「それだけが、僕の世界」内容は見た事あるような感じだけど、役者がとても上手いです。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「それだけが、僕の世界」を観てきました。

 

ストーリーは、

ボクサーとしてかつてはアジアチャンピオンにまで上り詰めたが、40歳を過ぎたいまは落ちぶれ、その日暮らしをしているジョハ。幼い頃から両親と離れ、孤独の中で拳を頼りに生きてきたジョハだったが、ある日、17年ぶりに別れた母と再会。サバン症候群の弟ジンテの存在を初めて知る。天才的なピアノの腕を持つジンテがコンテストに出られるよう、面倒を見てやってほしいと母から頼まれたジョハは、弟の面倒を見始めるのだが・・・。

というお話です。

 

 

ボクシングでチャンピオンにまで上り詰めたジョハだったが、40歳を過ぎて、今まで雇ってくれていたボクシングジムからも解雇されてしまう。チラシ配りなどで、何とかその日暮らしをしていたのだが、ある日、17年ぶりに別れた母親と再会する。ジョハが幼い頃に、父親のDVに耐えかねた母親は、突然、ジョハを置いて家を出て行ってしまった。残されたジョハは、長い間、父親の暴力に耐えて、自分の拳ひとつで生きてきたのだった。

 

久しぶりに会った母親は、ジョハの弟であるサヴァン症候群のジンテの面倒を見ながら暮らしていた。一人では、色々な事が出来ないジンテだが、ピアノだけは天才的な才能を持っていた。一度聞いた曲は、楽譜などが読めなくても、完璧なコピーが出来てしまうのだった。ジムを追い出され、住むところが無かったジョハは、母親と弟と一緒に住むことになり、生活を始める。

 

 

ジンテは、母親が仕事に行くと、スマホゲームをするか、ピアノを弾くかだけの生活だったが、母親がジョハに面倒を見ていてと頼むことになり、ジョハは、自分のチラシ配りをスポーツだと言ってジンテにもやらせるようにする。街中で別れてチラシを配っていると、ジンテの姿が見えなくなり、慌てて街中を走りながら探すと、小さなステージに置いてあったピアノを弾いていた。それは素晴らしい演奏で、人々が彼を囲み、お金を置いていっていた。

 

 

ジンテの演奏を聞き、本当に才能がある事を知ったジョハは、ジンテが好きなピアニストの映像を観て、ある事を思い出した。自分が以前、車にはねられて、その加害者だった女性が、そのピアニストだったのだ。ジンテに本当の才能があるのか、そのピアニストに判断して貰おうと、ジンテを連れて、彼女の家に訪ねていく。そしてジンテのピアノを聞かせてみると、確かに才能があるようだった。それならと、ピアノのコンテストに出場させることにする。そんな二人とは別に、母親は仕事でしばらく出張をしなければならないと言い出すのだが・・・。後は、映画を観て下さいね。

 

この映画、良かったなぁ。感動作でした。母親に捨てられ強くなった兄と、可愛がられてきた弟。ボクシングの夢も破れて何も無くなった兄と、才能が溢れる天才だけど障害を持つ弟。夫のDVに耐えかねて息子を捨てた母親。障害を持つ息子を愛情深く育ててきた母親。どの人物にも2面性があって、とても人間らしいんです。

 

 

だってDV夫から逃げたいと思っても、2人の子供を抱えて逃げるのは難しいですよね。そしたら、ある程度育っている息子を置いて、逃げるしかないでしょ。生活を立て直したら迎えに行こうと思ったのだと思うけど、連れている息子は障がいがあって、置いてきた息子を迎えに行くことが出来なかったんだろうと思います。母親の立場だったら、そうなっちゃうよねぇ。だけど、置いてきた息子のジョハは、ずーっと置いて行かれたと思っていて、愛情も与えられず、暴力に耐えて育ってきたんだから、そりゃ、母親を恨むと思います。どうしようもないですよ。それもこれも、DV男が全て悪いんだけどね。

 

 

最初は、それぞれの思いがぶつかって、上手く行かないんだけど、段々と、ジョハがジンテを弟として見るようになっていくんです。ジンテ

お兄さんを恐いと思いながらも、好きになっていくんですよ。それが、言葉で言わなくても、何となく態度で分かるんです。上手いなぁと思いました。

 

ジョハを演じていたイ・ビョンホンさん、改めて凄いなって思いました。本当に役者なんですね。ハリウッドのカッコいいヒーローを演じたと思うと、地元の普通のお兄さんを演じていて、本当のプロだなと感心しました。上手いです。どの役になっても、全く違和感がないんですもん。主役も出来るし、ちょっとした端役も出来るでしょ。これこそ役者って感じでした。上手く年を重ねて、良い成長をされたんですね。尊敬してしまいます。

 

 

そのジョハを相手にサヴァン症候群のジンテを演じたパク・ジョンミンさんも上手かったなぁ。演出も上手かったのかもしれないけど、本当にサヴァン症候群の人物に見えましたもん。ピアノを弾き始めると、素晴らしい曲を奏でているように見えるし、凄かったです。30代にはなっているようですが、若手ながら上手いです。最近は、日本も若い子が凄く上手いけど、韓国でも上手い若手が増えているのかな。彼の演技にも感動しました。

 

 

私は、この映画、超!お薦めしたいと思います。これは、感動すると思いました。内容は、まぁ、見た事があると言われれば、確かにあるかも知れませんが、出演者が本当に上手いです。解かっていても、感動しちゃうという感じなんです。評判が良いようで、まだ上映が続いているようなので、ぜひ、観に行ってみて下さい。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

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