「オズランド 笑顔の魔法おしえます。」を観てきました。
ストーリーは、
超一流ホテルチェーンに就職しながら系列の地方遊園地への配属という不本意な辞令を受けてしまった波平久瑠美。落胆する彼女を迎える広大な田園風景とそこに突如出現する遊園地。そして遊園地で彼女を待っていたのは、これまでに数々の企画を成功させ、「魔法使い」の異名をとる天才社員・小塚慶彦と個性的過ぎる従業員たちだった。憂鬱な気持ちで遊園地での業務にあたる久瑠美だったが、各支社で目覚しい成果を上げたMVP社員は、好きな部署への異動希望を出せることを知り、MVP社員を目指して仕事に邁進するが・・・。
というお話です。
大学を卒業し、彼氏の勤めている大手ホテルチェーンに就職した波平久留美は、入社後直ぐに、地方の遊園地への配属の辞令を受け取ってしまう。仕方なく、その辞令を受けて、地方住まいをして遊園地へ出勤すると、サプライズ的な入社式を経験し、こんな状態でもつのだろうかと心配になる。しかし、その遊園地には、数々の企画を成功させ、集客率を170%引き上げた”魔法使い”が居るという事を思い出し、企画を考えようと思い立つ。
”魔法使い”と言われる小塚慶彦の下で働き始めた波平は、ゴミ集めなどの雑用を言い渡され、企画をする為に入社したのにと愚痴を言いながら雑用を誤魔化し、企画書の作成をし、小塚に提出するが、全く読まれずに何日も過ぎていく。波平は、自分は園長に求められてここに来たという自信があった為、園長に直談判をすると、園長は、波平と同期入社の吉村は東大卒で、彼が学歴優先で採用し、君は早稲田だからお笑い枠なんだと言われ、ガックリと肩を落とす。そしてゴミ集めをサボった為に、遊園地内の地図も把握できておらず、自分の無能さに自信を無くしてしまう。
そんな波平も、段々と周りに馴染み始め、各支社で目覚ましい成果上げた社員は希望部署への移動が出来る事を思い出し、仕事に邁進し始める。そんな時、小塚の秘密を知ってしまい・・・。後は、映画を観て下さいね。
面白い映画なのですが、あまりにほのぼのし過ぎて、イマイチ、噛み応えが無いんです。良い内容ではあると思うのですが、これを映画でやる必要があったのかと言われると、考えてしまいます。面白くない訳ではありません。面白いし、良い映画だとは思います。
遊園地の集客率を170%上げた社員が居て、その遊園地に配属される新入社員なのですが、今時の新入社員って、こんな感じなんですかね。地方の遊園地という事でバカにしているのに、何だか嫌に前に出ようとするというのか、このキャラクター設定にちょっとイライラしました。既に集客率を170%も上げたのだから、それ以上に上げようとするのは、とても大変だという事に気が付かないのかな?地方都市の人口を考えても、集客を倍近くにしたら、それ以上に上げるのは、それこそ全国的に有名にならないと増えないですよね。仕事の基本が解っていないのに、上司に向かって企画を読めというその常識の無さに呆れました。
小塚役を西島さんが演じているのですが、”人魚の眠る家”の役と同じ人が演っているとは思えないほど、いつもニコニコしていて、遊園地の企画人という感じで良かったです。こんな人なら良い企画を考えるだろうなぁと思える役でした。主人公の波留さんですが、こんな新入社員がいたらイヤだなぁと思うような人物でした。私はこういう部下はダメだなぁ。育てられません。もう一人の岡山天音くんが演じる吉村は、良い社員になりそうでしたね。彼のような人物が、今後、”魔法使い”になるんだろうという感じでした。ガツガツした人物に遊園地の企画は無理だよなぁ。
他にも、園長役に柄本さんや、濱田さん、深水さん、橋本さんと、良い役者さんが出ていました。そうそう、主人公の恋人役で中村倫也さんが出ていました。中村さん、本当に良く出ています。売れましたねぇ。
ほのぼのした内容で、面白い事は面白いですが、これと言って特徴が無く、TVのスペシャルドラマでも十分だったのではないかと思うような感じでした。悪い作品ではありませんが、映画としての魅力があるかと言われると、何とも評価しづらい感じでしたね。
私は、この映画、まぁ、お薦めしたいと思います。観て、面白いことは面白いです。悪くはありません。でも、観た後に、何か残るかと言われると、何とも言えない作品です。気になったら、ぜひ、観に行ってみて下さい。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
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