第31回東京国際映画祭、終わりました。
あ、でも、一応、明日まではやっているのかな。今日、グランプリが決まったからね。
コンペティション部門のグランプリは、「アマンダ」でした。
良い映画だし、どの年代が観ても感動が出来る作品なので、無難かなぁと思いました。私も、この映画、素晴らしいと思っていたのですが、他にも好きな作品があったのよね。
「テルアビブ・オン・ファイア」、コメディだけど凄く楽しくて、政治問題も絡めてあって良いと思ったのですが、宗教問題が絡むからね。しがらみがあったのかな。
「氷の季節」も私は好きだったのですが、ちょっと大人向きかな。残酷な結末だから、これは、審査員賞と主演男優賞に落ち着いたのかも知れませんね。
「堕ちた希望」も良い出来でしたが、こちらも大人向けの作品なので、監督賞と主演女優賞に落ち着いたのかもしれません。
芸術賞に「ホワイト・クロウ」でしたが、これはピッタリだと思います。芸術的に高い評価を受けるだろうと思いました。
観客賞は「半世界」でした。これは、まぁ、そうだろうなぁと思います。
うーん、私はね、出来れば「三人の夫」に、何か賞を上げて欲しかった。でも、これR18指定だろうし、普通のシネコンでは上映出来ないかも知れないから、仕方ないとは思うけど、コンペティション部門で、一番衝撃的で、これは!と思わせられたのは、この作品でした。普通のそこらの映画とは毛色が違うんです。只のエロなら、何てことは無いのですが、これは凄かった。でも、この作品には、あげられなかったんだろうなぁ。気持ちは解ります。仕方ないよね。だって、女性から反発されそうだもん。私は好きだけどね。実は、この映画を観た時、若松監督の作品を思い出しました。エロだけど、観たくなっちゃうという作品なんです。
今年のコンペティション部門、面白い作品が多かったです。毎年見ていますが、以前は、映画オタクが喜びそうな、専門用語をつかって、このアングルがとか、音の使い方がとか、誰もが楽しめる作品が少なかったのですが、年々、分かり易く、受け入れられやすい作品が増えているような気がします。映画祭だからって、映画人だけが楽しめるのはおかしいですもんね。沢山の人々が楽しめる作品が、やっぱり映画だと思うんです。
今年思ったのは、映画と映画の間隔が広くなった様な気がしたけど、でも、忙しかったかな。以前よりはマシになったという感じでした。でも、1日に観れる作品が4作までになってしまい、ちょっと残念です。まぁ、新作の上映が減っているから、良いんですけどね。
今後の希望は、もっとレイト時間を早めにして欲しいなぁという事です。さすがに11時半までQ&Aをやられてしまうと、サイン会は出られませんし、Q&Aも最期まで見れないことが多いです。出来れば、最終電車では帰りたくないので、少し前に出ようと思うと、11時半という時間はギリギリです。せめて11時までにQ&Aを終わらせて、頂けるように組んで欲しいなぁ。
今年も、無事に映画祭が終り、良かったです。楽しめました。昔は、レッドカーペットに行ったり、サインを貰ったりとしていましたが、最近は、映画を観る方に専念するようになってしまいました。時々、監督にサインを頂いたりしていますけど、時間がある時だけにしています。年を取ったのかしら。(笑)でも、来年も行くぞぉ~!
と言う訳で、また来年をお楽しみに。