「いろとりどりの親子」の試写会に連れて行って貰いました。
ドキュメンタリーなので、内容は、
親や周りとは「違う」性質を持った子どもを持つ300以上の親子たちのインタビューをまとめ、ニューヨークタイムズ紙ベストブックなど、アメリカ国内外で50以上の賞を受賞し、世界24カ国で翻訳されたベストセラーノンフィクションを原作にしたドキュメンタリー。
作家アンドリュー・ソロモンが10年の歳月をかけてまとめあげた原作「Far From The Tree: Parents, Children and the Search for Identity」に基づき、自閉症、ダウン症、低身長症、LGBTといった「違い」を抱えた子どもを持つ6組の親子が直面する困難、戸惑い、その経験から得られる喜び、そして親から子への愛情が描かれる。監督はエミー賞を受賞したレイチェル・ドレッツィン。(映画comより)
というお話です。
ドキュメンタリー映画なので、直ぐに感想を書きますね。この映画は、身体に障害を持っていたり、自閉症だったり、知的障害だったりという方々の家族を取材したものです。
この社会の中で、障害がある方と関わっている方々って、どのくらいいるんでしょう。普段の生活の中で、家族に障害者がいる方以外は、あまり関わる事が無いのではないでしょうか。私も、社会に出るまでは、ほとんど関わる事は無く、確か、小学校の時のクラスに、ダウン症の子が時々来ていたような気がしますが、あまり覚えていません。でも、たまたま、自分の周りにいらっしゃらなかっただけで、障害と闘いながら生きている方々は、沢山いらっしゃるんですよね。
一概に障害と言っても、沢山の種類があるでしょ。見た目に判る障害と、知的なもので見た目では分らないものもある。それぞれに、幸せを求める形も違っているんです。
普通に生きたいと思っても、低身長症で小さいままの男性は、恋愛をしたいと思っても、簡単には出来ません。誰もが普通に願うことが、簡単には求められず、自分と同じような悩みを持っている人のコミュニティに行って、大恋愛を見つけたりする。そんな姿が、とっても素敵で自然で、彼らを見つめる家族の方々も、心配しながらも彼らを尊重し、結婚し、子供を儲けるまでを大切に見守ります。低身長症だと、普通の生活だけでも、一般の人向けの社会では不都合な事も多いけど、彼らは、そんな事、何でも無いようにひょいひょいと克服して、普通の家庭を作っていきます。
例えば、部屋の照明スイッチでも、背伸びをして入れるとか、私から見ると大変だと思うけど、彼らにはそれが普通だから、大変でも何でもないんです。でも、出来れば彼らが楽に出来るようにしてあげたいよね。ちょっとした事だけど、社会基準って何なんだよって思いました。自分たち基準で色々作っているけど、それはエゴなんだなって思いました。
自閉症やダウン症の子供を持つ家族も追っているのですが、たまたま、彼らはこだわりが強いだけで、それが分っていれば、何てことは無いんですよね。約束した事は、ちゃんとやろうとするし、それぞれに、愛してくれる人がいる事で、何てことは無い、幸せに暮らせるんです。
私は、仕事で福祉施設の設計などを請負ってから、ダウン症の方や知的障害の方と関わることになり、色々と勉強しています。ただ、本を読むだけでは無く、実際に一緒に関わって生活を覗かないと、彼らが生活する施設などの設計は出来ないので、良く話はするようになりました。私の知っている方々は本当に家族が大好きで、母親にクッキーを作って貰ったからと嬉しそうに私にプレゼントしてくれたりして、本当に心が綺麗な方々が多いです。
どんなに障害があっても、社会の中で一緒に生きて行けるようになったら嬉しいですね。ほんのちょっと、みんなが優しくなったら、障がい者に優しい社会になりそうなんだけど、どうにかならないですかねぇ。だって、自閉症の方とか、凄い能力がある方もいらっしゃるんだから、専門的な仕事を自宅でやって貰うようにしたら良いと思うんだけど。もう、大きな会社で仲間ごっこしている時代じゃないでしょ。
就職活動だって、同じスーツを着て同じ受け答えをして面接するなんて、アホだと思いませんか?そんな新入社員必要なの?よっぽど、家に籠っている能力のある人間に仕事をして貰って、会社で雇うのはそういう方々のマネジメントをする執事的な人間だけでイイと思うんだけど。上に立つ人間の意識改革をしないと何も変わらないよね。もう、長老と言われる人間たちは退いて貰わないとね。
少し映画の内容とはズレましたが、この映画、とっても素敵な映画でした。ちょっと違っていてもイイじゃないって思える映画です。心配しなくても大丈夫。人間も、それほど捨てたもんじゃないと思うので、自分が人と違ってるかなって思っても、少しづつ、人と話してみたらどうでしょ。何かが生まれるかもしれませんよ。
私は、この映画、お薦めしたいと思います。ドキュメンタリー映画なので、万人にお薦めとは言い難いけど、ちょっと落ち着いて考えてみたい時とかに観て欲しいかな。心が温かくなる映画でした。ぜひ、観てみて下さい。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
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