「ビブリア古書堂の事件手帖」を観てきました。
ストーリーは、
五浦大輔は祖母の遺品から夏目漱石の直筆と思われる署名が入った「それから」を見つけ、鑑定してもらうため北鎌倉の古書店「ビブリア古書堂」を訪れる。店主である若い女性・篠川栞子は極度の人見知りでありながら本に対して並外れた情熱と知識を持っており、大輔が持ち込んだ本を手に取って見ただけで、大輔の祖母が死ぬまで隠し通してきた秘密を解き明かしてしまう。そんな栞子の推理力に圧倒された大輔は、足を怪我した彼女のために店を手伝うことに。やがて大輔は、栞子が所有する太宰治「晩年」の希少本をめぐり、大庭葉蔵と名乗る謎の人物が彼女を付け狙っていることを知る。
というお話です。
大学を卒業し、就職先を探している五浦大輔は、母に、祖母の遺品である本を処分するようにと頼まれる。古本屋に持って行こうと確認していると、夏目漱石の「それから」に作家本人の署名があるのを見つけ、もしかして本物かもと思い、鑑定して貰おうと、北鎌倉の古書店「ビブリア古書堂」を訪ねる。本の中に、その店で購入したらしい栞が入っていたのだ。
書店に着くと、店主の篠川栞子という女性がおり、本を見るなり、大喜びで本の事を語り始めた。驚いた大輔だったが、栞子の知識に驚き、真剣に話しを聞き始める。すると、大輔の祖母に秘密があったらしいことをその本から読み解き、驚くような祖母の秘密を知ることになる。それがきっかけとなり、ビブリア古書堂を訪ねるようになる大輔だった。
ある日、店に行くと、栞子が松葉杖を突いている。階段から落ちたらしい。古書の運搬や整理が大変そうなので、大輔がアルバイトで入ることになり、その替わりに大輔は本を読んで欲しいと栞子に願う。大輔は、子供の頃に本を手に取って祖母に叩かれた事から、そのトラウマで本が読めなくなってしまったのだった。
ビブリア古書堂で一番高い値段の本の話になり、太宰治の「晩年」の希少本があり、それが一番高いらしいのですが、親から譲り受けた大切な本なので、売る気は無いと栞子は言っているのですが、先日から、しつこく売って欲しいと言ってくる大庭葉蔵という男がいるらしい。実は、栞子が足を怪我したのは、その人物に突き落とされたようだった。
栞子の身が危ないのではと思い、大輔は自分が守りますと申し出る・・・。後は、映画を観て下さいね。
私は、この原作、気に入って、最初から購入して読んでいます。最近は、ちょっとマンネリしてきたかなぁと思って、読みが遅くなっていますが、とりあえず、映画は原作通りに作られていたかな。でも、この小説、実写化しても、あまり動きが無いから、それほどドキドキ感は無いんですよねぇ。本からの推理だから、思い出した情景がほとんどでしょ。
太宰の本の攻防はあるけど、それもそんなに大げさなモノじゃないし、なんたって、映画では、ツッコミどころが満載でした。だって、それ、大輔が守るって言って、持っているのを知っているのは、栞子と大輔ともう一人だけじゃん。他は誰も知らないのに、大輔が襲われたら、それを知っている人物だけでしょ。何で気が付かないの?本を読んだだけで、それだけ推理出来るのに、目の前で人が起こした事件は、見えていないのかな?もう、大笑いでした。どう考えても、犯人は判っているから、対処すればなんてことはなかったんです。それに、そんなに大事なら、銀行の貸金庫に入れるのが一番でしょ。温度管理も行き届いているよ。何で家に持ってんの?不思議でした。
この栞子のキャラクターですが、確かに、こんな風に大人しい女性で、黒木華さんは合っているのですが、今一つ、明るめにして欲しかったかな。まぁ、1巻目だと、これ位ではあるのですが、段々と、大輔と知り合う事で明るい雰囲気になって行くので、少しで良いので、魅力的な部分が出てたら良かったなと思いました。でも、以前のTVドラマの剛力さんに比べたら、素晴らしく合っていると思いました。黒木さんになって良かったです。
大輔は、野村さんがピッタリでしたね。これほどピッタリくるキャスティングは無いだろうと言うほど、合っていると思いました。そうそう、大輔の母親役を神野さんが演じてらして、良かったなぁ。神野さんの演技、好きなんですよ。
同じ古書店仲間の稲垣を成田さんが演じていました。今、彼、売れてますねぇ。確かに、上手いけど、同時期の映画「スマホを~」にも
重要な役で出ているから、ちょっとどうかなぁと思いました。同じ時期に出ていると、またぁ~って気持ちになるので、出来たら少しでもズラして欲しかったな。まぁ、撮影した時は、そんな事になるとは思っていなかったんだろうと思うけど、出来たら同時期に公開作品に同じ人が出ているのは、ちょっと辞めて欲しいかなあと思いました。
私は、原作も好きなので、この映画、お薦めしたいと思います。でも、派手な映画では無いし、すっごい面白いかと言われると、普通と言ってしまうかも。映画だと、イマイチ、この大人しめの内容が、ちょっと物足りないという感じがしたんです。面白いのですが、楽しい映画が沢山ある中で戦うには、少し、歯ごたえが無いという感じです。ぜひ、観に行ってみて下さい。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
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