「ワイルド・ストーム」を観てきました。
ストーリーは、
アメリカ西海岸に史上最大規模の巨大ハリケーンが迫り、住民たちが避難する中、大災害の混乱に乗じて、ある犯罪計画が進行していた。それは武装集団が財務省の紙幣処理施設を襲撃し、6億ドルにもおよぶ現金を強奪するという計画だった。施設のセキュリティ担当であるケーシーと、災害用特殊車両「ドミネーター」を操る気象学者のウィルは、猛烈な嵐が吹き荒れ、銃弾が飛び交う過酷な状況下、計画阻止のために決死の大勝負に出る。
というお話です。
アメリカ西海岸を襲った巨大ハリケーンで、ブリーズとウィルの兄弟は父親を目の前で亡くしてしまう。それから時は経ち、ウィルは気象学者となり、政府の下でハリケーンの研究をしていた。またも西海岸に巨大ハリケーンが発生しそうだとの情報があり、故郷に調査にやって来たウィルは、空の状況を見て、今までに無い巨大なハリケーンになりそうだと予測し、政府に連絡を入れる。そして、今も実家に住み、修理業者を営む兄・ブリーズを訪ねる。
ブリーズは、避難勧告を無視し、自宅で寝ていた。ウィルは、巨大ハリケーンが来ると告げるのだが、逃げる気は無いようで、窓に板を打ち付けるのを手伝えという。仕方なく窓にハリケーン対策をしていると、そこへ、同じ町にある財務省の紙幣処理施設で停電が起きているので修理して欲しいと、財務省の責任者であるケーシーがやってくる。ブリーズは、ケーシーと共に財務省へ向かい、ウィルは街を出ようとする。
ウィルは街から出る途中で銃撃戦の音を聞き、見てみると、ケーシーが男たちと撃ち合いをしている。直ぐに助けに入り、ケーシーを車に乗せ、ブリーズの事を聞くと、敵に捕まったという。紙幣処理施設の未処理の紙幣6億ドルを狙った武装集団に襲撃され、金庫のパスワードを知るケーシーが狙われているらしい。ウィルとケーシーはその場から逃げて、対策を練り始める。しかし、ハリケーンの為に、外部との連絡は絶たれ、銃もケーシーが持つ1つだけ。
味方を見つけようと街の警察へ行くと、街の警察官たちも仲間であり、追われる事となってしまう。手の打ちようが無い二人だが、処理施設のシステムを動かしているということは、専用のアンテナで外部との通信が出来ていることを示している。システムで使用しているアンテナを壊し、ケーシー以外は金庫を開けられないようにしようと、アンテナを探し、壊そうとするのだが、ハリケーンが近づいてきて・・・。後は、映画を観て下さいね。
この映画、期待していなかったのですが、思ったより面白かったです。話も良く出来ていたし、確かに紙幣って、廃棄処理される前は”お金”なんですもんね。廃棄する前に手に入れれば、大金持ちになれるのよ。でも、なんでこんな田舎の町に廃棄工場があるのかしら。もっと銀行とかの近くにあれば、こんな問題は起きないんじゃないのかなと思いました。運ぶ距離が長ければ長いほど危険だろうし、多く集めれば集めるほど、危険になると思わないのかな。こまめに運べば良いのに、一気に運ぶから狙われるのよ。毎日、少しづつ運んで、処理すれば、狙われたって、大した額じゃないと思うけど。
主人公のウィルと、兄のブリーズは、子供の頃に、当時最大級の巨大ハリケーン時に逃げていて、目の前で父親が亡くなり、2人だけ生き残る事が出来たんです。その時の事が忘れられず、兄は何があっても街を離れず、弟は気象学者になったという過去を引き摺っています。それを、今回の事件で克服するって感じなのかしら。
日本にも大きな台風が来るけど、アメリカのハリケーンは規模が違うみたいなのよね。家が吹き飛ばされていたり、車や家畜までも吹き飛ばされてるんです。私、詳しくないので分からないのですが、どうしてこんなに酷い事になるのかしら。広い平原が広がっているからなのかな。山とかが沢山あれば、出来難いのかな。いつも不思議に思うのですが、どうなんでしょ。
で、まぁ、その巨大ハリケーンが来ている中、廃棄工場を襲った武装集団と戦う事となるんだけど、アメリカって徴兵制度(今は一応志願制)があるから、ブリーズも中東に行っていたらしいので、銃は使えるようでしたが、ウィルは学者なので、ほとんど銃は使えないという設定が良いなと思いました。アメリカ人は、突然でも銃撃戦に対応出来るみたいなのって、やっぱり変ですもん。そんな簡単に銃撃戦で相手を倒せるなんて、あり得ないっしょ。
そうそう、1点、モヤモヤしたままなのですが、ケーシーが、何かあって紙幣処理施設の仕事に就いたようなのですが、彼女の決断によって犠牲者が出たから転職をしたという設定なんです。でもね、何の決断をして、どんな犠牲者が出たのか説明が無かったような気がするんだけど、もしかしたらどこかで話したのかな。そこら辺、最初は重要そうに話しているのに、途中からどーでも良い事になっちゃって、そのまま放置だったのが、ちょっと残念。話を出したなら、ちゃんと回収して欲しいなと思いました。
ハリケーンが迫ってくる映像は、結構、迫力があって、良いと思いました。そんな風になっちゃうのかぁと、ちょっと驚き。やっぱり規模が違うんだなぁと思いました。でもね、ハリケーンの目に入ったら、その後、出るはずだよね。出る時に凄い事になると思うんだけど。それとも、ずーっと目の中に居て一緒に移動していれば、その内、ハリケーンが消えるのかしら。ちょっと不思議だったなぁ。まぁ、いいか。
私は、この映画、お薦めしたいと思います。これは、思ったよりも楽しめる作品だと思います。スパイ映画のような銃撃戦ではありませんが、それなりにアクションも楽しめるし、ハリケーンの凄さも分かるし、派手でカッコいいとは言えませんが、良く出来ている映画だと思いました。ちゃんと、最期にスカッとします。ぜひ、観に行ってみて下さい。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
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