「おかえり、ブルゴーニュへ」良くあるワイナリー映画ではなく、良く出来たヒューマンドラマでした。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「おかえり、ブルゴーニュへ」を観てきました。

 

ストーリーは、

フランス・ブルゴーニュ地方のワイン生産者=ドメーヌの家の長男として生まれ育ったジャンは故郷を飛び出したが、父親が末期の状態であることを知り、10年ぶりに故郷ブルゴーニュへ戻ってくる。家業を継ぎ、ワイン作りに励む妹のジュリエット、そして別のドメーヌの婿養子となった弟のジェレミーと兄弟3人の久しぶりの再会を果たすが、間もなく父親が亡くなってしまう。残された葡萄畑や相続などさまざまな課題に直面する中、父親が亡くなってから最初の葡萄の収穫時期を迎え、兄弟たちは自分たちなりのワインを作るため協力し合う。その一方で、長男は離婚問題、長女は醸造家としての方向性、次男は義父問題と、それぞれが打ち明けづらい悩みや問題を抱えていた。

というお話です。

 

 

フランス・ブルゴーニュのワイン生産者の家族。ある日、その家の長男ジャンが10年ぶりに戻ってくる。その家の当主である父親が危篤状態と聞いたからだった。ワイナリーは長女であるジュリエットが継いでおり、次男であるジェレミーは、他のドメーヌの婿養子となって、そちらの畑と掛け持ちで世話をしている。喜び合う3人兄弟だったが、収穫前に父親が亡くなってしまい、落胆する。

 

ジャンは、父親が居なくなったドメーヌを手伝い、無事に収穫を終え、ワイン作りを始める。細かい部分は、父親のやり方を継いだ妹のジュリエットの指示に従い、良いワインを仕込み、その年は何とか無事にワイン作りを終える事が出来た。

 

 

ジョンは、オーストリアで土地を買い、ブドウを植えてワイン生産者となった。しかし、パートナーのアリスと喧嘩をしてしまい、距離を置きたいと言われ、父親の事もあって、フランスに帰って来たのだった。息子もおり、二人の関係を修復したいと思っているが、上手く行かずに電話ではどうしても喧嘩になってしまう。ひとりで悩んでいるジャン。

 

ジュリエットは、父親が亡くなり、一人でどうやって畑を守って行けば良いのか悩んでおり、遺産相続も3人でどうやって分けるかという事を悩んでいた。畑は続けたいが、オーストリアに帰る兄に分けるには、一部でも畑を売るしかない。

 

 

ジェレミーは、美しい妻と生れたばかりの子供と幸せに暮らしているが、彼女の実家の隣に住んでおり、彼女の親にベッタリ干渉されて、そろそろ耐えられなくなっていた。彼女の父親は、大きな畑を持っており、ワイン生産者というより実業家であり、どちらかというと平凡に行きたいジェレミーは、どうしても義父と相容れず、辛い毎日を送っていた。

 

そんな3人は、それから1年間、3人で畑を管理し、新しい道をどうやって見つけて良いのかを探して行く。そして3人が出した決断とは・・・。後は、映画を観て下さいね。

 

 

この映画、良かったなぁ。とっても良い映画でした。ワイナリー映画って、結構、多いんだけど、今回は、ワイン作りの難しい部分を掘り下げるのではなく、ドメーヌに関わっている人々の生き方を追って行く作品で、これまでのワイン映画とは、ちょっと違っていました。

 

3兄弟の話なんだけど、どの話も、何となく頷いてしまうような話でした。長男のジョンは、パートナーと上手く行かなくなり、何とか修復しようと頑張っているんです。息子もいるし、また一緒に暮らしたいけど、距離を置きましょうと言われちゃって、辛いのよ。でも、いつも一緒に居ると、イヤになる事もあるよね。距離を取った方が良い時期って、あると思うんです。どんなに好きでも、ずーっと一緒に居ると、嫌な部分が沢山見えてきてしまって、我慢出来なくなっちゃう。喧嘩をしたく無いのに、どうしても文句が出てしまう。うん、解かる解かるって頷いちゃいました。年を取ると、結構、慣れちゃうと思うけど、ちょうど子育て時期は、辛いよねぇ。

 

 

長女のジュリエットは、独り身でワイナリーを切り盛りして行かなきゃいけなくなって、結構、プレッシャーなんだと思いました。指示は出来ても、使用人は男性ばかりで、自分に従ってくれるか分からないし、ワイン作りに関しては、彼らの方が長い訳だし、人を従えるというのは、大変だよなぁと、こちらも頷いてしまいました。

 

そして次男のジェレミーですが、義父と義母がベッタリだと、ウザいよねぇ。休みの日でも、朝早くから、朝ご飯に呼びに来るって、ギャ~って言いたくなっちゃう。ほっといてくれって言いたくなるよね。奥さんは、ある程度分かっているようで、引っ越しても良いと言っているのですが、仕事も世話になっているし、どうしても決断が出来ずに苦しそうでした。これも、解かるよなぁ。

 

こんな3兄弟の話は、身につまされるような内容で、何とも良かったです。観ながら、引き込まれちゃいました。ワインを中心に置きながらも、人間ドラマを描いていて、良く出来ていると思いました。

 

 

私は、この映画、お薦めしたいと思います。誰が観ても、兄弟の誰かに共感出来るんじゃないかしら。時々、笑える場面もあって、良かったですよ。ぜひ、観に行ってみて下さい。と言っても、もう上映が終っているところもあるから、レンタルでも良いかも。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

おかえり、ブルゴーニュへ|映画情報のぴあ映画生活

 

 

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