「ファースト・マン」[4DX]アームストロング船長は普通の父で夫でした。少し勇気があっただけ。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「ファースト・マン」4DX を観てきました。

 

ストーリーは、

幼い娘の死という悲劇を経験した空軍のテストパイロット、ニール。NASAの選出により宇宙飛行士候補生となった彼は、厳しい訓練を積み重ねる。だが、開発段階のスペースシャトルでは事故が頻発。盟友が命を落とすばかりか、ニール自身も命の危機に直面する。

というお話です。

 

 

空軍のテストパイロットのニールは、慎重が故に事故も多く、飛行禁止にしろという声が出てきていた。ニールの小さな娘は脳に腫瘍があり、その治療が生活の中心で、仕事に専念出来なかったのだった。治療も虚しく、娘は亡くなってしまい、ニールは気持ちを切り替える為に、NASAのジェミニ計画宇宙飛行士候補に応募することにする。

 

見事、宇宙飛行士候補に受かり、NASAのあるヒューストンに引っ越したニール一家。周りには、宇宙飛行士仲間の家族が住んでおり、気持ち新たに、一歩を踏み出す。

 

 

ジェミニ計画は、月面に着陸する為に必要な技術的なものを確立するための計画だった。宇宙船は重すぎるため、母船から切り離した小型船で月面に降り、また小型船をドッキングして、地球へと帰還する。この大型船と小型船のドッキングが宇宙空間で成功するかが鍵となる。これが成功すれば、アポロ計画に移行し、月面着陸を目指すのだ。

 

ニールたちは、訓練に訓練を重ね、何度も失敗しながらも、この計画を支え続ける。そして、ジェミニ8号でドッキングに成功するが、宇宙空間での回転が止まらなくなり、何とかニールの機転で助かった。とりあえずは成功ということで、アポロ計画へと展開し、その最初の乗組員として友人のエドが選ばれる。喜ぶニールとデイブだったが、アポロ内部の電源テスト中に事故が起き、乗組員全員が死亡してしまう。

 

 

悲劇の事故から2年後、何度も実験と訓練を重ね、アポロ11号が宇宙に飛び立つ日が近づき、その船長にニールが選ばれる。果たしてアポロは月面着陸に成功するのか・・・。後は、映画を観て下さいね。

 

この映画は、伝記映画みたいなもんだから、みんな、話は知っていますよね。アームストロング船長の有名な「That's one small step for man, one giant leap for mankind.」(人間にとっては小さな一歩だが人類にとっては偉大な一歩だ。)という言葉と共に、人間がいかに小さな星に縛り付けられているのかということを実感する、歴史的な出来事でした。でも、彼の名前と言葉は知っていても、彼の人柄や、どうやって宇宙飛行士になったのかという事は、あまり知られていなかったと思うのですが、この映画で、詳しく描かれる事となりました。

 

 

4DXの字幕版で観たのですが、この映画は、字幕でも全く平気でした。4DXで宇宙での衝撃などを体感出来るのですが、その時は、ほとんどセリフが無いので、字幕を読む必要が無いんです。静かに会話をしている時は4DXは動いていないので、字幕で問題はありませんでした。ジェミニ計画で宇宙の回転に耐える部分や、アポロで月へ行き、月に降り立つ場面などなど、4DXでないと体感が出来ないような、フワンとした雰囲気が味わえました。さすがに4DXでは、無重力は体感出来ないですけどね。宇宙ものは、4DXで観ると楽しいです。

 

小さな娘さんが亡くなり、ずーっと心に娘の姿を抱きながら、その後の人生を過ごしていたということが良く分かります。病気ばかりは、どうしようもありませんもんね。息子は2人いて、宇宙に出る前に、息子に帰ってこれるの?と聞かれ、どうしても”帰ってくる”とは答えられない姿が描かれています。嘘はつけませんもんね。”帰ってくるつもりだ。”としか言えませんよ。

 

 

この時代、男は仕事って感じだったのだと思いますが、それでもニールは、とても家族思いだったと思います。態度や顔にはあまり出さないけど、出来るだけ心配を掛けまいとして振る舞っている姿が辛そうでした。仲間が亡くなったりして、泣き言を言いたくなる時だってあったと思うけど、それでも耐えている姿が見えました。奥さんもそれが解っていて、もしかしたらがあるからこそ、子供には話をして欲しいと願ったんだと思います。お互いに理解が深いからこそ、こんな関係だったんだろうなと思いました。

 

月面着陸は、良く嘘だったとか言われますが、私はやっぱり本当に行ったんだと思うなぁ。着陸して、青い地球を映した映像は、本当に素敵ですもん。でも、それ以降、宇宙への計画って、あまり進んでいなくて、やっぱりアメリカも資金不足なのかしら。月面に行ったなら、直ぐに月面にコロニーでも作って、人間が移住するとかまで進むかと思ったのに、そうならなかったんですよね。不思議です。地球温暖化で大変なことになってきているんだから、何か、この宇宙開発が役に立たないのかなぁ。ガンダムのソーラレイみたいなシステムで太陽光を使った発電をするとかさぁ。

 

 

それにしても、この映画で驚いたのは、1960年代に、既にドローンっぽい乗り物で飛行試験をしていた事です。空軍の基地でニールが試験をしているんだけど、その時代に試験をしているなら、既にドローンで人が飛んでいても良い時代ですよね。なんで進化しなかったのかしら。やっと今、ドローンで物を運ぶとか言っているんでしょ。50年以上前に飛んでいるのに、何でまだ出来ないの?不思議だわぁ。あの時代に出来てたなら、今頃、車が空を飛んでいても良いころなのにね。

 

この映画を観ていたら、今から60年も前に、こんな凄いことが出来ていたんだと分かり、驚きました。今は何をやっているんでしょ。もっと、何か色々な事が出来そうなのに、地球は悪い方悪い方へと向かってしまっている。地球内で資源の取り合いとかしていないで、宇宙も含めた進歩の考え方をするべきなのではないかと思いました。

 

 

私は、この映画、お薦めしたいと思います。伝記映画なので、観ていて、凄く面白いという感じでは無いのですが、とても考えさせられる宇宙開発の歴史を観る事が出来ます。そして人間はどこに進んで行くべきなのかを考えさせられます。ぜひ、観に行ってみて下さい。

ぜひ、楽しんできてくださいね。

 

 

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