東京国際映画祭2018 7作目は、ワールド・フォーカス「赤い子牛」です。
ストーリーは、
自分を産んで母が亡くなった後、ユダヤ教聖職者の厳格な父とふたりで暮らす赤毛の少女ベニーは、 自分と正反対で明るく行動的な少女ヤエルに出会う。ヤエルへの想いは恋心に似たものとなり、ふたりの距離はいっそう近づいていく。やがて父がそれを知ったとき、状況は劇的に動いていくのだった。
というお話です。
ベニーの父親はユダヤ教聖職者であり、厳格に教えを守っている。自分を産んで亡くなってしまった母親の代わりに、父親に付いて、厳格に教えを守り、従ってきた。しかし、17歳になるベニーには、さすがに荷が重くなり始め、少し距離を置きたいと思い始めていた。
そんな時、明るくて行動的な女の子ヤエルに出会う。彼女は、ベニーとは違い、自分の欲望に素直で、周りに何を言われようと、自分で考えて行動する女性だった。ベニーは、段々とヤエルに惹かれて行き、それが、恋心となって行く。
厳格なユダヤ教の教えがある中で、同性に恋をしてしまったベニーは、その罪悪感と背徳感に苛まれながらも、それを止める事が出来ない。そして、その彼女の行動は、段々と父親にも伝わってしまい・・・。後は、映画を観て下さいね。
うーん、この映画、宗教と同性愛(レズビアン)の問題を描いているのですが、やっぱり、まだまだ同性愛は、受け入れて貰えていない国も多いんですかね。こういう映画祭で色々な国の映画を沢山観ると、日本は、どちらかというと、LGBT問題は、良い方に向かっているのかなという感じがします。今時、LGBTだからって、そんなに気にする人っていないでしょ。まぁ、年配の方には、やっぱり受け容れられない方々も居るのかも知れませんが、もう、今、社会で働いている年代の人は、こだわらないですよね。誰が誰を好きでも、それは他人が言うべき事じゃないもんね。
それから考えると、やっぱり、宗教色が強い国は、まだまだ受け容れて貰えていないのかなという感じがしました。同性愛を貫きたいなら、家を出なくちゃとか、そんな事、酷いでしょ。別に、どの宗教でも、同性愛はいけないとか、聖典には本当は書いていなかったハズなんですけど、新約聖書とかイスラム法典とか、新しく使徒たちが書き足した部分に書いてあることもあるのかな。旧約聖書には無かったと思うけど。解釈によって、捻じ曲げられているけど、神は愛に対しては寛容なハズなんだけどね。それなのに、迫害ってダメでしょ。
この映画の中で、赤い子牛が生まれて全く傷が無いようなら、新しい宮殿が立つとユダヤ教では信じられているらしく、その赤い子牛が生まれたよって事で、その世話をベニーがしているんだけど、だからって、ベニーも綺麗じゃなきゃいけないって事は無いと思うのよ。そういう宗教的な縛りのようなものが多くて、イヤだなぁと思いました。
あまり感想が無くてすみません。内容は、こんな感じで、そんなにたくさん書くような事が無かったんですよ。レズビアンでも、認めて欲しかったけど、まぁ、厳格なユダヤ教が難しいよねとか、ベニーは、父親を取るのか、好きなヤエルちゃんを取るのか、どうするのかって選択は、まぁ、映画を観て貰うってことですね。
牛は可愛かったよ。でも、そんな牛、何処にでも居そうなんだけど、珍しいのかな。牧場に沢山いそうだけどなぁ~。
私は、この映画、まぁ、お薦めしたいと思います。悪い映画では無いのですが、内容がこういう内容なので、凄く面白いと言う作品ではありません。考えさせられますが、うーんと唸ってしまうような感じでした。日本公開は、どうかなぁ~。もし、公開されるようでしたら、ぜひ、観てみて下さい。
ぜひ、楽しんでくださいね。
東京国際映画祭2018 「赤い子牛」
https://2018.tiff-jp.net/ja/lineup/film/31WFA18
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