「LOVEHOTELに於ける情事とPLANの涯て」コメディかと思ってたら最後に凍り付きました。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「LOVEHOTELに於ける情事とPLANの涯て」を観てきました。

 

ストーリーは、

歌舞伎町のラブホテル。警察官の間宮は部屋にビデオカメラを設置し、勤務中にもかかわらずデリヘル嬢・麗華との情事にふけっていた。そこへ間宮の妻で婦人警官の詩織が踏み込んできたことから事態は急転。取り乱した間宮が麗華を撃ち殺してしまい、死体処理にヤクの売人ウォンが呼ばれるが、麗華を捜しにデリヘル店のマネージャー・小泉もやってきて・・・。

というお話です。

 

 

歌舞伎町のラブホテルに警官の間宮が入ってくる。ベッドの脇にビデオカメラをこっそり設置し、デリヘル嬢・麗華が来るのを待っていた。そこへ麗華が現れる。今日は40分だけで寂しいと言う麗華に、警官の給料じゃそんなに呼べない、本気で好きだから外で会おうという間宮。麗華はタダの客としか思っていないが、間宮は本気らしい。奥さんがいるでしょという麗華に、離婚して君と結婚すると言う。

 

噛み合っていない二人は間宮が買ってきたハンバーガーを食べていると、そこへ突然、ドアを叩く音が。そして間宮の妻だという警官が入ってくる。勤務中に何してるの?と間宮を責める妻の詩織は、麗華に目を向け責め始める。デリヘル嬢で、初めて呼ばれただけだという麗華に、食事の好みまで知っているのだから、初めての訳が無いという詩織。収拾がつかなくなり揉めている内に、間宮が持っていた拳銃を誤って撃ってしまい、麗華が死んでしまう。

 

 

間宮と詩織はどうしようと慌てて、死体処理をしなければと、薬の売人ウォンを呼ぶ。ウォンに死体をどうにかしたいと相談すると、バラバラにするしかないと用意を始めると、そこへ、デリヘル派遣会社のマネージャー・小泉が現れる。麗華との連絡が取れないと言い、もし、何かしたのなら許さないと言い、間宮を事務所へ連れて行ってしまう。

 

残されたウォンと詩織は、残った死体の解体をしないとと相談し合うのだったが・・・。後は、映画を観て下さいね。

 

 

この映画、とっても笑えたけど、最期の最後、エンディングが終った時、ゾッとしました。この映画、エンドロールが終った後に、最期のオチがありますので、絶対に途中で出ないでください。でないと、この映画の怖さが分かりません。

 

それにしても宅間監督、キツい脚本を書くなぁ。良く出来ていたし、面白かったけど、本当に最後に驚かされました。これは凄い話でしたね。うん、怖かった。最後の場面を見ないと、コメディっぽくて、楽しめて終われるんだけど、やっぱり宅間さんの脚本だから、そうはなりませんでしたね。(笑)

 

 

これ、ネタバレしちゃったら面白くない映画なので、本当に感想が書きにくいです。後半の半分以上の感想が書けないので、マジで困るんだよなぁ。警官の間宮はデリヘル嬢の麗華にハマってしまい、お金に困って、麗華から言われるがままに恐喝などをやらかして、麗華に貢いでいたんですね。麗華は、良い金づるくらいにしか考えて無くて、間宮の事なんて、好きでも何でもないんです。それに気が付いているのかいないのか分かりませんが、何かをする為に、最初にホテルに来てカメラを仕掛けたんです。このカメラが、後半になって効いてくるんですよ。何故、このカメラを仕掛けたのか。そして、何故、ラブホテルに妻が押し入ってくるのか。何処からが本当で、何処からが嘘なのか、この時点では分らないでしょ。

 

 

話が進んで行く内に、おかしな部分がいくつか出てくるんです。冷静に考えて見ると、何で?っていう事がいくつも重なっているんです。だから、誰が仲間で、誰を騙そうとしているのか、誰が得をするのかというのを観ながら探っていく展開になっていきます。謎解きの内容になっていくんですよ。でも、映画の中では、デリヘル嬢を殺しちゃってどーしようと騒ぐ二人と、デリヘルのマネージャー、売人のウォンが交差して、誰もが怪しくて、誰もが騙されているようで、観ながらワクワクするんです。

 

 

何度も笑えるような展開になるのですが、映画の視点は、隠しカメラの視点なので、不思議なんですよ。何処まで行っても、その隠しカメラを取り出そうとしないんです。なので、間宮と誰が仕組んでいるのか、全く分からないんです。でも、間宮一人なら、この隠しカメラの使いようが無いので、いつまでも謎が残って行くんです。そして、間宮の仲間が解かった時、ちょっと笑えて驚きがあるんです。まぁ、映画の途中で、何度も、色々なヒントが出てくるのですが、それは、後になってから解るんですけどね。

 

とにかく面白かったのですが、最期の最後で、ゾッとして、いやぁな気分になりました。後味の悪い映画です。最後の部分が無ければ、コメディで済むんですけど、宅間監督は、それでは許してくれません。うーん、怖かった。

 

 

私は、この映画、お薦めしたいと思います。さすが宅間さんという感じの映画でした。面白かったです。大人向けの映画なので、子供さんは止めて下さいね。まぁ、ラブホテルが舞台だから、当たり前か。大人はとっても楽しめる映画なので、ぜひ、観に行ってみて下さい。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

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