「喜望峰の風に乗せて」ヨットで世界一周なんて簡単に言うけど、そう出来るもんじゃないですよ。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「喜望峰の風に乗せて」を観てきました。

 

ストーリーは、

1968年、イギリス。ヨットによる単独無寄港世界一周を競うゴールデン・グローブ・レースが開催されることに。華々しい経歴を持つセーラーたちが参加する中、航海計器の会社を経営するビジネスマン、ドナルド・クロウハーストが名乗りをあげる。アマチュアの果敢な挑戦にスポンサーも現われ、家族や周囲の期待に押されながら出航するドナルド。そんな彼を待ち受けていたのは、過酷な自然と耐え難い孤独、そして自分自身の思いがけない行動

 

 

航海船舶用計器の製造販売をする会社を経営するドナルド・クロウハースト。船舶関係のビジネスショーに出展していたが、売り上げは良くない。販売量は減っており、このままでは、経営に行き詰まる所まで来ていた。そのビジネスショーで、ヨットによる単独無寄港世界一周を競うゴールデン・グローブ・レースの開催を知り、一発逆転を狙って、参加してみようと思い立つ。

 

 

ドナルドは、ヨットに関しては全くの素人であり、扱った事も、乗った事も無かった。そんな自分が、単独無寄港レースを乗り切れば、素人でも扱える船舶用計器が売れるようになると考えたのだった。しかし、彼には乗るヨットも無い。そこで、提携している船舶会社の社長に融資を頼み、その上、マスコミ関係にも情報を流して、素人が単独無寄港レースに出場すると、大々的に話題にして貰ったのだった。

 

 

スポンサーは集まり、机上でヨットを設計し、専門家に制作を依頼する。出航期日までに仕上げて欲しいと頼むのだが、ドナルドの要求が高すぎて、とても間に合わない。いろいろな事を善処しながら、出発の締切日ギリギリまで制作をして貰う。

 

しかし、ヨットの制作技師は、これで出航するのは問題があると訴え、ドナルドは、出場を諦めて、レースとは別に出航するのではどうかとスポンサーたちに話すが、それでは最初の約束とは違うと言われ、融資を受けた社長には、取り交わした契約により自宅などは全て借金のカタになってしまうと告げられる。どうしようもなくなったドナルドは、今のヨットで出航する事に決め、沢山の人に見送られながら、出発する。

 

 

万全の用意をして出航したように見えたが、実際の海の上はドナルドの想像とは違い、過酷な旅が始まってしまう。思うように進まず、幾つもの失敗を重ねるが、イギリスのマスコミやスポンサーたちは、ドナルドがどんな生活をしているのか、困難に立ち向かっているのかをドキュメンタリーで知りたがり、彼がどれ程苦しんでいるかなどお構いなしに、レースに勝つことや、早くゴールをする事を期待する言葉ばかりを伝え続ける。自分が蒔いた種とは言え、今更、リタイアするとは言えずに、無理矢理単独レースを続けるのだが・・・。後は、映画をみてくださいね。

 

うーん、この映画、眠くなりました。いつレースに出るのかなって待っていたのに、いつまでも、陸でお金集めをしたり、ヨットの制作をしていたりして、全然、レースに入らないんですよ。レースの迫力ある動きが見れるのかと思ったら、そういう映画ではありませんでした。

 

 

でも、これ、確かに、自業自得のお話なのですが、自分の会社があぶなくて、何とか起死回生のチャンスがあったら、難しくてもやってみようと思いますよねぇ。ドナルドの気持ちは、痛いほど解かるんです。もちろん、ヨットも無いし、造るお金も無いから、スポンサーを見つけてお金を出してもらわないといけなくて、だから、営業に時間がかかるのは判るんです。営業マンって、口が上手いから、スポンサーも集まり、マスコミも騒いでくれて、これで、無事に単独無寄港レースをやり遂げられれば、話題になるから、会社は盛り返すんですけど、そんなに上手く行く訳が無い。

 

 

大体、経験が無いのに、ヨットで世界一周なんて、無理に決まってるでしょ~!そいえば日本でも、ヨットで出て、直ぐに帰ってきちゃった元アナウンサーが居たよねぇ。笑ってしまうけど、この映画を観ると、帰って来たのには、凄い勇気がいったんだなって思いました。話題になっていて、スポンサーとかが居たら、恥ずかしいし、プレッシャーが凄いから、簡単には戻ってこれないですよね。それを、戻ろうという決断をしたのは、素晴らしい事なんだって、この映画で初めて知りました。

 

主演がコリン・ファースで、妻役がレイチェル・ワイズという豪華な顔ぶれで、映像も美しくて、こんな大変な内容になっていくとは思いませんでした。実話が元になっているから、いつもメデタシになるとは限りませんもんね。でも、結構、辛いお話でした。

 

 

私は、この映画、お薦めしたいと思います。凄く面白いかと言われると、ちょっと唸ってしまうけど、周りに期待されてプレッシャーに負けてしまう事って、誰にでもあると思うので、周りに流されない強さを持ちましょうって事を教えてくれる映画としては、良い作品だと思いました。ぜひ、観に行ってみて下さい。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

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