「ギャングース」を観てきました。
ストーリーは、
親から虐待され、学校に行くこともできず、青春期のほとんどを少年院で過ごしたサイケ、カズキ、タケオの3人。社会から見放された彼らは、裏稼業や悪徳業種の収益金を狙う「タタキ」(窃盗、強盗)稼業に手を染める。暴力団排除の機運を受けて裏社会のヒエラルキーが転換期を迎える中、3人は後戻りできない危険な領域に足を踏み入れていくが・・・。
というお話です。
親から虐待され、酷い育ち方をして、少年院に入れられたサイケ、カズキ、タケオの3人。院内でも虐めに遭い、3人で助け合って何とか生き延びて、出所しました。
3人は、院上がりという事で、マトモな職にも付けず、極貧の毎日。どうしようもなかった3人は、犯罪に手を染めて、俗にいう「タタキ」という事を始めます。「タタキ」とは、悪徳業法や裏稼業で手に入れた収益金を横取りするという仕事で、それなら犯罪の金なので、警察に駆込まれる事も無く、犯罪にならないという事なんです。
仕事を手助けしてくれる手引き屋に材料を借りて、オレオレ詐欺などの犯罪をしている事務所を襲い、売り上げを掠め取っているのですが、ある時襲った事務所が、その筋でヤバい「六龍天」という組織に属する所で、表では一般企業として有名なのですが、裏では詐欺など大っぴらにやっている奴らでした。そしてその事務所から、カモになる人間のリストも盗み出してしまいます。
盗みが終って、少し気を緩めたサイケとタケオはキャバクラに誘われて入ってしまう。そこで、昔、少年院で彼らを虐めていた真鍋に会ってしまい、逃げるように店を出るも、後を付けられ、襲撃されてしまう。そして、持っていた金を奪われ、リストを持っている事も知られてしまう。真鍋は「六龍天」の下っ端であり、このままでは「六龍天」に殺されてしまう。
ヤバイと思った3人だが、今更逃げても、何処までも追われて殺されてしまう。それならと言って、「六龍天」の頭である安達を潰してやろうと考える3人だったが・・・。後は、映画を観て下さいね。
これ、私は原作を読んでいないのですが、原作も同じなのかな?これ、きっと漫画だと面白いんだろうなぁと思いました。でも、実写にすると、ちょっとグロいし、辛過ぎて、あまり好きじゃなかったな。確かに、話としては、面白いと思います。犯罪者からお金を盗み出す「タタキ」ってやつで生きているっていうのが、今まで、あまり聞いたことが無かったし、少年院を出た人達が、辛い境遇で生きているという事も描かれていて、考えさせられました。でも、さすがに辛かったな。
少年院を出た人は雇ってくれないというのは、解かる気がします。だって、恐いですもん。一般人からすれば、そりゃ、簡単に雇おうとは思えないと思います。やっぱり、悪いことをしてしまったら、その信用を取り戻すのは何倍も苦労をしなければ無理だと思うし、貧乏だから仕方ないでしょって言われても、私は仕方ないとは思えません。だから、仕事を探すのは大変だと思います。
で、この仕事を選んだようなのですが、こういう仕事って、本当にあるのかな。表に出てこないので分からないですよね。でも、もしあるのなら、オレオレ詐欺で取られたお金は、その詐欺グループだけじゃなく、色々な所に周っちゃっているって事でしょ。何だか、とっても不思議です。詐欺のお金が回り回って、一般の人の所に行くって事でしょ。うーん、お金、循環してんじゃんって思うと、ちょっと仕方ないかという思いにもなってしまうのはいけない事でしょうか。
それにしても、ちょっとグロかったな。この暴力表現はイヤでした。殴り殺すとか、あまり見たくないし、殴られてボロボロになっている人達も、あんまり見たくないのよね。まぁ、原作がそうなんだろうから、仕方ないんだけど、やっぱり暴力が酷い映画は、あまり見たくありません。もう少し、原作を選ぶ時に考えて欲しいなぁと思いました。子供には、絶対に見せたく無い暴力表現だと思います。
私は、この映画、まぁ、お薦めしても良いかなぁという感じです。大人で、十分に分別が付く方々には良いけど、子供には絶対に見せたく無いと思いました。映画としての内容は、あまり知らない世界なので、面白いし、役者さんたちも良かったと思いますが、やっぱり、実写化するなら、少し選んで欲しいなぁと私は思っちゃいました。酷い暴力は大画面で観たくないのよ。有り得ない銃撃戦とかなら、リアル感が無いから良いけど、殴る蹴るの暴力は辛いです。気になった方は、観に行ってみて下さい。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
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