「未来を乗り換えた男」過去と未来が混ざったフランスから逃げ出そうとした男の結末は・・・。 | ゆきがめのシネマ。試写と劇場に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「未来を乗り換えた男」の試写会に行ってきました。

 

ストーリーは、

ドイツで吹き荒れるファシズムから逃れてフランスにやってきた青年ゲオルクは、パリからマルセイユへと流れ着く。偶然の成り行きから、パリのホテルで自殺した亡命作家ヴァイデルに成りすますことになったゲオルクは、そのまま船に乗ってメキシコへ行こうと思い立つ。そんな時、必死に人捜しをしている黒いコート姿の女性マリーと出会ったゲオルクは、ミステリアスな雰囲気を漂わせる彼女に心を奪われる。夫を捜しているというマリーだったが、その夫こそゲオルクが成りすましているヴァイデルのことだった。

というお話です。

 

 

遠い未来か過去か、それとも次元の違う現代なのか、そのドイツで、ファシズム思想が大きくなり、そこから逃れてフランスに着いたゲオルク。しかしパリにもドイツ軍が侵攻し始め、ゲオルクはフランス市民では無い為、警察に追われることになってしまう。直ぐにでも逃げなければならないが、そんな彼に友人が、ある作家に手紙を届けてくれたら、自分と一緒に車でパリから脱出させてやると提案する。

 

その話に乗ったゲオルクは、あるホテルに滞在する亡命作家ヴァイデルに手紙を届けに行くが、ホテルに着くと、ヴァイデルは妻に捨てられ、亡命という状態に絶望して自殺をしてしまっていた。彼の部屋を見て呆然とするゲオルクに、ホテルの女主人が「死体は片付けたから持ち物を持って消えてくれ」とヴァイデルの持ち物を押し付ける。仕方なく持ち帰り、ゲオルクは、怪我をした友人と一緒にマルセイユへと逃げる。

 

 

マルセイユへと辿り着いたゲオルクだったが、そこにもドイツ軍の影が迫っていた。ヴァイデルの残した小説の原稿などを自分が持っていてはマズいと思い、アメリカの領事館に持って行くと、何故か、自分がヴァイデルだと思われてしまい、出国するなら3週間後の船があると言われる。その場で自分はヴァイデルでは無いと言えず、そのまま書類を持って、彼になりすまし、メキシコへ逃げようと思い立つ。

 

 

手続きを進めながらも、その地で仲良くなった少年との交流を深め、情が移って行くのだが、それでもメキシコへ逃げるという気持ちに変わりはなかった。そんな時、ヴァイデルを捨てて出て行った妻・マリーが、今もヴァイデルを探していることを知る。そして、そのマリーは、少年の喘息を診てくれた小児科医と一緒に暮らしており、ゲオルクは一目見て、彼女に惹かれてしまう。そして・・・。後は、映画を観て下さいね。

 

 

この映画、面白いし、良く出来ているのですが、時代背景が、わざとだと思うのですが、とてもあやふやで、舞台は現代のフランスなのに、何故か、ファシズム国家となったドイツが攻めてくるという情勢なんです。なので、きっと、迫害される人々を、現代の移民のような感じに置き換えているのかなと思いました。どこかから来た人々を、逮捕するか、迫害するという状態ですね。

 

そんな世界で、ゲオルクという男性は、ある人物に成りすまして、逃げおおせようとするのですが、目の前で、何人もの人が、パスポートやビザを持っていない為に、警察に逮捕されて行くんです。自分も同じ身分なのに、彼らを助けることが出来ず、罪悪感を感じながらも、自分は助かろうとする。人間の暗い部分を、良く描いていました。

 

 

誰もが、きっと同情はしているけど、でも、自分に火の粉が掛かるのは恐いし、イヤだと思っている。当たり前だと思います。それが人間ですもん。綺麗ごとを言っていても、最期には、自分のことで精一杯になってしまうのは当たり前なんです。そんな事、絶対に責められないし、責める気も無い。自分がその立場に立ったら、同じ事をすると思います。でも、心のどこかに”見捨てた”という言葉が残ってしまうのでしょう。まるでワインの澱のように・・・。

 

そんな事を、現代の難民問題と過去の戦争の出来事を織り交ぜて、描いてみたのが、この映画のような気がしました。私は、面白い試みだと思ったし、話としても、面白かったです。ちょっとラストは衝撃的でしたけどね。

 

 

私は、この映画、お薦めしたいと思います。最初は、ちょっと戸惑うと思いますが、SFっぽい感じだと思って観れば、それほど違和感なく、入って行けるのではないかと思います。ぜひ、観に行ってみて下さい。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

P.S : 原作は、アンナ・ゼーガースの「トランジット」です。

 

 

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