東京国際映画祭2018 11作目は、ワールド・フォーカス「われらの時代」です。
ストーリーは、
著名な詩人のファンは、メキシコの平野で闘牛を育てる牧場を所有し、妻とともに運営に当たっている。ファンは妻が馬の調教師と業務出張することを承知するが、やがて夫婦関係は微妙な心理戦に突入していく。
というお話です。
この映画、すっごく長い映画なのですが、内容は、そんなに無いのよねぇ。十分に2時間になるだろ~って言いたくなったけど、映像やらなんやらで、きっと監督には、この時間が必要だったんでしょうね。うーん、まぁ、仕方ない。ハッキリ言って、観ているのが辛かったです。ウトウトしちゃって、無理やり目を開けて観ていたという状態でした。
さて、内容ですが、詩人のファンは、メキシコの平野で闘牛を育てる牧場を所有している。妻も一緒に運営していて、妻が馬の調教師と出張に行くと言うのを承知してしまう。すると、旅先で妻のエステルと調教師のフィルが急接近してしまったようだった。エステルは、何も無かった、キスだけはされたと言うが、ファンは不安でしょうがない。
実は、ファンとエステルは、もう5年もセックスレスであり、エステルは欲求が溜まっているのではないかと思っていた。そして、ファンは、フィルと話して、妻と寝てやってくれと持ち掛ける。フィルはゲームとして受けるよと言い、ファンとフィルとエステルの3人で飲みに行き、先にファンだけ帰るという作戦を立てる。そして、何も知らないエステルは、全て信じて、フィルと寝てしまい、それを影からファンが見ていた。
そんな事があっても、夫婦の関係は変わらないと言い続け、エステルも、実はフィルと関係があったと知られても、ファンを愛していると言い続けていたのだが・・・。後は、映画を観て下さいね。
お互いに大人の関係なんだから、嫉妬なんてしないさって感じでカッコつけているんだけど、うだうだ言って、やっぱり嫉妬しているんですよ。で、エステルの方は、自分が騙されたことに気が付いて、凄く怒るんです。まぁ、当たり前よね。だけど、子供もいるし、どうしよう。別れる、別れない、というのを、延々とやって行くんです。
うーん、もう、途中で訳わかんなくなっちゃうくらい、ファンもエステルも、うだうだするのよ。もう、それなら別れちゃえばいいじゃんって思うんだけど、子供もいるしねぇって感じで、終わらないんです。こんな、うだうだするのが、今、現代の夫婦の形なのではないかということなのかしら。それが、われらの時代だって事なのかしら。
現代だと、はい、浮気したから別れましょって離婚して、でも、仲良いし、やっぱり好きだから再婚しましょっていうのが、現代の夫婦事情じゃないのかな。もう、紙っぺら一枚の話って事に思われているのが、私たちの時代じゃないかと、私は思っています。
もー、ハッキリ言って良いですか、私、この映画、途中で飽きてきちゃったんです。だって、いつまでも結論出さないんですもん。ファンは、エステルが好きだけど、でも満足させられなくて、エステルもファンを愛しているけど不満が溜まっていて、フィルはエステルがエロくて抱きたいと思っているけど、面倒は嫌だと思っていて、それを、いつまでも、延々とやっているので、ヤるなら早くヤっちゃえよってツッコミを入れたくなりました。
ま、ヤるんですけどね。んで、ファンが平気そうな顔をしていながらも、心の中で悶々と嫉妬している感じがあって、それも、長く続くんです。ああー、面倒だった。
でもさ、好きなモノは好き、嫌いなら嫌い、人に取られるのは嫌だけど、満足させてあげられないなら、彼女がどこかで発散するのを見ない方が良いんじゃないの?知らない方が良いでしょ。知ったら嫉妬するんだから、知らない方がイイんですよ。全く、変に良い夫ぶるからいけないんです。
私は、この映画、まぁ、お薦めしても良いかなぁと思います。とにかく長いんです。眠くなるんです。でも、内容は面白いんですけどね。妻が他の男に抱かれるのをコッソリ見るなんて、なんて悪趣味なのかしら。映画だから良いけど、そんな男はゴメンですね。これ、日本公開は、ちょっと難しいかなぁ。でも、有名監督作品なので、DVDは出るかもしれません。機会があったら、ぜひ、観てみて下さい。
ぜひ、楽しんでくださいね。
東京国際映画祭2018 「われらの時代」
https://2018.tiff-jp.net/ja/lineup/film/31WFE05
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