【TIFF2018】「三人の夫」娼婦三部作の三作目だそうです。娼婦というより淫魔でした。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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東京国際映画祭2018 3作目は、コンペティション「三人の夫」です。

 

ストーリーは、

ムイは常人離れした性欲に苦しんでいる。
父親はムイを年老いた漁師に嫁がせ、ふたりの男は彼女に客を取らせて金を稼ぎ、一石二鳥を得る。彼女と驚くようなセックスを体験した青年がすっかり恋してしまい、やがて3人目の“夫”となる。しかし彼だけではムイを満足させることは出来ず、結局、客を取らせ続けることになるが…。

というお話です。

 

 

これ、あらすじは、私がわざわざ細かく書く必要がありません。上記ですべてなんです。話自体は、とても単純に出来ているのですが、展開が凄くて、あまりにもエロくて、これ、アダルトVなんてもんじゃないぞって言うほど、エロかった。まぁ、そんなにAVも観た事は無いのですが、でも、AVって、ほとんど内容が無いでしょ。この話は、ちゃんと内容があって、その上、ムイさんがヤリまくるという、何とも凄い内容なのです。ハッキリ言って、全編の半分くらい、ムイさんの喘ぎ声が聞こえているんじゃないの?もう、凄かった。私、何か、段々、笑っちゃったもん。あまりにも見せられると、面白くなっちゃうんですね。

 

このムイさん、障害を持っていて、知能遅れなんです。ほとんど話せないし、目がイッちゃっている感じなんです。だけどね、凄く豊満な身体をしていて、白くて、エロいんです。まるで本当に淫魔のようでした。映画の中では、人魚伝説と重ねられているのですが、これこそ、淫魔っていう感じを、良く演じていました。素晴らしかったです。

 

 

ムイさんは、もちろん人間なんですよ。でもね、ある医者に診てもらうと、女性器の形が何百万人に一人の逸材で、ヤッてないと苦しくなってしまうというモノなんです。まだ若いから、夫になった男は、子供も欲しいから、子宮を取ってしまうのも嫌だし、かと言って、ずーっとヤッているのも難しいという、大きな問題にぶち当たります。

 

最初は、夫となった若い男が頑張っているのですが、もう、搾り取られてムリってなって、最初から居た2人の夫も、年を取っていて勃たないし、これは、もう、やっぱり商売するしか無いって事で、船で娼婦として客を取って、ヤリまくるんです。

 

もう、夫たちも、ヤッてないとムイさんが苦しみ始めるので、嫉妬とかそんな事言っている場合じゃなくなって、友達とか弟にも、お金を取ってヤらせるんです。ここで面白いのが、本当はムイさんがヤッて欲しいんだけど、男たちはヤらせてもらうからお金を払うという事。ムイさんの局部が特殊で、とても気持ちが良いのもあるのかも知れませんが、男たちはひっきりなしにやってくるんです。もう、どう考えても、これ、淫魔ですよね。男から吸い取るんです。

 

 

いやぁ、面白かった。本当に笑いました。こんなに下ネタを、こんなに笑いにしてくれるなんて、何て凄いんだろうと思いました。エロいし、エッチなんだけど、でも、凄く笑えて、考えさせられる作品でした。やっぱり男って、アホだなぁと思ってしまった。

 

私、この作品、日本のAVとかを作っている人に観て欲しいなぁと思いました。こういうのはどうなの?って聞いてみたいです。私には、ここまで人々の心情を描き出していると、もう、芸術だという気がするので、AVだって芸術になり得るのではないかと思ってしまいました。

 

あ、ゴメンナサイ。これはもちろんAVではありません。あの素晴らしい監督フルーツ・チャン監督の作品です。あの「メイド・イン・ホンコン」を撮った監督です。この作品は、娼婦3部作の最終作だそうです。

 

 

ムイ役をやった女優さんは、素晴らしく美しい方でした。映画の中では、とにかく身体がエロかった。驚くほど美しくて、弁天様の豊満で柔らかな絵ってあるじゃないですか、あんな感じでした。

 

私は、この映画、お薦めしたいと思います。もちろん、大人の人でないとマズいと思います。それにしても凄かった。もう一度、上映があるのかしら。もし、お時間があったら、ぜひ、観てみて下さい。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

東京国際映画祭2018 「三人の夫」

https://2018.tiff-jp.net/ja/lineup/film/31CMP14