「愛唄 -約束のナクヒト-」突然に命の期限が決められたら、どう生きて行きましょうね。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「愛唄 -約束のナクヒト-」の試写会に行ってきました。友人から試写会のチケットをいただきまして、行くことが出来ました。

 

ストーリーは、

恋する勇気を持てないまま大人になってしまったトオルは、元バンドマンの旧友・龍也との再会や、運命を変える詩との偶然の出会いを通し、全力で恋と向き合う勇気を得る。ようやく巡り会えた運命の少女・凪の言葉に生きる意味を教えられるトオルだったが、凪にはある秘密があった。

というお話です。

 

 

平凡で、大した意欲も持たず、何となく大人になってしまった透は、恋にも消極的で彼女もいなかった。ある日、会社の健康診断の結果が届き、再検査と言われる。病院に行き再検査をすると、身体にガンが見つかり、既にステージ4だと告げられてしまう。あまりの突然の出来事に気が動転する透だったが、どんなに慌てても結果は変わらず、治療に専念し始める。

 

一度、実家に帰るのだが、病気の事を母親にはどうしても言い出せず、何となくぼんやりしていると、同級生でバンドをやっていた龍也に再会する。デビューをしたバンドは止めてしまったようで、今は実家で休業中らしい。龍也に病気の事を告白すると、大事にはせず、突然にスマホのストップウォッチに余命時間を入力され、残った時間をどう過ごすか考えさせられる。

 

 

ある日、道で本を拾った透は、何となく中を確認すると、それは”伊藤凪”という詩人の詩集だった。その詩に感動した透が呆然と立っていると、そこへ本の持ち主が現れ、何となく二人は意気投合する。連絡先を交換し、時々会う事になった二人。比呂乃は、以前、有名女優だったようで透は全く知らなかったが行く先々で注目されてしまう。そして、ある撮影現場に出くわし、そこで大女優の冴子に誘われ、比呂乃は女優に戻ってくるように言われる。女優復帰を応援するという透に何も分かってないという比呂乃。二人の間に距離が出来てしまう。

 

 

比呂乃と距離が出来た透は病院で”伊藤凪”という名前を聞く。その詩人は何年も前に亡くなったと聞いていた透は驚いて振り向くと、まだ高校生くらいの少女がそこにいた。同じ病院で治療を受けている彼女は、確かに詩を書いた本人だった。何故死んだことになっていたかというと、詩がある時から書けなくなり、死んだことにして貰ったという。子供の頃からずっと病院で育ってきた彼女は、やりたい事が沢山あるという。彼女の余命も少ないので、透は彼女のやりたい事を叶えてあげたいと思い始める。そして、友人の龍也は、そんな彼女の詩に歌をつける事にする。3人の思いは重なり、しあわせな時を持つのだが、透と凪の時間は限られていた。そして・・・。後は、映画を観て下さいね。

 

 

GReeeeNの「愛唄」に合わせてのストーリーとなっていて、感動作でした。実話エピソードから着想を得ているそうです。病気って、突然にやってくるし、どうしようもないですよね。もう、宣告されたら、それまで生きてきた人生で何をやったかなぁと思い起して、きっと、誰もが、何もやってないなぁと思うのではないかと思います。もちろん、私もそうですもん。人間なんて、そんなにいつも考えて生きている訳では無いし、目標を持って成し遂げた時は満足するけど、また何かが出てきて、やり始めるでしょ。いつまで経っても満足しないから、今までこれをやってきたと誇れるようなものって、何一つ存在しないんですよねぇ。だから、余命宣告なんてされたら、今までの人生ってなんだったんだろうなぁって考えちゃうと思うんです。

 

 

突然に余命宣告を受ける透は、若いから、本当に何もやってこなかったし、目標も無いし、呆然とどうしようと思うんです。この姿、実際にそうなんだろうなぁと思いました。こんなに若いのに、簡単には受け止められないですよね。可哀想でした。でも、どんなに騒いでも、何も変わらないので、それを静かに受け容れて、生活をしていく中で、この出来事がいくつも起こって行くんです。

 

 

後どれくらいという期間が区切られたことで、透は自分の生きるという時間を考え始め、彼の人生は光り始めます。ちょっとした事に気が付き始めると、生きることって、本当に楽しくて、美しいということが解かってくるんです。その描き方は良いなぁと思いました。横浜くんが透を演じているのですが、今まで、イケメンのツンデレタイプの役が多かったので、素直な透役は、とても新鮮でした。こういう、ちょっと暗めの引きこもりタイプも上手いんですね。ちょっと驚きです。

 

凪役の清原果耶さんは、今、良く出ていますね。確かに、透き通るような美しさと優しい雰囲気があり、演技も上手いので、とっても良かったです。これからの若手女優としては、トップクラスになるでしょうね。本当に楽しみです。今度は、コメディとかも良いかもしれません。色々な役をやって、楽しませて欲しいです。

 

 

私は、この映画、お薦めしたいと思います。素直に楽しめる、王道の感動ラブストーリーです。カップルとかにお薦めかな。音楽も良いし、観た後にゆっくり感想を話し合えそうな気がします。ぜひ、観に行ってみて下さい。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

愛唄 -約束のナクヒト-|映画情報のぴあ映画生活