「マダムのおかしな晩餐会」セレブのドロドロ世界の中に、心は美しいけど顔は・・・のメイドが・・・。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
スミマセンが、ペタの受付を一時中断しています。ごめんなさい。

「マダムのおかしな晩餐会」を観てきました。

 

ストーリーは、

パリに越してきた裕福なアメリカ人夫婦アンとボブは、セレブな友人を豪華ディナーに招待する。しかし、手違いで出席者が不吉な13人となっていたことから、急きょスペイン人メイドのマリアが14人目の出席者としてディナーに参加することに。「ミステリアスなレディ」に仕立て上げられたマリアは、緊張のあまりワインを飲みすぎて下品なジョークを連発。しかし、場違いなはずのジョークが逆にウケてしまい、マリアは英国紳士から求愛されるハメになるが・・・。

というお話です。

 

 

パリに越してきた裕福なアメリカ人夫妻のボブとアン。家が金持ちのボブは、ゴルフレッスンの先生だったアンと出会い、彼女と再婚した。アンはセレブとなり、家の管理をし、メイドの躾をして、完璧なマダムとなって、パリでセレブな友人たちを招いて豪華なパーティーを開くことになる。

 

パーティー当日、先妻の息子が突然に現れ、ボブがパーティーに招いてしまった事から、招待客が13人となり、不吉な数となってしまった為に、もう一人、招待客を増やさなければならない。慌てたアンは、スペイン人メイドのマリアを客に仕立てて、参加させることにする。自分のドレスを着せ、ヘアとメイクを施し、何とか客として作り上げることに成功。パーティーが始まります。

 

 

パーティーに招かれた客たちは、それぞれに癖のあるセレブばかり。初めてパーティーに出席したマリアは、美味しいワインを飲み過ぎて、下品なジョークを連発し、周りを引かせてしまいます。何とか、その場を取り繕ったアンとボブでしたが、予想外の事が起きます。

 

客の中に、画商の男性がおり、彼はパーティーに来る途中の車の中でフォーチュンクッキーを開き、”運命の出会いがある”と預言され、パーティーでマリアに出会い、一目惚れをしてしまいます。ハッキリ言って、マリアは鷲鼻で、決して美人とは言えないのだが、何故か、彼女に夢中の彼は、パーティー後にマリアと付き合い始めます。

 

 

マリアに付き合うのを控えるように言うアンでしたが、盛り上がってしまったマリアは簡単に止められず、画商に真実を話したくても、セレブを集めたパーティーにメイドを参加させたとなっては、メンツが潰れてしまう。それに、その画商には、ボブが重要な絵の鑑定を頼んでいて、もし、彼にそっぽを向かれてしまったら大変な事になってしまいます。困ってしまったアンとボブは・・・。後は、映画を観て下さいね。

 

この映画、実は、期待していなかったのですが、とても面白かったです。だって、セレブと言いながら、誰もが下衆なんですもん。全然、心はセレブじゃないの。高貴な心を持っているのはメイドのマリアだけ。そして、きっと彼女を好きになった画商も、もしかしたら高貴な心を持ったのかもしれません。彼女と出会ったことによってね。

 

 

それにしても、酷い人達だったなぁ。だって、パーティーに出ている人間は、みんなそれぞれに思惑があって、笑いながらも、心は憎しみに満ちていたりするんですもん。特に、アンとボブは、酷い夫婦だったなぁ。アンとボブはセックスレスで、アンは、何とかボブと回復させたいと思って、色々な手を使うんだけど、ボブは同じベッドに入りながらも、何もしないんです。で、アンは、他の人と浮気をしたりして、その相手の妻は、それも感づいていたりして。酷いでしょ。ボブはボブで、自分のフランス語の先生と楽しんでいて、もしかしたら、そっちと上手く行っちゃうのかなって感じだったりして。

 

 

でね、ボブは、金持ちセレブなんだけど、実は破産寸前なんです。祖父が残した有名な画家の絵を売る事で、何とか破産を回避出来るようで、その絵の鑑定を画商に頼んでいるんです。なので、画商の機嫌を損ねて、偽物だとか言われてしまうと大変なことになってしまう。この破産寸前の事はアンには話していなくて、アンはお金に関しては問題無いと思っているみたいでした。うーん、普通、家の事を管理していれば、大体、判かってくるだろうと思うんだけどなぁ。

 

 

と、色々な問題を含んだ家に雇われているマリアは、ごっついオバサンなんだけど、心は乙女で可愛いんです。娘がいるようで、娘の為に、この御屋敷でメイドで稼がないといけないようで、アンに付き合うのを辞めろと言われた時は可哀想でした。そんなマリアが画商と付き合い始めたのをボブに報告した時のアンには笑ったなぁ。アンとマリアは正反対なんです。アンは美しいけど胸が無く、マリアはブスだけど大きな胸をしていて、アンは”ブスよね!”ってマリアの事を言い切るんです。オイオイって笑っちゃいました。確かにあなたに比べたらそうかもしれないけど、可愛いんだぞぉ。

 

 

そんなこんなで、ドロドロのセレブたちの中、メイドのマリアがどんな運命をたどって行くのか、とっても楽しめます。私は、この映画、お薦めしたいと思います。本当は、誰がマダムと呼ぶにふさわしい人間なのか、ぜひ、映画を観て、考えて観て欲しいと思いました。ぜひ、観に行ってみて下さい。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

マダムのおかしな晩餐会|映画情報のぴあ映画生活