まって直ぐは、何で幼女が戦争してんのかな?って思いました。とりあえず、その基本的な疑問は横に置いておいて、素直に映画を観てみましたら、面白かったです。
初見の方は、主人公のターニャを幼女(10歳くらいの少女)と思わず、大人の軍人として観てみれば、大丈夫だと思います。とても軍事的に優れているし、魔法の使える世界ということで、その戦闘能力は素晴らしいものでした。
そんなターニャに敵意を燃やす敵が現れます。メアリーという多国籍軍の兵士なのですが、ターニャが以前に戦ったアンソン・スーという人物の娘だそうで、父親の仇としてターニャを狙います。もう、戦争とかとは別に、個人的な恨みでターニャを追ってくるので、とっても恐かった。その姿は、狂っているとしか思えないほどの動きで、何故か、彼女も凄い戦闘能力を持っていました。
観た後にWikiで調べたら、このアンソンもメアリーも、ターニャに反省させる為に”存在X”なるものが力を与えて、彼女の前に現れることになったらしいと分かりました。このメアリー、凄く強いから、何でかなぁと思ったら、やっぱり”神”とやらの意志が働いていたようです。
観ている時は理解するのに必死で、その面白さを直ぐには理解出来ませんでしたが、帰ってきて、色々調べて、今、思い返しながら感想を書いていますが、これ、面白い話だと思います。見た目の幼さと、その抜群の戦術は、アンバランスでありながら、妙にマッチしていて、ワクワクするんです。誰もがターニャの能力に恐れをなして彼女に一目置くのですが、でも幼い少女という見た目は変わらず、何とも微妙な雰囲気が流れるのが、面白くて、楽しめました。
アクションも良く描かれていて、この魔導士部隊の戦いというのが、とっても面白いと思いました。でも、こんな世界があったら、魔導士部隊を持っている国が勝つんでしょうね。どう考えても、普通の人間よりも彼らの方が強いもん。太刀打ち出来ないでしょ。でも、映画の最初の部分で、ターニャのいる「帝国軍」は負けたと示唆されているので、この後の戦争によって、負けるのだと思います。でも、それは、まだ先の話なのかな。
1967年では、既に負けて、しばらく経っているようなので、この後、40年くらいで変わって行くのでしょう。ターニャは美しく成長出来るのかしら。原作を知らないから分からないけど、でも、アニメおたくが喜ぶ幼女のままでは無く、大人の女性として立っているターニャも見てみたいです。その時には、中身のサラリーマンの心は消して欲しいなぁ。記憶は残っていても、心は本当のターニャに戻してあげて欲しい。そんな風に思う私でした。
私は、この映画、お薦めしたいと思います。原作を読んでいなくても、アニメを観ていなくても、私のような見方をすれば楽しめると思います。基礎知識として、私が最初に書いておいた転生の話を知っていれば、それ程の戸惑いは無いと思いますよ。見た目と能力のアンバランスさを楽しんで、観てみてください。ぜひ、観に行ってみて下さい。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
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