「クワイエット・プレイス」洋画のホラーは日本ホラーには敵わないと思った今日この頃でした。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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「クワイエット・プレイス」を観てきました。

 

ストーリーは、

音に反応して人間を襲う「何か」によって人類が滅亡の危機に瀕した世界で、「決して音を立ててはいけない」というルールを守り、生き延びている家族がいた。彼らは会話に手話を使い、歩くときは裸足で、道には砂を敷き詰め、静寂とともに暮らしていた。しかし、そんな一家を想像を絶する恐怖が襲う。

というお話です。

 

 

宇宙から隕石が落ちてきたというニュースが流れ、それから程なくして、音に反応して人間を襲う「何か」が現れ、人類を襲い始めた。「何か」は盲目だが聴覚が優れているらしい。最初は4匹とのニュースが新聞に載っていたが、その後は何匹に増えたか分からない。そして、人類は数を減らして行った。

 

そんな中、両親と3人の子供で生活するアボット家は、聴覚が悪い娘・リーガンとの会話に手話を使っていた為、声を出さずに意思の疎通が出来て、何とか生き延びていた。ある日、物資を補給した帰り道、一番下の弟・ビューがロケットの玩具を欲しがるが、音が出るので持っていけないと父親・リーに言われる。しかし可哀想に思ったリーガンは、電池を抜いた玩具なら平気だろうとビューに持たせてしまう。ビューは電池を抜いた意味が分からず、また電池を入れて持って来てしまい、途中でスイッチを入れ、大きな音が出て、そして襲われてしまう。

 

 

それから1年後、アボット一家は、広い敷地で農業を営みながら、音を立てずに、ひっそりと生活をしていた。リーガンは、今も自分のせいでビューが死んだと感じており、父親に好かれていないと思っていた。リーは、お前のせいじゃないといつも言うのだが、リーガンは話を聞かず、段々と父親と娘の間には亀裂が入って行ってしまう。

 

ある日、リーが食糧の魚を釣りに、息子のマーカスを連れて出かけようとすると、リーガンが自分も行きたいと言う。しかしリーは、妊娠していて臨月を迎えている母親のイヴリンを見ていて欲しいと頼み出かけてしまう。不満に思ったリーガンは、一人で荷物を持って出かけてしまう。

 

 

その頃、イヴリンは重いお腹を支えながら、洗濯をしていた。地下に降りて洗濯物を干そうと階段を下りる途中、足で出ていた釘を踏んでしまう。悲鳴を上げそうになるが、何とか我慢するのだが、その時、産気付いてしまう。怪我をした足を引き摺りながら、お腹を押さえて浴室へ行き、声を押し殺して出産に控える。リーに緊急事態を伝える赤いランプを灯し、一人で悲鳴を押さえながら出産するのだが、どうしても声が出てしまう。

 

イヴリンの声を聞き、「何か」が家に近づいてきて、家の中を音を頼りに徘徊する。リーは、家に点いた赤ランプに気が付き、直ぐにイヴリンの元へ駆けつけ、生まれた子供共々、地下へ連れて行き、音が伝わりにくいように、子供に酸素マスクを付けて箱に匿う。そして、今度は置いてきたマーカスと、どこかに行ってしまったリーガンを探すために、リーは外へ出ていく。そして・・・。後は、映画を観て下さいね。

 

 

ホラー映画で、アメリカで凄い興行収入を叩き出したという作品ですが、そんなに騒ぐほど怖くないというのが、私の感想です。なんたって、日本のホラー映画は、恐さのレベルが違うので、これ位じゃ、大して驚かないのよ。それに、ホラーと言いながら、SFなのでちょっとねぇ。宇宙人って言われちゃうと、何か、何でもありって感じで、恐さが半減するんです。だって、一番怖いのは人間でしょ。宇宙人は怖くないよ。

 

確かに、前半は「何か」の姿が出てこないので、恐怖心を煽ります。怖がっている顔のアップばかりなので、そりゃ、どんな凄い奴らが来るのかしらと思って、ドキドキしたけど、見えてしまえば、ふーん、そんなもんなんだって感じなんです。よっぽどプレデターの生の顔の方が怖いと思うけどなぁ。確かに、カマキリっぽくて、頭がバッカルコーンしますが、それだけだもん。もっとずっと見ていれば、可愛いと思えてくるかもしれません。

 

 

だってね、日本のホラーは、マジで怖いでしょ。貞子や富江、タマミちゃんと、恐ろしいバケモノばかりだし、伊藤潤二先生の「ご先祖様」という漫画&アニメに出てくるムカデ頭人間と比べたら、もう、マジで可愛いもんです。ムカデ頭を観た後に見たら、何でも可愛いと思えちゃう。一度、観てみてね。

 

映画としては、「ドント・プリーズ」とか、「ゲット・アウト」の方が私は怖かったかな。人間の恐さが描かれているので、宇宙人よりも怖いと思いました。あ、でも、宇宙人も、まぁまぁ頑張ってたよ。キシャーって口を広げて、音を聞いて、人間を探してたもん。でも、所詮、架空のモノなのよねぇ。

 

 

ホラーを描きながら、親子の愛も描いていて、その部分は良いと思いました。兄弟姉妹がいると、どうしても、自分は可愛がられていないと思うことがあったりすると思うんです。娘が嫌われていると思っていると、父親の方も、ちょっとよそよそしくなっちゃったりして、難しいですよね。でも、親子なんだから、早い内に誤解は解いて、仲良くなれたら良いと思いました。

 

そうそう、手話を使う部分が多いのですが、やっぱり手話、良いですよね。もちろん、聴覚障害がある方の為にも良いけど、一般人も普通に使えたら、内緒話も聞かれないで済むし、感情が伝えやすくなるような気がするんです。時間があったら、私も手話を習いたいなぁ。

 

 

私は、この映画、お薦めしたいと思います。映画としては、良く出来ていると思いました。そんなに怖く無いけど、組み立て方も上手いし、楽しめる作品です。日本人はホラーに耐性があるから、この映画くらいのホラーなら、誰でも楽しめると思いました。ぜひ、観に行ってみて下さい。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

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