今年もやってきました。”未体験ゾーンの映画たち2019”です。1作目は、「特捜部Q-カルテ番号64-」です。特捜部Qシリーズも第4作目となり、人気も安定してきました。知らない人もいなくなったよね。
ストーリーは、
1980年代に起きたナイトクラブのマダム失踪事件。調査によると、ほぼ同時に5人の行方不明者が出ているという。やがて、壮絶な過去を抱える老女と、新進政党の関係者が捜査線上に浮上する。
というお話です。(このチラシのあらすじ、ちょっと違ってます。原作のあらすじをそのまま書いたようで、映画は違っています。)
1961年、ニーデは従兄であるテーイと恋に落ちる。親の反対を押し切って、子供を作ってしまえば許して貰えると思って、行為におよぶのだが、ニーデの父親に見つかってしまい、不良女子専用の女子矯正施設に入れられてしまう。そこの所長はクアト・ヴァズという医師で、入ってくる女性にいたずらをし、意に沿わないと不妊手術を無理矢理にしていたのだった。
現代のコペンハーゲンで、賃貸物件の間取りが変わってしまっている事に気が付いた大家が物件に踏み込み、無駄な壁を取り除くために壊してみると、その中に、ミイラ化した死体が3体、テーブルに着いて晩餐をしていた。驚いた大家と工事屋は警察に連絡。殺人課が動こうとするのだが、殺されたのは12年前という事で、特捜部Qに仕事が依頼される。
ミイラ化した遺体は、何故か男性器と女性器を切り取られてホルマリン漬けにして食卓に乗せられており、手術を行われたのが死んでからなのか、生存中だったのかは判らない。あまりのおぞましい死体に驚く警察だったが、特捜部Qのカールとアサドは、ミイラとなった人物を割り出し、捜査を開始する。
ミイラがあった部屋の借主はギデ・チャールズという女性で、死体は、ニーデ・ローセン、リタ・ニルスン、フィリップ・ナアヴィーと判明。ニーデは検査技師、リタはクラブの経営者、フィリップは弁護士だった。3人の繋がりと、借主のギデは、どういう繋がりがあるのか。カールとアサドが古い事件などを追って行くと、この4人が60年代の女子矯正施設に関係している事が判ってくる。
昔の女子矯正施設で行われていた酷い行為と、現代の政治家や医者などの特権階級が集まり行われているナチスまがいの人種差別行為が繋がり、人道外れた行為が裏で行われている事が判って来て、カールとアサドは、その事件を明るみに出す為に、証拠を集めようと動き出す。そして、今までに無い危機にさらされ・・・。後は、映画を観て下さいね。
今までの3作も面白かったけど、今作は、またも良く出来ていたなぁと思います。面白かった。本当に、ハリウッドのワンワンキャンキャンしている映画より、よっぽど面白いよ。北欧、スゲーわ。
その昔、女子専用の少年院で、劣悪な少女には子孫を残させないとして不妊手術を強制的にしていたということから始まり、それをやっていた医者が、現代では、まるでKKK(クー・クラックス・クラン)のような秘密結社を作って、劣等人種が増えないように、ある事をしているという事件なんです。
そんな酷い奴らをカールとアサドが追って行くのですが、60年近く前の話を探って行き、現代の事件にたどり着くんですね。なので、60年前のお話と、現代のお話が交互に描かれていて、誰が誰になっているのか、良く見ながら観ていないといけません。
でね、昔の話が出てくると、この少年院の院長が、陰湿で変態なのよ。いきなり膝の上に座れとか、もう、キモッていう変態なんです。そんな奴に酷い事されて、許せないんだけど、施設の仲間も裏切ったりして、酷かったです。ニーデと言う女の子が犠牲になるのですが、本当に可愛そうでした。もー、許せんっ!
現代になると、院長は高名な医者になっていて、簡単には手が出せなくなっているんです。カールたちも、色々、手を尽くすのですが、どうしても証拠が見つけられず、その上、警察内部にも内通者がいるようで、目の前まで行っても、全く手が出せず、反対に追い詰められて、凄い危機に陥ります。今回ばかりは、どちらかが消えるかなと思いましたよ。まぁ、原作は、まだシリーズが続いているから死なないってことは知っていたけどね。(笑)
マジで、なんでこの映画、ハリウッドリメイクとかしないのかしら。こんなに面白いのに。日本でも、ストーリーを日本版にしてリメイクさせて貰えば良いのに。北欧の雰囲気って、日本に似ているし、前の3作も、今作
も日本に当てはまるのよね。アサドは、在日の設定にすれば良いし、この人種の優劣問題って、少し前に、無理矢理、不妊治療をされた障害を持つ人々の訴訟が日本でもあったでしょ。その事なんですよ。
そういう問題を良く描いているんだけど、日本の映画会社は怖がって作らないのかな。本当は、自分たちの醜い部分も認めて、ちゃんと描いていく事って、大切な事だと思うんだけど。フィクションでやるからこそ、描けることってあると思うんですけどね。
私、このシリーズ、大好きで、原作も読んでいるんです。原作は、既に7作くらい出ているかな。6作目までは購入したんですけど、7作目を探しに行かなくちゃ。実は、まだこの”カルテ番号64”は、原作を読み終わってないのよねぇ。映画を先に観てしまいました。
私は、この映画、超!お薦めしたいと思います。これは面白いです。でも、ミイラ化した遺体とか、ちょっと生々しくて怖いかもしれません。ホラーでは無いので、その場面以外は、全く恐さはありませんが、ハラハラドキドキのアクションサスペンスは楽しめます。若いイケメンは出てこないので、ゴメンナサイね。映画好きな方には、喜んでもらえる作品だと思うんだけどな。ぜひ、観に行ってみて下さい。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
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