「マチルダ 禁断の恋」を観てきました。
ストーリーは、
1800年代後半のロシア・サンクトペテルブルク。ロマノフ朝ロシア皇帝アレクサンドル3世の息子で、ロシア王位継承者であるニコライ2世は、マリインスキー・バレエ団の世界的なプリマ、マチルダ・クシェシンスカヤに一目ぼれし、恋に落ちる。しかし、賛否両論を巻き起こしたこの一大ロマンスは、父の崩御のよるニコライの王位継承、ニコライとアレクサンドラの政略結婚によって引き裂かれてしまう。そしてロシア帝国もまた、外国勢力の隆盛によって終焉を迎えようとしていた。
というお話です。
ロシア帝国の次期継承者ニコライには、イギリスのヴィクトリア女王の孫でドイツのヘッセン大公の娘・アリックスという婚約者がいた。ある日、王室の列車が大事故に遭い、家族を助けようとした父アレクサンドル3世は重傷を負う。ニコライは父の死期を感じ取り、王位継承者として自由気ままな生活の終わりを悟る。
この映画、実話を基に描かれているそうで、ちょっと驚きました。ロシアの皇帝がバレリーナと恋に落ちて、皇帝の座を捨てようとするとか、あり得ないでしょ~!まぁ、その部分はフィクションなのだと思いますが、でも、王子様と恋に落ちた平民って話で、シンデレラストーリーですよね。うーん、女性はこういう話、好きなんじゃないかなぁ。私には、ちょっと、笑えちゃいましたけど。
とにかく、このニコライくん、優柔不断なのよ。好きなら好きで、彼女と結婚するって言い放てば良いのに、あっちの彼女もイイなぁみたいな感じで、アリックスも捨てられないんです。もー、ハッキリしなさいよって言いたくなっちゃった。このニコライさんが、ロシアの最後の皇帝なんですよね。若い頃に日本にも来ていて、大きな事件に遭ったらしいです。性格が優柔不断だと、トラブルメーカーになり易いのかもね。
マチルダは、美女で、バレエも上手くて、男性にめっちゃモテるのですが、女性受けは悪いように見えました。友達、居なかったっぽいですもん。まぁ、確かに、鼻につく感じではあったけど、この男性に媚びを売るタイプは、同性から見るとイヤですよね。男の前と、女の前で、態度違うのはイヤですよ。平気で人を裏切るって事でしょ。そんな女と仲良くは出来ないかも。表面上、付き合う事は出来なくはないけど、あまり関わりたくないですね。
ちょっとハーレクインロマンス風だったかな。ストーカー男にはちょっと笑っちゃったし、その要素必要だったんですか?って思ったけど、まぁ、実話を基にしているっていうことで、そんなファンもいたのかなと思うしかありませんね。別に、ストーカーが居なくても、王室内部の諜報部が動いて、マチルダを拉致監禁しているんだから、そっちで、死んだと見せかければ良かったのに。態々、キモいストーカーを出さなくてもねぇ。無駄だと思ったのは、私だけかな。このストーカー男、マチルダが最初に結婚した男だったとか、結婚を約束した男だったとかいうなら、まだわかるんだけど、只のファンだよ。現代なら、何となく納得するけど、こんな昔に、こんなストーカー、居たのかしら。怖いなぁ。
全体としては、ちょっと話がブツブツしている感が無きにしも非ずでしたが、ストーリーは流れていたし、それぞれの気持ちの移り変わりも描けていたと思います。
バレリーナという事で、バレエの場面がたくさんあり、それが素晴らしく美しかったです。さすがにロシアって感じでした。衣装関係も豪華だったし、撮影場所が、本当のエカテリーナ宮殿やマリインスキー劇場、ボリショイ劇場でやったらしく、映像が素晴らしいです。この映画は、内容もまぁまぁでしたが、この映像を観る価値が凄くあると思いました。ロシアの美しい美術品や宮殿、衣装など、あまり見る事が出来ないでしょ。それが、この映画の中にふんだんに使われているので、見逃さないで欲しいです。
私は、この映画、お薦めしたいと思います。特に、女性に観て欲しいかな。というのは、美術品やバレエ、衣装が美しいから。女性は、こういう美しい物が好きでしょ。もちろん、男性にも観て欲しいけどね。この映画、ゴールデン・グローブ賞、アカデミー賞にノミネートされたそうです。ぜひ、観に行ってみて下さい。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
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