【TIFF2018】「プロジェクト・グーテンベルグ」インファナル・アフェアの脚本家が描く大活劇! | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
スミマセンが、ペタの受付を一時中断しています。ごめんなさい。

東京国際映画祭2018 1作目は、ワールド・フォーカス「プロジェクト・グーテンベルグ」です。

 

ストーリーは、
偽造画家のレイがタイで逮捕され香港に護送されるが、高名な美術家ロアンによって保釈されるところから物語は始まる。舞台は1990年代のカナダへ。レイとユエンは貧しい画家同士、将来に希望を託すがなかなか認められず、暮らしは楽にならない。とうとうリーはこっそりと絵画の偽造に手を染めるが、ロアンに見つかりふたりの関係は悪化していく。レイは「画家」と名乗る男に腕を認められ、彼が運営する偽札組織で働くことになる。やがて米ドル紙幣の偽札発見テクノロジーの進化をあざ笑うように、彼の偽札造りは世界を席巻していくが…。
というお話です。
 
 
ある男が偽札作成組織の一人として逮捕される。彼は画家で細密画を得意としており、偽札作りに誘われたと言う。一味のボスは”画家”というあだ名で、手広く偽札の取引をしており、仲間の結束は固いとされていた。偽札を作る為には殺人も厭わず、その残虐性は群を抜いていた。逮捕された元画家のレイは、”画家”の手がかりを話せば司法取引として免罪もあると言われるが、”画家”は残酷であり、何処に居ても追って来て殺されるとレイは怖がっている。そこへレイの元カノで現在は高名な画家のロアンが現れ、彼の解放を要請する。警察は、”画家”の情報をくれれば、彼を解放しても良いと話し、レイはポツポツと”画家”の事を話し始める。
 
レイが売れない画家をやっていた頃、一緒に住んでいたロアンは画商に認められ、レイは自分の才能に絶望していた。そんな時、ある男が声をかけてくる。レイの技術は使えるから仲間になれと言う。それは偽札作りの版下を作り、塗料を探す事だった。自爆放棄になっていたレイは、彼の仲間となり、偽札作りをめる。”画家”の家計は、代々、偽札作りをしてきたらしく、父親が殺されたので、自分が継いだらしい。
 
彼は、とても残虐で、塗料を盗む為に配送車を襲撃し、運転手から何から、皆殺しにしてしまうのだ。恐ろしいと思ったレイは、辞めたいと思ったが、裏切れば殺されると思い、どうしても抜けられなかった。そして、ある時、偽札の取引先で、ゲリラとの戦いになり、その場にいた女性を助ける。全身に火傷を負った彼女に新しい顔と名前を与え、彼女も仲間となった。彼女は、助けてくれたレイを思い始めるが、レイはロアンを思い続けていた。そして・・・。後は、映画を観て下さいね。
 

 

この作品、「インファナル・アフェア」シリーズの脚本家の監督作品であり、この脚本を書いた時、チョウ・ユンファさんに似た大物として”画家”を設定したそうです。で、主演をアーロン・ウォックさんにお願いした時、彼が、何でユンファさんに頼まないの?と聞いてきたので、彼は引退したし、連絡先が分からないと言ったら、アーロンさんが連絡してくれて、脚本を読んでくださって、出演になったそうです。そして、この作品で気を良くしたのか、チョウ・ユンファさん、引退を撤回したそうですよ。凄いでしょ。それくらい、面白い作品なんです。

 

物語の構成が素晴らしくて、とても面白く、大どんでん返しが何度も襲ってきます。まぁ、ラストの方で、大きくひっくり返るんだけど、実は、私、最初に警察署が爆破される場面が巻き戻って、爆破されないバージョンに塗り替えられていく部分があって、そこで違和感を感じ、その後、ある人のパスポートの名前を見て、これ、きっと大どんでん返しが来るだろうなぁ~と思っていたら、最期に来ましたっ!凄かったよ。

 

 

友達に話しを聞いたら、全然、気が付かなかったと言っていたので、構成が上手いので、気が付かない人の方が多いかもしれません。私は、「インファナル~」の監督と知っていたので、これ、何かあるだろうと疑っていたから感づいたのだと思います。

 

ユンファさん、気持ちよさそうに銃をぶっ放して暴れていました。久しぶりに気持ち良かったんじゃないかなぁ。凄いアクションでしたよ。ほとんどご自分でやられていて、吹替はほんの一部だけだったそうです。楽しかったなぁ。

 

アクション部分が盛り上がりますが、レイを挟んだラブストーリーも切なくて、心にグッとくるものでした。好きな人に振り向いてもらえないというのは辛いですよね。どんなに尽くしても、彼の目は他の人を見ていると思うと、自分は何なんだろうと思ってしまいます。そんな姿も、良く描かれていました。

 

レイは、気が弱そうな優しい男なのですが・・・。その姿が本当の姿なのか、それは、映画を観て確認してくださいね。彼の過去も凄いものがありました。うん、やっぱりこの映画、凄い面白いよ。

 

 

これ、日本公開は、まだ決まっていないのかしら。これは、ぜひ公開して欲しい作品ですね。私は、超!超!お薦めしたい作品です。素直に面白いアクション映画だと思います。もう一度、映画祭での上映があると思いますので、気になったら、ぜひ、観に行ってみて下さい。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

東京国際映画祭2018 「プロジェクト・グーテンベルグ」

https://2018.tiff-jp.net/ja/lineup/film/31WFA12