「かぞくいろ RAILWAYS わたしたちの出発」を観てきました。Yahooのレビュアー試写会で当たりました。
ストーリーは、
夫を突然亡くしてしまった奥薗晶は残された夫の連れ子を抱え、夫の故郷である鹿児島県に住む義父・節夫に会いに行く。鉄道の運転士で、妻に先立たれて1人で暮らす節夫は、長い間疎遠だった息子の死、さらに初めて会う息子の嫁、そして孫の存在に困惑する。しかし、行くあてがないという2人を鹿児島の家に住まわすことを渋々認め、3人の共同生活がスタートする。生活のため仕事を探していた晶は、節夫と同じ肥薩おれんじ鉄道の運転士試験を受けることを決意する。運転士という仕事は亡くなった修平の子どもの頃の夢でもあった。
というお話です。
田舎の列車に揺られている若い女性と小学生くらいの男の子。親子にしては母親が若すぎるが、姉弟にしては年が離れすぎている。田舎町に降り立った二人は、ある家を訪ねると、そこには先ほど列車の運転手をしていた男性が。
若い女性・奥薗晶は、突然に夫を亡くし、夫の連れ子と一緒に、夫の実家を訪ねてきたのだった。義父・節夫には、何度も、夫の状況を連絡していたが、全く留守電を聞いておらず、節夫は息子が亡くなった事を知らない。節夫は妻を亡くし、一人暮らしをしていて、息子とは疎遠だった。突然に息子の再婚相手の晶と孫の駿也を前に驚くが、その二人から、この家に住まわせて欲しいと言われ、再度、驚く。
実は、亡くなった修平は、イラストレーターの仕事をしていたが、友人に騙され、借金を負わされてしまい、その返済で大変だった。そんな状況で急死し、家賃が払えていなかったアパートを追い出されて、住むところが無くなってしまったのだ。節夫は二人を自宅に住まわせ、晶は仕事を探し始め、節夫と同じ列車の運転手になる事を目指す。運転手は亡き修平の夢であり、鉄道好きな駿也の為だった。そして・・・。後は、映画を観て下さいね。
この映画、とっても良い映画でした。RAILWAYSシリーズなのですが、今までの作品は、結構、大人の物語だったんだけど、今回は、家族のお話で、義母と息子のお話でした。義母役が有村架純さんで、あまりにも若くて、息子とは姉弟のように見えてしまいました。青木さんが修平役で、有村さんとは13歳差くらいなので我が家と同じ年齢差なのですが、有村さんが若く見えるので、ロリコンかぁ~!って叫びそうになってしまいました。
血の繋がらない母息子と、それを見守る義父という関係で、義父の國村さんが良かったなぁ。無口な父親なのですが、いつも近くで見守っていて、口には出さないけど、嫁を応援しているんです。息子とはすれ違ってしまい、看取れなかったけど、その分、嫁と孫を助けようという雰囲気が読み取れて、良かったです。
面白いと思ったのは、出てくる肥薩おれんじ鉄道が、電車じゃなくて気動車というもので、ディーゼルエンジンで動いているらしいんです。だから、燃料は軽油かな?ちゃんと、基地に入って、給油をしていました。何となく、鉄道が給油をしているって、凄く不思議だったんだけど、エンジンで動いているんだから当たり前なんですよね。エンジンで動いているって事は、レールを外れても、走れるってことかな?でも、車輪をタイヤにしなくちゃダメか。なんか、とっても不思議な感じがしました。
そのおれんじ鉄道の走っている風景が美しいんです。田舎の風景って感じのところを走っていて、雰囲気や色がとても美しくて、その風景を観るだけでも、この映画の価値があるなと思ってしまいました。これ、観光で乗ったら、しあわせだろうなぁ。一度、行って見たくなるような、日本の昔ながらの風景でした。
ちょっと驚いた場面は、夜に、晶が運転する列車の前に鹿が現れて、轢いてしまう場面です。列車は急には止まれないし、仕方ないんだけど、何で線路に動物が入れないような柵が作って無いのかなって思いました。小さな動物は仕方なくても、大きな動物は、柵があれば入らないでしょ。もちろん、動物も可哀想だけど、運転手さんのストレスは大きいだろうなと思いました。目の前に大きな動物がいて、避けられないと判って轢いてしまう。仕方のない事だけど、それでも、運転手さんはショックだろうなぁ。映画の中では、女性だからショックを受けたと言ってたけど、男性女性は関係無いですよ。少し前に家族の死に立ちあって、目の前で大きな動物の死を見たら、そりゃ、ショックだと思います。誰でもそうです。可哀想でした。運転手さんのこういう事故のストレスも、会社がメンテをするべきだと思いました。カウンセリングを受けさせるべきじゃないのかな。大変ですよね。
私は、この映画、お薦めしたいと思います。映画としては、とても良い内容だったと思います。感動作です。ちょっと大人しい感じで、派手では無いけど、心にじんわり沁みてくるような内容です。ぜひ、観に行ってみて下さい。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
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